Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ケンペ指揮のアントン・ブルックナーの交響曲第8番ハ短調を聴く

2012-05-31 05:55:37 | アントン・ブルックナーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
ブルックナーの交響曲第8番ハ短調の聴き比べの続きである。
昨日聴いたCDはルドルフ・ケンペ指揮、
チューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団の演奏によるもの。
この盤は高校時代にレコードで買ってよく聴いたものだが、
改めて今聴いてみると録音の古さは否定できない。
第一楽章は今一つダイナミックさに欠け、おとなしい印象を受ける。
これがミュンヘン・フィルだったらどうだろうか。
もっとスケールの大きい感じに仕上ったのではないだろうか。
おさえ気味のティンパニの音が気になり、もう少しほしい感じだ。
他の楽章に比べ、第一楽章はやや物足りなさを感じる。
第二楽章は第一楽章に比べ満足できる演奏である。
軽快なテンポで金管楽器が鳴り響き、心地よい。
第三楽章は十分に金管楽器が鳴り響き、弦楽器の音も美しい。
素朴ではあるが、心のこもった演奏である。
第四楽章は軽快なテンポで始まり、かなかいい演奏だ。
中間部の盛り上がりでみせるティンパニの音も十分である。
最後のコーダの盛り上って終わるところもいい。
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ロジェストヴェンスキー指揮のアントン・ブルックナーの交響曲第8番ハ短調を聴く

2012-05-30 06:14:04 | アントン・ブルックナーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
ブルックナーの交響曲第8番ハ短調の聴き比べということになるが、
昨日聴いたCDはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
ソ連文化省交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章は速めのテンポであっさりした感じではあるが、
オケがミスをしている細かい部分は大目に見るとして、
ブルックナー演奏の基本をおさえていると思う。
第二楽章も軽快なテンポで進みながらも大げさにはならない。
第三楽章はそれに比べると遅めのテンポで、
たっぷりと金管楽器を鳴らしている。
第四楽章もやはり速いテンポであるが、なかなかの演奏だ。
さすがロジェストヴェンスキーという感じがして、
ヴァントの演奏とはまた違って味わい深い。
最後の盛り上がり方も、あっけない感じもするが爽快感がある。
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ギュンター・ヴァント指揮のアントン・ブルックナーの交響曲第8番ハ短調を聴く

2012-05-29 07:22:23 | アントン・ブルックナーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今週末にパーヴォ・ヤルヴィーの演奏会を聴きにいくことにしている。
なので、今週はその演目にあるブルックナーの交響曲第8番ハ短調について
いろいろな演奏家の聴き比べをしていきたい。
今回聴くCDはギュンター・ヴァント指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
聴いた感想としては、さすがヴァントらしい演奏である。
第一楽章を聴いただけで、そのスケールの大きさを感じさせる。
ライブ盤ならではの演奏であるが、それぞれの楽器が鳴り響き、
この楽器がこんなフレーズを奏でていたんだっけと感じさせる部分もあり、
現代音楽を得意としていた彼らしいアプローチには感心させられる。
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アラ・パヴロワの交響曲第3番を聴く、そして二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2012-05-28 05:42:03 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
昨日も二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
そろそろロシア・ウクライナ編も今回で終わりにしたい。
昨日聴いたのは、1952年生まれのパヴロワの作品。
交響曲第3番は2000年に作曲された。
彼女が住んだニューヨークにあるジャンヌ・ダークの像に
インスピレーションを得て作曲した作品のようである。
聴いたCDはオリガ・ヴェデルニコワのヴァイオリン、
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第1楽章は、軽快な一定のリズムに乗って、
弦楽器がゆったりとした旋律を奏でたあと、
ギターや管楽器などがそれを受け継いでいく。
旋律はやや東洋風で舞踏的であり、映画音楽を思わせ
この旋律は様々な楽器により繰り返されていく。
そして独奏ヴァイオリンがもう一つの感傷的な旋律を奏で、
これはフルートや弦楽器、他の木管楽器などにより繰り返される。
この2つの旋律が繰り返されながら、
盛り上がりと静けさが交互に現れて最後静かに終わる。

第2楽章は、ゆったりとした感傷的な旋律が奏でられ、
それが繰り返される短い楽章である。
第3楽章は、弦楽器により繰り返される音型の上で、
フルートが悲しげな旋律を奏でて、弦楽器がそれを引き継いでいく。
徐々に盛り上がりをみせたあと、いったん静まり、
再び主題が奏され、繰り返されて最後静かに終わる。
第4楽章は、躍動的な音楽で始まり、金管楽器が高らかに旋律を奏でる。
独奏ヴァイオリンが入ったあと、弦楽器により第一楽章の2つの主題が現れる。
途中再び独奏ヴァイオリンが活躍する場面が何度かあり、
弦楽器や木管楽器がそれを受け継ぎながら、
チェロ独奏、フルート独奏とも絡みながら、
ロマンティックな音楽を展開し、最後おだやかに終わる。

なお、今回までとりあげたロシア・ウクライナ編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
参考にしていただければ幸いです。
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ニコライ・ブダーシュキン(ブダーシキン)の2つの旋律による幻想曲を聴く

2012-05-27 07:43:52 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1910年生まれのブダーシュキンの作品。
彼は、カルーガ州に生まれ、1929年モスクワ音楽院に入学し、
グリエールやミャスコフスキーに師事したようである。
スターリン賞を得た作曲家で、ロシア民謡とクラシックを
融合させた管弦楽曲や協奏曲を残している。
「深紅の花」などの映画音楽も残しているが、
バラライカのための作品が代表的である。
2つの旋律による幻想曲の作曲年代については不詳である。
聴いたCDはヴィタリー・グヌトフ指揮、
オシポフ国立ロシア民族オーケストラの演奏によるもの。
独奏バラライカとオーケストラの掛け合いから軽快に始まる。
最初の民謡は有名な「一週間」の旋律である。
これが何度も繰り返され、もう一つの民謡と絡んで曲は進行する。
このもう一つの民謡はよく知らないのだが、
「一週間」はあまりにも有名なのでわかるだろう。
彼はこの旋律が好きなのか他の作品でも使っているようである。
明るく楽しく、軽快な音楽である。
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