Mars&Jupiter

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ジュゼッペ・マルトゥッチのピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66を聴く

2024-08-25 11:22:52 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1856年生まれの作曲家マルトゥッチが、
1884年から1885年にかけて作曲したピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66である。
聴いたCDは、フランチェスコ・カラミエッロのピアノ、
フランチェスコ・ダヴァロス指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
作品の初演は1886年1月31日にナポリで、マルトゥッチ自身のピアノ、
パオロ・セラーオ(セッラオ)の指揮で行われた。
第一楽章アレグロ・ジウストは、激しく力強い旋律で始まり、
すぐにその旋律は独奏ピアノも受け継いでいく。
そのあと現れるロマンティックな旋律も印象的である。
もう一つ悠然としたような旋律も現れる。
展開部は、流れるようで技巧的なピアノが、
管弦楽とドラマティックに競演をし、時には激しくなる。
ピアノのカデンツァがそのあと入り、そのあと再現部に入る。
トランペットのソロのあと音楽は激しくなり、
盛り上がったところで、最後堂々とした感じで終わる。

第二楽章ラルゲットは、ピアノと管弦楽による主題で始まる。
フルートやホルンなども入り、牧歌的でゆったりとしている。
もう一つの主題はチェロにより奏でられ、ピアノがそれに音を添えていく。
中間部でドラマティックに盛り上がるところもあるが、
それを過ぎると再び牧歌的な音楽になり、最後静かに終わる。
第三楽章フィナーレ(アレグロ・コン・スピリート)は、
ピアノの軽快な旋律で始まり、それに管弦楽が呼応し、
交互に旋律を奏でていく。両者の競演は華麗であり、
まさしくピアノ協奏曲としての醍醐味をみせていく。
時にはドラマティックな展開にもなり、
音楽はマーラー風に感じるところもある。
管弦楽とピアノにより盛り上がりを見せ、最後は力強く終わる。
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エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの室内交響曲 変ロ長調作品8を聴く

2024-08-17 21:22:41 | 古典~現代音楽イタリア編
音楽紹介についてはポルトガルの作曲家の作品はいったん終わりにし、
しばらく、イタリアの作曲家の作品をとりあげます。
今日聴いたのは1876年生まれの作曲家エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリが、
1901年に作曲した室内交響曲 変ロ長調作品8である。
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリといえば、
歌劇「マドンナの宝石」の間奏曲で有名だが、
まさか交響曲も残していたとは、知らなかった。
彼はヴェネツィア生まれで、15歳でミュンヘンへ行き、
音楽学校でラインベルガーに作曲を師事したようだ。
1902年から1907年にはヴェネツィア音楽学校の校長を務めた。
多くのオペラ作品で有名になった人物である。
聴いたCDは、ミンアンサンブルの演奏による。

第一楽章アレグロ・モデラートは、ピアノの打ち寄せる波のような音に続き、
クラリネットがゆったりとした牧歌的な旋律を奏でて始まる。
そして、弦楽器が加わり、金管楽器も加わり、
とてもロマンティックでドラマティックな音楽が展開されていく。
室内楽的でありながら表情豊かな音楽であり、
最後は盛り上がって力強く終わる。
第二楽章アダージョは、ピアノの音に続き、
ファゴットが旋律を奏でて始まり、
それを弦楽器が引き継いでいく。
ここでの展開もドラマティックであり、
フルートやオーボエなど木管楽器やホルンも活躍し、
生き生きとした流れるような音楽の展開が心地いい。

第三楽章ヴィヴァーチェ・コン・スピリートは、
ピアノの音に続き、フルートが入り優雅な旋律を奏でていく。
弦楽器も入り、木管楽器やピアノとも絡み、
情熱的に盛り上がりをみせ、最後はフルートの音で終わる。
第四楽章フィナーレ:アダージョ-アレグロ・モデラートは、
トゥッティで始まり、ピアノが力強い旋律を奏でていく。
そして、ホルンや弦楽器、木管楽器も加わっていく。
それぞれの楽器が絡み合いながら、ドラマティックに展開し、
最後はホルンとピアノ、そして弦楽器中心に盛り上がって力強く終わる。
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ジャン・フランチェスコ・マリピエロの交響曲第11番「バグパイフ」を聴く

