Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

モーリス・エマニュエルの交響曲第1番イ長調作品18を聴く

2014-05-31 07:29:30 | 古典~現代音楽フランス編
昨日もウォーキングを休んでいます。
風邪の方はほぼ治ったという感じでしょうか。
今回とりあげるのは、1862年生まれのエマニュエルが、
1919年に作曲した交響曲第1番イ長調作品18である。
バール=シュル=オーブに生まれた彼は、幼い時期から聖歌隊員となり、
その後パリ音楽院に入学して、レオ=ドリーブに作曲を師事した。
卒業後はパリ音楽院の作曲科教授として教育活動に従事し、
聖歌隊指揮者も務めるなどしたが、一方作曲活動も続けた。
中世の旋法やオリエント音楽なども取り入れた作品を残した作曲家である。
今回聴いたCDはエマニュエル・ヴィヨーム指揮、
スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。

第一楽章トランクィロ・モルト-アレグロ,レッジェーロ・エ・ジョコーソは、
弦楽器の音に導かれ、木管楽器と独奏ヴァイオリンが牧歌的な旋律を奏でて始まる。
ハープの音も入り、幻想的でもあり、それにフルートやホルンも絡んでいく。
やがて明るく軽快な旋律が弦楽器により奏でられ、他の楽器が受け継いでいく。
色彩豊かな音楽で、流れるように音楽は進行していき、最後は穏やかに終わる。
第二楽章アダージョ・モルトは、金管楽器と弦楽器により淡く始まる。
弦楽器によりメランコリーな旋律が奏でられ、木管楽器がそれに絡んでいく。
中間部で情熱的な盛り上がりをみせたあとは静まり、
盛り上がりと静かな感じが繰り返されて、独奏ヴァイオリンが旋律を奏で、
弦楽器と木管楽器による部分と交互に現れたあと最後静かに終わる。
第三楽章アレグロ・コン・フォーコは、力強く軽快な旋律が奏でられて始まる。
行進曲風に進行し、金管楽器も加わり華やかさを見せていく。
打楽器と金管楽器で盛り上がりをみせたあと、
独奏ヴァイオリンや木管楽器が活躍する穏やかで牧歌的な音楽となり、
独奏ヴァイオリンと金管楽器の音が残り、最後は平和な感じで終わる。
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アンテュール・オネゲルの「夏の牧歌」を聴く

2014-05-30 06:58:58 | 古典~現代音楽フランス編
連日忙しい日が続き、ウォーキングどころではありません。
今回からフランス編に入ります。
今回とりあげるのは、1892年生まれのオネゲルが、
1920年に作曲した「夏の牧歌」である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはジャン・フルネ指揮、
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。
弦楽器により穏やかに始まる牧歌的な作品であり、
ホルンやフルート、オーボエがその雰囲気を倍加する。
夏の草原に流れるゆるやかな風を感じさせ、
牧童の角笛も聞こえてくるような雰囲気である。
中間部は軽快で明るい旋律が奏でられ、曲調が変わるが、
その後再び冒頭の穏やかな旋律が奏でられて、
中間部の軽快な旋律も絡みながら曲は進行し、
牧歌的な雰囲気を残したまま、最後静かに終わる。
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ジョージ・アンタイルの交響曲第6番を聴く

2014-05-27 05:59:26 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日はウォーキングを休みました。
北アメリカ編については今回で終わりにします。
今回取り上げるのは、1900年生まれのアンタイルが、
1948年に作曲した交響曲第6番である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはテオドル・クチャル指揮、
ウクライナ国立交響楽団による演奏である。
第一楽章マエストーソ-アレグロ・モルト(マルカート)は、
打楽器と金管楽器により力強い旋律が奏でられる序奏で始まる。
そのあとフルートと打楽器による行進曲風の音楽が現れこれらが繰り返され、
主部のアレグロ・モルトに入って弦楽器により主題が奏でられて、
金管楽器も加わり繰り返されたあとは叙情的なもう一つの主題も現れる。
この二つの主題をもとに行進曲風に展開されていき、
アメリカ民謡風旋律も断片的に現れ、最後は力強く終わる。
第二楽章ラルゲットは、ファゴットと弦楽器により始まる。
弦楽器が叙情的な旋律を奏でていき、フルートなどの木管楽器が絡んでいく。
この音楽はサティのジムノペディを思わせるような旋律である。
中間部のトリオはプロコフィエフ風の音楽であり、
ロミオとジュリエットを感じさせるところもある。
そのあと再び冒頭の旋律が弦楽器によって繰り返されて最後静かに終わる。
第三楽章アレグロは、ロンド風の楽章で、
弦楽器により力強い旋律が奏でられて始まる。
これもプロコフィエフの交響曲第5番の終楽章を思わせるようで、
軽快で諧謔的な感じの音楽が展開され、荒々しさも見せ、
最後はフルートと打楽器だけとなったあと、
金管楽器と打楽器中心に盛り上がったところで終わる。

