Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ・ホルストの女声合唱と管弦楽のための「ディオニソスへの賛歌」作品31の2H116を聴く

2010-10-31 10:03:54 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は台風のためウォーキングは休みました。
今回とりあげるのはホルストの合唱曲である。
「ディオニソスへの賛歌」作品31の2H116は、1913年に作曲された。
古代ギリシアの作家エウリピデスの「バッカイ(バッコスの信女)」を
古代ギリシア研究の権威であった学者ギルバート・マレーが、
英語に翻訳したものをテキストに使った女声合唱と管弦楽のための作品だ。
ディオニソスへの信仰から狂気の中で乱舞する女性たちが描かれているようだ。
今回聴いたCDは王立音楽大学室内合唱団、サー・デヴィッド・ウィルコック指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。
弦楽器とフルートによって始まる繰り返す音型の上に、旋律が加わり、
女声合唱がさらに加わって神への賛美を歌っていく。
途中チェレスタが登場するところは美しく、神秘的で、
金管楽器が加わるとワグナー風となっていく。
やがて曲は打楽器も加わり舞踏風の音楽となり、
狂気の中、乱舞する女性達を表現しているようでもある。
最後は金管楽器中心に堂々とした感じで終わる。
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グスタフ・ホルストの組曲第1番変ホ長調作品28aH105を聴き、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-10-30 16:55:16 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
昨日は二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
昨日聴いたのはホルストの有名な吹奏楽作品である。
組曲第1番変ホ長調作品28aH105は1909年に作曲された。
今回聴いたCDはハワード・ダン指揮、
ダラス・ウィンド・シンフォニーによる演奏である。
第一曲シャコンヌは、歌うようにゆったりと奏される主題が、
それぞれの管楽器に引き継がれるうちに、盛り上がりをみせていく。
ハワード・ダン指揮の盤は、管楽器の低音がよく響いていい。
いったん、静まったあと、徐々に盛り上がりをみせて、
最後は金管楽器と打楽器を中心に頂点を築いたところで終わる。
第二曲間奏曲は、軽快なリズムにのって、
木管楽器が流れるように旋律を奏でていく。
中間部のクラリネット、フルートと旋律が引き継がれ、
トランペットに移っていくところがいい。
冒頭の軽快なリズムにのって、最後はかわいらしく終わる。
第三曲行進曲は、堂々とした民謡風の主題による旋律が、
行進曲風に奏され、もう一つのゆったりとした主題もいい。
二つの旋律が絡み合いながら進行するところはホルストらしい。
最後は華やかに終わり、爽快感がある名曲である。
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グスタフ・ホルストの「ノクターン」H179と「ジグ」H179を聴く

2010-10-29 05:44:01 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は雨が降り続けていたため、ウォーキングを休みました。
今回取り上げるのはホルストのピアノ曲である。
「ノクターン」H179は1930年に作曲され、
「ジグ」H179は1932年に作曲された。
どちらも娘イモージェンのために書かれた小品のようである。
今回聴いたCDはヨーク2による演奏である。
「ノクターン」H179は、ドビュッシーやラヴェルを想起させ、
印象派風の音楽であるが、無調的な部分もあり神秘的である。
叙情的な部分と荒々しい部分が対比あれるように現れ、興味深い。
「ジグ」H179は、民謡風旋律による軽快な音楽である。
無調なところやフーガ風な部分がみられる曲で、
彼の作品の中ではユニークな部分がみられる。
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グスタフ・ホルストの「イブニング・ウォッチ」作品43の1H.159を聴き、三枚町から西谷まで歩く

2010-10-28 06:35:29 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのはホルストの無伴奏の8声合唱のための合唱曲である。
「夕べの見張り(EVNING WATCH)」作品43の1H.159は、
1924年に作曲され、新古典主義的な傾向をみせた時期の作品である。
この邦訳は「夕べの見張り」や「夕べの番人」と訳されるものもあるが、
訳しにくいので「イブニング・ウォッチ」のままがいいのかもしれない。
CDの解説によると使っているテキストはヘンリー・ヴォーンという
1622年ウェールズ生まれ(1695年没)の形而上派の詩人によるもの。
テノールとアルト(ここではメゾ・ソプラノ)が肉体(Body)を、
フル・コーラスが魂(Soul)を著し、両者の対話により曲が進行する。
今回聴いたCDはジョーヤ・ローガンのメゾ・ソプラノ、
クリストファー・マーサーのテノール、
ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、
ホルスト・シンガーズによる演奏である。
テノールの「さよなら、私は眠りに入る」で始まる肉体のことばに続き、
浮き上がるようにフル・コーラスが入り魂の部分に入る。
そしてメゾ・ソプラノが「アーメン」で始まる肉体の部分を語り、
再びフル・コーラスの魂の部分に入る。
美しい無伴奏合唱の部分は美しく、神秘的な音楽である。
最後はコーラス全体で盛り上がって劇的に終わる。
この詩の内容は生死にまでつながる深い意味があるのだろう。
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グスタフ・ホルストの「いまこそ解き放たれ」 H.127を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-10-27 06:21:01 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのはホルストの8声合唱のための合唱曲である。
「いまこそ解き放たれ(NUNC DIMITTIS)」 H.127は1915年に作曲された。
CDの解説によると当時ウェストミンスター大聖堂の
オルガニストであったリチャード・テリーのために作曲されたようだ。
1915年に初演されたが、それ以後作品は忘れ去られ、
作曲者の娘イモージェン・ホルストによる改訂版が初演されたのが1974年で、
スティーブン・ウィルキンソン指揮、BBCシンガーズによる演奏だったようだ。
今回聴いたCDはイソベル・コーリアのソプラノ、ホルスト・シンガーズ、
ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、ホルスト管弦楽団による演奏である。
浮き上がるような男声合唱に女声合唱が加わり歌うその合唱に続き、
ソプラノ独唱が加わり、そして展開されるその合唱は、
ポリフォニックな響きを持ち、ルネサンス音楽を感じさせる。
最後盛り上がりをみせ、アーメンで終わる短い曲だが、
そのハーモニーは美しくホルストらしい素晴らしい作品である。
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