Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イーゴリ・ストラヴィンスキーのピアノと管弦楽のためのムーヴメンツを聴く

2012-08-31 05:00:21 | ストラヴィンスキーの作品
昨日は一日忙しく、ウォーキングを休みました。
また忙しい毎日が始まりました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1958年から1959年に作曲されたピアノと管弦楽のためのムーヴメンツである。
ウェーベルンへの傾倒がみられるこの作品は、5楽章で構成されている。
演奏はチャールズ・ローゼンのピアノ、
イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮、コロンビア交響楽団の演奏による。
第一楽章(♪=110)は、ピアノが叩く音列に木管楽器や弦楽器が絡み、
最後はフルートなど木管楽器の音が残って終わる。
第二楽章(♪=52)は、弦楽器が示す音型に、
ピアノが絡んでいき、ハープも加わる。
第三楽章(♪=72)は、ピアノの示す音列に、
トランペットやオーボエ、クラリネットなど木管楽器が絡んでいく。
最後はトランペットの音が残る。
第四楽章(♪=80)は、フルートと弦楽器の伸ばす音に導かれ、
ピアノが入り、木管楽器群と弦楽器が交互に入りながら絡んでいく。
最後は金管楽器も加わり盛り上がっていく。
第五楽章(♪=104)は、トランペットとピアノの音型で始まり、
やがて弦楽器や木管楽器も絡んでいき、ピアノと対話するように交互に現れる。
やがて弦楽器やハープだけとなり、弦楽器の鈍い音で最後静かに終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」を聴き、二俣川から三ツ境まで

2012-08-30 06:25:50 | ストラヴィンスキーの作品
昨日は二俣川から三ツ境まで歩きました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1928年に作曲されたバレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」である。
弦楽オーケストラのためのこの作品は2場からなっている。
演奏はエルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏による。
第一場プロローグ:アポロの誕生は、ゆったりとしたテンポで、
主題となる旋律が全体で力強く奏され、繰り返されていく。
もう一つの主題はピチカートに乗って軽やかに奏される旋律である。
そしてもう一度弦楽器全体で最初の主題が奏されて第一場は終わる。
第二場はアポロの踊り(アポロとミューズ)から始まる。
独奏ヴァイオリンによりカデンツァ風に旋律が奏でられ、
やがて他の弦楽器が伴奏に入り、もう一つの独奏ヴァイオリンが絡む。
続くパ・ダクシオン(アポロと3人のミューズたち)は、
ヴァイオリンにより歌うような旋律が奏でられ、
他の弦楽器はそれを伴奏で支え、優雅な感じである。
旋律は他の楽器にも受け継がれ、独奏ヴァイオリンが入り、
最後は静まるようにして終わる。
カリオーぺの踊り(アレグレット)は、
動きのある旋律がリズミックに奏され、
中間では独奏チェロが歌うように旋律を奏でていく。

続くポリヒムニアの踊り(アレグロ)は、
軽快なテンポで明るい旋律が奏でられる。
次のテルプシコールの踊り(アレグレット)は、
優雅な感じの旋律が奏でられ、ピチカートがそれを支える。
アポロの踊り(レント)は、力のこもった旋律が奏でられ、
独奏ヴァイオリンなど独奏楽器が絡み合い、
冒頭の力のこもった旋律が繰り返され終わる。
次のパ・ド・ドゥ(アポロとテルプシコールの踊り)は、
おだやかな旋律が弦楽器全体で奏されていく。
それぞれの楽器が絡み合い、最後は静かに終わる。
次のコーダ(アポロとミューズたちの踊り)は、
軽快で躍動的な旋律が奏でられていく。
それぞれの楽器が絡み合い盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
最後のアポテオーズ(ラルゴ・エ・トランクィーロ)は、
冒頭は力強く、しかしすぐにおだやかな音楽となる。
そして第一場の主題が再び現れて、全体で奏される。
そのあとはその主題の一部の音型が繰り返されて静かに終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの交響曲ハ長調を聴く

