Mars&Jupiter

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ヴァン・ホルンボーの交響曲第11番作品144/M.304を聴く

2022-10-01 21:51:05 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1909年生まれのデンマークの作曲家ホルンボーが、
1980年に作曲した交響曲第11番作品144である。
今回聴いたCDの演奏はオウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮、
オーフス交響楽団のものである。
この作品の初演は、1982年2月17日コペンハーゲンで行われたようだ。
指揮者はユーリ・アーロノヴィチ、
演奏はデンマーク国立放送交響楽団であったようだ。
第一楽章アレグロ・ノン・トロッポ-ピュ・アレグロ-
アラ・ブレーヴェ(2分の2拍子で)-ペザンテ(重々しく)は、
冒頭は重々しく始まり、そのあと悲しげなフルート・ソロが続く。
そして弦楽器中心にリズミックな音型を刻み、
それにフルートなどの木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
やがてリズミックな音型に金管楽器が響き、
打楽器も加わり、盛り上がりをみせていく。
それが終わるとホルンが響き、フルートなど木管楽器が活躍し、
再び弦楽器のみとなり穏やかとなるが、やがて木管楽器が絡み、
金管楽器も加わり徐々に盛り上がりをみせていき、
最後は静かになっていき、フルートの音で終わる。

第二楽章テンポ・ジュスト(正確なテンポで)-プレスト-
リステッソ・テンポ(同じテンポで)は、弦楽器の奏でる音型で始まる。
ヴァイオリンがその上で旋律を奏でていき北欧らしさを感じさせる。
木管楽器も加わり、幻想的な雰囲気を漂わせていく。
ホルンの音とともにその雰囲気は崩され、
金管楽器と打楽器が荒々しく音を刻む。
弦楽器はせわしない感じの動きをみせ、
それに金管楽器と打楽器も加わっていく。
力強く旋律が奏でられていき、最後は力強く終わる。
第三楽章アンダンテ-ピウ・モッソ(今までよりも速く)-
ア・テンポ(もとのテンポに戻って)は、弦楽器の刻む音型の上で、
木管楽器が旋律を奏で、ヴァイオリンも抒情的な旋律を奏でていく。
そして金管楽器と打楽器が加わり力強い旋律が奏でられていく。
それが静まると弦楽器と木管楽器中心に進行していき、
穏やかな感じが続き、最後は静かに終わる。
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クヌーズオーエ・リスエアの管弦楽のためのデンマーク民謡の旋律に基づく夏の狂詩曲を聴く

2022-09-04 22:23:53 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1897年生まれのデンマークの作曲家、
クヌーズオーエ・リスエアが、
1943年に作曲した管弦楽のための作品、
デンマーク民謡の旋律に基づく夏の狂詩曲である。
今回聴いたCDの演奏はボー・ホルテン指揮、
オーフス交響楽団のものである。
弦楽器を打楽器中心に力強い旋律で始まった後、
オーボエとファゴットで民謡風の旋律が奏でられ、
それをフルートが引き継ぎ、弦楽器全体で奏で、
もう一つの舞踏風の旋律を奏でていく。
冒頭の旋律が再び現れたあとは、
一度現れた民謡風・舞踏風の旋律だけでなく、
明快な旋律とは対照的なメランコリックな旋律も現れる。
しかし、舞踏風で楽しい旋律がその雰囲気を振り払い、
優雅な舞踏風の旋律が弦楽器中心に奏でられ、
金管楽器が奏でる軽快な旋律が弦楽器に引き継がれる。
そのあとはゆったりとした旋律が現れ、
オーボエが奏でる旋律が弦楽器に引き継がれていく。
弦楽器のピッチカートに導かれ、
木管楽器と弦楽器の奏でる舞踏風の旋律が現れ、
金管楽器と打楽器も加わり、盛り上がって最後終わる。
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クヌーズオーエ・リスエアのシンフォニア・ガイア(交響曲第4番作品38)を聴く

2022-09-03 21:38:57 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1897年生まれのデンマークの作曲家、
クヌーズオーエ・リスエアが、
1939年から1940年の間に作曲した、
シンフォニア・ガイア(交響曲第4番作品38)である。
今回聴いたCDの演奏はボー・ホルテン指揮、
オーフス交響楽団のものである。
第一楽章アレグロ・オスティナートは、
弦楽器の力強い旋律に始まり、ティンパニが鳴り響く。
弦楽器が奏でる旋律はリズミックで、
金管楽器なども絡んでいき、祝典的な雰囲気にもなる。
そして木管楽器が活躍し、牧歌的な部分もあらわれるが、
そのあとは弦楽器が中心になっていき、金管楽器が絡み、
打楽器も加わり荒々しくなった後、
再び冒頭の主題が現れ、金管楽器とともに盛り上がって最後終わる。
第二楽章アレグレット・キアーロは、弦楽器のやや抒情的な旋律で始まる。
弦楽器同士の旋律が絡み合い、そこに木管楽器が絡んでいく。
その木管楽器のせいか、のどかで牧歌的な感じも受ける。
トランペットが鳴り響き、最後は弦楽器と木管楽器で終わる。
第三楽章ロンド・ディ・リトモは、ヴァイオリンの力強い旋律で始まる。
明るく生き生きとしたその旋律は他の楽器に引き継がれ、
木管楽器や金管楽器が絡んでいき、最初の主題は繰り返し現れる。
いったん静まるが、再び金管楽器やティンパニを中心に盛り上がる。
弦楽器中心のところと管弦楽全体の部分を繰り返し、
主題は何回か弦楽器によって奏でられ、
最後はティンパニが加わり盛り上がって終わる。
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アスガー・ハンメリク(ハメリク)の交響曲第3番ホ長調「抒情的交響曲」作品33を聴く