2019-10-05 21:44:21 | 古典~現代音楽イタリア編
今回は1882年に生まれたイタリアの作曲家マリピエロが、
1969年に作曲した交響曲第1番ハ短調をとりあげる。
今回聴いたCDはアントニオ・デ・アルメイダ指揮、
モスクワ交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章エネルジーコ・マ・モッソ、ノン・トロッポ・ペロは、
ファゴットやイングリッシュホルン、
オーボエなど木管楽器中心に始まり、
弦楽器も絡んでリズミカルで軽快な旋律が奏でられていく。
第二楽章レントは、木管楽器中心にゆったりと始まる。
弦楽器が不安な感じを与えながら、神秘的な雰囲気を漂わせる。
それは木管楽器も引き継いでいき、最後は静かに終わる。
第三楽章ガーイオ(陽気に)は、軽快ではあるが、
弦楽器と木管楽器が絡み合い、シリアスな感じも受ける。
第四楽章モルト・モッソ・マ・マルカンド・イル・テンポ-
クワジ・レント-モルト・モッソは、金管楽器の音で始まる。
弦楽器がそのあと引き継いでいき、トランペットなど絡んでいき、
やがてシロフォンの音や木管楽器の音も絡み、
最後は上昇する音型を繰り返した後、力強く終わる。
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ロマーノ・アントニオ・ピアチェンティーノのフルート協奏曲ト長調を聴く、そして二俣川から下川井町まで

2014-09-23 15:39:34 | 古典~現代音楽イタリア編
今回でイタリア・スペイン・ポルトガル編も終わりにしようと思います。
一昨日は二俣川駅付近から下川井町まで歩きました。
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、18世紀頃活躍したイタリアの作曲家、
ロマーノ・アントニオ・ピアチェンティーノが、
作曲したフルート協奏曲ト長調である。
彼の生涯についてはよくわかっていない。
聴いたCDはジェームズ・ゴールウェイのフルート、
クラウディオ・シモーネ指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティの演奏による。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器により軽快で躍動的な旋律が奏でられて始まる。
この前奏が終わるとフルートが入り、軽快に旋律を奏でていく。
フルートは技巧的なフレーズを奏でていく。
第二楽章アンダンテは、フルートがゆったりとしたテンポで、
叙情的な旋律を奏でていく短い楽章である。
第三楽章アレグロは、第一楽章と同じく軽快に始まる。
フルートと弦楽器が交互に旋律を受け持ちながら進行し、
ヴィヴァルディを感じさせ、最後は爽やかに終わる。

なお、今回までとりあげたイタリア・スペイン・ポルトガル編のCD等の情報は、
以下のアドレスのイタリア・スペイン・ポルトガルのところにNEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html#cd_music
参考にしていただければ幸いです。
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ジョヴァンニ・バティスタ・サンマルティーニの交響曲イ長調J-C63を聴き、二俣川から下川井町まで歩く

2014-09-21 06:37:03 | 古典~現代音楽イタリア編
そろそろイタリア・スペイン・ポルトガル編も終わりにしようと思います。
一昨日は休み、昨日は二俣川駅付近から下川井町まで歩きました。
歩いて1時間程度かかる距離を往復した。
二俣川ニュータウンの中を歩いて行ったが、
近くにいてもこの周辺は歩いたことがなかったので新鮮であった。
途中聴いたのは、1700年頃生まれたイタリアの作曲家、
ジョヴァンニ・バティスタ・サンマルティーニが、
作曲した交響曲イ長調J-C63である。
彼の生まれた年は、1700年あるいは1701年または1698年頃と、
いろいろあるがここでは1700年頃としておく。
ミラノを中心にオルガニストや楽長として活躍した人物である。
たくさんの作品を残しており、交響曲も70近くあるようだ。
聴いたCDはアレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ指揮、
アカデミア・ダルカディアの演奏による。
第一楽章プレストは、軽快な旋律が弦楽器により奏でられ、
ホルンや木管楽器が絡んでいき、優雅さを感じさせる。
提示部で二つの主題が現れ、提示部は繰り返される。
短い展開部を経て、主題が再現され、爽やかに終わる。
第二楽章アンダンテ・ピアノは、弦楽器中心に明るい主題が奏でられ、
それに木管楽器が絡んで、主題が繰り返されて進行していく。
第三楽章プレストは、再びホルンが加わり華やかさが戻る。
三部形式の楽章で、優雅で舞踏風の旋律が弦楽器により奏でられ、
中間部は対照的に叙情的な旋律が奏でられる。
再び冒頭の舞踏風の旋律が現れて、最後堂々とした感じで終わる。
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