なお、今回までとりあげた北アメリカ編のCD等の情報は、
以下のアドレスの北アメリカのところに示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
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レナード・バーンスタインの交響曲第3番「カディッシュ」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2014-05-26 05:33:58 | 古典~現代音楽北アメリカ編
一昨日は二俣川から鶴ヶ峰まで久しぶりに歩き、
昨日はウォーキングを休みました。
北アメリカ編についてはそろそろ終わりにしようかと思う。
途中聴いたのは、1918年生まれのバーンスタインが、
1963年に作曲され、77年に改訂された交響曲第3番「カディッシュ」である。
ボストン交響楽団75周年のためにクーセヴィッキー財団と、
ボストン交響楽団から1955年作曲を共同委嘱されて作曲された。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはモンセラート・カバリエのソプラノ、
マイケル・ウェイジャーの語り、ウィーン青年合唱団、ウィーン少年合唱団、
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏である。
第一楽章は第1部「祈り」と第2部「カディッシュⅠ」によって構成される。
語り手が「おお、御父よ」と話しかけ、管弦楽が主題を奏でて始まる。
主題が変形される一方、語り手は祈りのことばをいい、
アーメンといったあと合唱によるカディッシュⅠの部分に入る。
最後は再び語り手のことばが入り、合唱がアーメンを繰り返して終わる。

第二楽章は第1部「ディン・トラー」と第2部「カディッシュⅡ」によって構成される。
打楽器の叩くリズムとともに合唱が入り、語り手が神への不信のことばを述べる。
打楽器が怒りを示すかのような激しいリズムを叩き、合唱がアーメンを歌う。
混乱とともに語り手が神の許しを求めることばをいい、
カディッシュⅡの部分に入り、ソプラノ独唱が入り子守歌を歌い、
合唱も加わり、穏やかで安らかな感じの歌が歌われていく。
終わりの方で、アーメンが繰り返され、語り手のことばが入って終わる。
第三楽章は第1部「スケルツォ」と第2部「カディッシュⅢ」、
および第3部「フィナーレ」によって構成される。
スケルツォの部分は木管楽器中心に始まり、やがて語り手が入る。
荒々しさや激しさをみせながら、「信じてください」ということばを繰り返し、
カディッシュⅢの部分に入り、少年合唱団は夢が終わることを歌っていく。
そして、フィナーレの部分に入り、管弦楽全体で不安な感じの音楽を奏でる。
そのあとは瞑想的な旋律がチェロなどにより奏でられていく。
そして弦楽器がゆったりとした旋律を繰り返し、語り手が入る。
神との和合を語り、そのあと混声合唱団と少年合唱団が入り、
さらにソプラノ独唱も加わり、フーガ風の展開が始まる。
やがて、管弦楽とともに盛り上がりをみせて、
いったん静まって、最後にクレシェンドして終わる。
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エルネスト・ブロッホのシンフォニア・ブレーヴェを聴く

2014-05-24 09:37:41 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1880年生まれのブロッホが、
1952年に作曲したシンフォニア・ブレーヴェである。
クーセヴィツキー財団の委嘱を受けて作曲された。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはアンタル・ドラティ指揮、
ミネアポリス交響楽団による演奏である。
第一楽章モデラートは、力強い旋律が奏でられて始まる。
荒々しく壮絶さを感じさせるこの旋律のあとは、
対照的な穏やかな旋律が弦楽器と木管楽器により奏でられる。
そのあとは再び荒々しい感じとなり、
いったん盛り上がった後は穏やかな感じとなるが、
再び冒頭の旋律が繰り返されて終わる。
第二楽章アンダンテは、弦楽器中心に穏やかに始まる。
弦楽器は叙情的な旋律を奏でていき、木管楽器が絡んでいく。
最後は弦楽器のみが残り、静かに終わる。
第三楽章アレグロ・モルトは、金管楽器の奏でる荒々しい感じで始まる。
対照的な神秘的な感じの部分と荒々しい部分が交互に繰り返され、
切れ目なく終楽章に続いていく。
第四楽章アレグロ・デシーソは、軽快で力強い旋律が奏でられて始まる。
そのあと対照的で弦楽器中心のゆったりとした部分が現れ、
金管楽器も加わり、最後は穏やかな感じで終わる。
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