大みそかの日なのでベートーヴェンの交響曲を全曲通して聴きました。
交響曲第1番ハ長調作品21から交響曲第8番ヘ長調作品93までは、
ルドルフ・ケンペ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1番から第8番のCDについては聴いた順に触れていく。
交響曲第1番ハ長調作品21は、明快な演奏で名演である。
各楽器の音の中でも木管楽器の音がはっきり聞こえ、
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」でもそれは同じである。
第5番も音楽が自然に流れ、生き生きとした演奏であり、
改めて指揮者としてのケンペの良さがわかる。
交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55は、
リズミックなところが際立って聴こえるところがいい。
第二楽章のドラマティックな展開もなかなかである。
第四楽章では、弦楽器や金管楽器の音の動きが目立つが、
木管楽器の音がよく聞こえ動きがわかるところもいい。
交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68の演奏も、
音楽の中にあるリズミックな部分を引き立たせ、
終楽章まで生き生きとした自然な演奏を聴かせている。
交響曲第7番イ長調作品92も、木管楽器の音が引き立ち、
全楽章生き生きとしたリズムの躍動感に満ちている。
交響曲第8番ヘ長調作品93もリズミックな部分がみられ、
各楽器と木管楽器とのバランスも重要なので、
ケンペらしい良さが発揮される作品である。
交響曲第2番ニ長調作品36は、序奏から主部に入る前の、
木管楽器と弦楽器や金管楽器の旋律のやりとりがいい。
そして主部に入ってからの主題の爽快感のあるテンポ感がいい。
第三楽章のダイナミックなスケルツォの部分もよい。
交響曲第4番変ロ長調作品60は、第一楽章の主部以降がいい。
流れるように一気に駆け抜けて、各楽器の音のバランスがいい。
終楽章が特にダイナミックな部分も加わり軽快さがいい。
一気に聴いてみるとケンペのベートーヴェン交響曲全集はやはりいい。
全体的にいいし、あまり曲による出来不出来はなく揃っている。
なお、第9番の演奏については以前ブログで触れているので省略します。
1974年の録音とはいえ、音質も悪くないし今聴いても遜色ない。
その同じ年に小澤征爾は交響曲第9番ニ短調「合唱」の最初の録音をしている。
ボストン交響楽団の音楽監督に就任して翌年の録音である。
聴いたCDの演奏は、小澤征爾指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
アンブロジアン・シンガーズ、独唱者はマリタ・ネイピアのソプラノ、
アンナ・レイノルズのメゾ・ソプラノ、ヘルゲ・ブリリオートのテノール、
カール・リッダーブッシュのバスによるものである。
第一楽章から緊迫した雰囲気で始まり、力がみなぎっている。
第二楽章もダイナミックで軽快なテンポである。
中間部のトリオの流れるような音楽のテンポ感もいい。
第三楽章も生き生きとして美しい旋律とハーモニーに溢れている。
終楽章は、軽快なテンポで力強く堂々とした演奏で、
歓喜にみなぎる感情を管弦楽と合唱と独唱者により表現している。
今聴いてもこの演奏は若い時期の小澤征爾の優れた録音の一つだろう。
今年も自分のペースで気楽にブログを書くことができました。
ともかく一年健康でいられたことに感謝。
交響曲第1番ハ長調作品21から交響曲第8番ヘ長調作品93までは、
ルドルフ・ケンペ指揮、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1番から第8番のCDについては聴いた順に触れていく。
交響曲第1番ハ長調作品21は、明快な演奏で名演である。
各楽器の音の中でも木管楽器の音がはっきり聞こえ、
交響曲第5番ハ短調作品67「運命」でもそれは同じである。
第5番も音楽が自然に流れ、生き生きとした演奏であり、
改めて指揮者としてのケンペの良さがわかる。
交響曲第3番変ホ長調「英雄」作品55は、
リズミックなところが際立って聴こえるところがいい。
第二楽章のドラマティックな展開もなかなかである。
第四楽章では、弦楽器や金管楽器の音の動きが目立つが、
木管楽器の音がよく聞こえ動きがわかるところもいい。
交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68の演奏も、
音楽の中にあるリズミックな部分を引き立たせ、
終楽章まで生き生きとした自然な演奏を聴かせている。
交響曲第7番イ長調作品92も、木管楽器の音が引き立ち、
全楽章生き生きとしたリズムの躍動感に満ちている。
交響曲第8番ヘ長調作品93もリズミックな部分がみられ、
各楽器と木管楽器とのバランスも重要なので、
ケンペらしい良さが発揮される作品である。
交響曲第2番ニ長調作品36は、序奏から主部に入る前の、
木管楽器と弦楽器や金管楽器の旋律のやりとりがいい。
そして主部に入ってからの主題の爽快感のあるテンポ感がいい。
第三楽章のダイナミックなスケルツォの部分もよい。
交響曲第4番変ロ長調作品60は、第一楽章の主部以降がいい。
流れるように一気に駆け抜けて、各楽器の音のバランスがいい。
終楽章が特にダイナミックな部分も加わり軽快さがいい。
一気に聴いてみるとケンペのベートーヴェン交響曲全集はやはりいい。
全体的にいいし、あまり曲による出来不出来はなく揃っている。
なお、第9番の演奏については以前ブログで触れているので省略します。
1974年の録音とはいえ、音質も悪くないし今聴いても遜色ない。
その同じ年に小澤征爾は交響曲第9番ニ短調「合唱」の最初の録音をしている。
ボストン交響楽団の音楽監督に就任して翌年の録音である。
聴いたCDの演奏は、小澤征爾指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、
アンブロジアン・シンガーズ、独唱者はマリタ・ネイピアのソプラノ、
アンナ・レイノルズのメゾ・ソプラノ、ヘルゲ・ブリリオートのテノール、
カール・リッダーブッシュのバスによるものである。
第一楽章から緊迫した雰囲気で始まり、力がみなぎっている。
第二楽章もダイナミックで軽快なテンポである。
中間部のトリオの流れるような音楽のテンポ感もいい。
第三楽章も生き生きとして美しい旋律とハーモニーに溢れている。
終楽章は、軽快なテンポで力強く堂々とした演奏で、
歓喜にみなぎる感情を管弦楽と合唱と独唱者により表現している。
今聴いてもこの演奏は若い時期の小澤征爾の優れた録音の一つだろう。
今年も自分のペースで気楽にブログを書くことができました。
ともかく一年健康でいられたことに感謝。