2012-08-29 05:59:02 | ストラヴィンスキーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今週あたりでストラヴィンスキーの特集を終わりにしたい。
今回取り上げるストラヴィンスキーの作品は、
1938年から1940年にかけて作曲された交響曲ハ長調である。
シカゴ交響楽団尾創立50周年を記念して作曲され、献呈された。
演奏はエルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏による。
第一楽章モデラート・アラ・ブレーヴェは、ソナタ形式で書かれている。
導入部に続き、オーボエによって示される第一主題と、
経過部に示された音型をもとにした第二主題が提示される。
展開部では第一主題を中心に展開され、
再現部で第一主題から示され、最後はオーケストラのトゥッティで終わる。
第二楽章ラルゲット・コンチェルタンテは、三部形式で書かれている。
オーボエとヴァイオリンにより旋律が奏でられ、フルートなども絡む。
その歌うような旋律は古典的であり、クラリネットも絡む。
中間部は速いテンポになり、低弦に導かれてヴァイオリンなどが旋律を奏で、
金管楽器も絡んでいき、再び最初の歌うような旋律がオーボエにより示され、
フルートやクラリネットも絡みながら進行し、最後は静かに終わる。

第三楽章アレグレットは、スケルツォ楽章である。
軽快でやや荒々しい旋律が奏でられて始まり、
2つの旋律を中心にめまぐるしく曲想が変化していく。
金管楽器が活躍し、最後はおだやかに終わる。
第四楽章ラルゴ・テンポ・ジュスト・アラ・ブレーヴェは、
2本のファゴットによる旋律にホルンやトロンボーンが絡む導入部を経て、
弦楽器がリズミックな旋律を奏でていくが、
この素材は第一楽章から派生している。
やがてフーガ風の展開となり、盛り上がっていき、
コーダはゆったりとした部分となり、最後静かに終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽劇「大洪水」を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2012-08-28 12:23:07 | ストラヴィンスキーの作品
二俣川から緑園都市まで歩きました。
途中聴いたストラヴィンスキーの作品は、
1961年から1962年にかけて作曲された音楽劇「大洪水」である。
CBSテレビの委嘱を受け、テレビ放映用作品として作曲された。
旧約聖書のノアの箱舟と大洪水の物語や、
15世紀のイギリスのヨークとチェスターの奇跡劇をもとに、
ロバート・クラフトが台本を書いている。
この作品は1962年7月14日にCBSテレビで放映され、
1963年4月30日ハンブルクでクラフトの指揮で初演されている。
また、同年グラミー賞クラシック現代作品部門で受賞した作品である。
なお、ストラヴィンスキーとロバート・クラフトは、
1960年10月15日にヴェネツィアを訪れており、
洪水に見舞われていたこの地での体験が、
この作品を生み出すきっかけとなったようである。
演奏はローレンス・ハーヴェイのナレーション、
ノア役のセバスチャン・カボット、ノアの妻役のエリザ・ランチェスター、
神の役でバスのジョン・リアドンとロバート・オリヴァー、
ルシファー役でテノールのリチャード・ロビンソン、
呼ぶ人役(アナウンサー)のポール・トリップ、
グレッグ・スミス合唱指揮、ロバート・クラフト指揮、
コロンビア交響楽団および合唱団による。

前奏曲は、緊迫したような音楽で始まる。
合唱はラテン語によるテ・デウムを歌い、
「そして神は言った」という天地創造の部分に入り、
ナレーターは神が言ったとことの内容を語り、
神(2人のバス)による歌が続き、
次にナレーターが「そうしている間に天で反乱が起きた」と語る。
神は「私はなんじを光の使者、ルシファーと名付ける」と歌う。
そしてナレーターは「しかし、ルシファーはうぬぼれが強く、
野望に燃えていた」と語り、ルシファーの歌となる。
ルシファーは他の仲間より自分が優れていることを自慢するが、
天から落ちていき、ナレーターはもはやルシファーでないサタンが、
復讐の炎をくすぶらせていることを語り、サタンは神を裏切ることを語る。
「メロドラマ」の部分は、イヴに「友だちだよ」と語りかけるサタンから始まる。
ナレーターはヘビに誘惑されたイヴが禁断の果実を食べ、
その結果エデンの園から追放されたことを語る。
それから神は増えすぎて悪を行う人間を滅ぼすことを伝え、
善良なノアに対し、その難を逃れるため、箱舟を作るように言う。
ノアは最終的にはそのことを理解する。