2022-08-12 12:00:37 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1843年生まれのデンマークの作曲家、
アスガー・ハンメリク(ハメリク)が、
1883年から84年にかけて作曲した曲、
交響曲第3番ホ長調「抒情的交響曲」作品33を取り上げる。
今回聴いたCDは、トマス・ダウスゴー指揮、
ヘルシンボリ交響楽団の演奏のものである。
第一楽章ラルゴ-アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、
序奏は弦楽器と木管楽器の緩やかな旋律で始まり、
金管楽器が力強い音でそれを打ち壊すが、
それは一瞬で最初の緩やかな旋律になる。
主部のアレグロ・モルト・ヴィヴァーチェに入り、
弦楽器が明るく生き生きとした主題を奏でていく。
金管楽器もそれにダイナミックな部分を加えていく。
もう一つの主題は対照的でタイトルの如く抒情的である。
それぞれの主題は変形され、短い展開部を経て、
再び二つの主題が奏でられ、最後は穏やかに終わる。
第二楽章アレグロ・グラツィオーソは、
スケルツォにあたる部分であり、
優雅な感じの舞踏的な旋律が奏でられる。
北欧的な部分を感じさせるところがある。

第三楽章アンダンテ・ソステヌートは、
やや感傷的な旋律が行進曲風に奏でられていく。
オーボエの奏でる旋律も悲しげで、
他の木管楽器などに引き継がれていく。
弦楽器中心に旋律が奏でられていき、
それに木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
曲調は葬送行進曲のような感じでもある。
後半になるとドラマティックに盛り上がり、
最後は静かに終わる。
第四楽章アレグレット・コン・スピリートは、
ティンパニの音に続き、弦楽器が軽やかな旋律を奏でて始まる。
明るく楽しそうな音楽で、木管楽器も絡み行進曲風でもある。
主題は様々な楽器に引き継がれながら、徐々に盛り上がっていく。
ホルンのソロが奏でる部分を経て、ティンパニの音に続き、
主題は金管楽器中心に奏でられ盛り上がったりもして、
金管楽器の鳴り響くところは、
ブルックナーを感じさせるところもある。
金管楽器とティンパニが鳴り響き、最後は力強く終わる。
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ルーズ・ランゴーの交響曲第3番「青春のさざめき」BVN96を聴く

2020-05-10 16:15:12 | 古典~現代音楽デンマーク編
今回は1893年に生まれたデンマークの作曲家ルーズ・ランゴーが、
1915年から1916年にかけて作曲した交響曲第3番「青春のさざめき」をとりあげる。
この交響曲は1925年から33年にかけて改訂された。
今回聴いたCDはトマス・ダウスゴー指揮、
デンマーク国立交響楽団および合唱団の演奏によるもので、
ソロ・ピアノはペル・サロが演奏している。
第1楽章ポコ・アニマート・フェスティヴォ-レント(カデンツァ)-
アニマート・フェスティヴォは、短い序奏のあと、
ピアノと弦楽器で旋律が奏でられ、ピアノ協奏曲のように始まる。
生き生きとして若々しく、ところどころで力強さを感じ、
北欧的な雰囲気も感じさせ、ロマンティックな部分もみられる。
終わりにピアノの独奏の部分がカデンツァのようにして置かれ、
最後は穏やかな感じの中、金管楽器が響いて終わる。

第2楽章グラーヴェ・マエストーソ-レント・ミステリオーソは、
ティンパニと金管楽器の力強いユニゾンで始まる。
やや悲しさを感じさせる旋律である。
そしてピアノの独奏も絡んでいき、次の楽章に続く。
第3楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポ-ピュ・レント-
ヴィヴァーチェは、ピアノと弦楽器によって始まり、
力強い旋律が奏でられていき、ピアノ協奏曲風に進んでいく。
金管楽器も加わり、ワグナー風の音楽になっていく。
そこで盛り上がりをみせたあとピアノ独奏の部分が入り、
そこに木管楽器が絡んでいき、やがて弦楽器も入り、
合唱も加わり壮大な感じになっていき、
最後はピアノと管弦楽で高揚したところで終わる。
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