「箱舟の建造」はオーケストラにより、箱舟の建造する様子が描写される。
「動物たちのカタログ」はノアと呼ぶ人の対話で、
呼ぶ人は動物たちの種類を読み上げていく。
「コメディー(喜劇)」はノアとその妻の対話で始まる。
そしてノアの息子たちが箱舟に入ってと頼み、
ノアの妻も箱舟の中に入る。
「大洪水」はオーケストラによる大洪水の音楽となる。
ここはその洪水の及ぼす恐怖感が描写される。
「虹による契約」は神によるノアへのことば、
ノアの息子に語りかける場面が続き、サタンの歌が入り、
ナレーションが神がノアとその息子たちに祝福を与えたことを語る。
最後は「サンクトゥス(聖なるかな)」が合唱により歌われて終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーのバレエ音楽「アゴン」を聴く

2012-08-27 14:38:33 | ストラヴィンスキーの作品
一昨日と昨日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるストラヴィンスキーの作品は、
1953年から1957年にかけて作曲されたバレエ音楽「アゴン」である。
シェーンベルクが亡くなった翌年から作曲にとりかかったこの作品には、
十二音技法がそれまでの彼の音楽とうまく融合しあっている印象を受ける。
演奏はデイヴィッド・アサートン指揮、ロンドン・シンフォニエッタによる。
第1部は、パ・ド・カトル、ダブル・パ・ド・カトル、
トリプル・パ・ド・カトルとなっている。
冒頭はトランペットにより軽快に始まる旋律に続き、
他の楽器もその旋律を受け継いで始まる。
続くダブル・パ・ド・カトルは無調の響きとなり、
最後のトリプル・パ・ド・カトルはそれまでの音楽を引き継ぎ、
軽快な感じの中、最後静かに終わる。

第2部は、前奏曲に続き、第1パ・ド・トロワに入り、
サラバンド、ガイヤール、コーダ、間奏曲と続く。
前奏曲はティンパニの音にトランペットが絡んで始まる。
そしてフルートとティンパニによる音のやりとりが続り、
ファゴットやハープが入ってくる。
サラバンドはヴァイオリンと金管楽器の音のやりとりが続き、
ガイヤールはハープとマンドリンが活躍する古風で牧歌的な音楽。
コーダは金管楽器とヴァイオリンの奏でる音型に木管楽器が絡む
間奏曲は前奏曲と同じ旋律が変奏され繰り返される。
第2パ・ド・トロワは、ブラン・サンブル、ブラン・ゲ、
ブラン・ダブル、間奏曲、パ・ド・ドゥと続いて終わる。
ブラン・サンブルは金管楽器と木管楽器が活躍する。
ブラン・ゲはカスタネットの叩くリズムの上で、
木管楽器が無機質的な感じの音型を繰り返す。、
ブラン・ダブルは、弦楽器と金管楽器により、
旋律が力強く繰り返されていき、最後はおだやかな感じとなる。
間奏曲は、前奏曲の旋律が変奏されて繰り返される。
パ・ド・ドゥはこの全曲の中では唯一長い部分である。
弦楽器同士のやりとりが続いて、独奏ヴァイオリンが活躍する。
シェーンベルクを感じさせるような十二音技法的な音楽である。

第3部はカトル・デュオ、カトル・トロワ、コーダと続いて終わる。
カトル・デュオは、激しく荒々しい音楽が弦楽器と金管楽器により奏され、
やがて静かになるとマンドリンやハープも加わり、絡んでいく。
カトル・トロワも前曲と同じような感じで始まり、
コーダでは第1部の冒頭の旋律が現れ、
トランペットがファンファーレ風に奏でたあと、
金管楽器の音と弦楽器の一音で全曲を閉じる。
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