Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ロワゼ・コンペールの「ああ善良なイエスよ」を聴く

2009-11-30 01:07:43 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1445年頃生まれのロワゼ・コンペールの作品。
生まれた場所については、はっきり分かっていない。
ミラノのスフォルツァ宮廷で歌手として活躍した。
その後フランスの宮廷やカンブレ、ドゥエで活躍した。
晩年はサン・カンタンの司教座聖堂参事会員として過ごしたようだ。
今回聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏による。
「ああ善良なイエスよ」は、1519年に出版された作品で、
宗教的な内容の4声のモテトゥスである。
次々に重ねられていく各声部の動きはゆったりとしたテンポで、
やさしい感じでハーモニーを作り出していく。
最後も祈るようにしてアーメンで終わる。
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ギョーム・デュファイの「人には平和が最高のもの」を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2009-11-29 11:15:13 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は二俣川から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1400年頃生まれのギョーム・デュファイの作品。
生まれた場所については不詳であるが、
1409年カンブレ大聖堂付属聖歌隊の少年聖歌隊員でとなった。
10代にはイタリアを中心に活躍し、1434年サヴォア公国の宮廷に仕えた。
その後、フィレンツェで活躍し、再びサヴォアの宮廷で仕えるなどした。
1458年にはカンブレに戻って亡くなるまでの16年間ここで過ごした。
今回聴いたCDはブルーノ・ターナー指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮ、
古い音楽のためのハンブルク管楽アンサンブルの演奏による。
このCDの中には5つのモテトゥスが収められているが、
ここでは2曲を選び、「人には平和が最高のもの」と、
「喜び、ビザンツ帝国の妃」について触れる。

「人には平和が最高のもの」または「人によって最もよきもの」は、
1433年4月に教皇エウジェニウス4世と皇帝ジギスムントの間で、
締結されたヴィテルボの和約を祝して作曲された4声のモテトゥスである。
中世以来の伝統的なイソリズム技法を用いて作曲されている。
これはテノールの声部であるリズムパターンを繰り返す定旋律を奏で、
それに他の声部が旋律を埋め込んでいくもののようである。
人にとって至高の神から贈られる最高のものは平和であるという。
平和を望む人々の神への純粋な気持ちが現れている気がする。
プロ・カンティオーネ・アンティクヮによる絡みあう各声部が、
作り出すハーモニーは美しく、素朴な信仰心をここに聴くことができる。

「喜び、ビザンツ帝国の妃」は、ビザンツ帝国の皇帝マヌエル2世の息子
テオドロス・パライオロゴス(パレオロゴス)と結婚するマラテスタ家の娘
クレオーフェのために、1420年に行われた別れの宴の際に作曲された。
初期の作品ということだが、彼らしい個性が現れている。
聖女の祝日に歌われる聖歌「王者は汝の愛らしさを熱望したり」を
定旋律として使いイソリズムの技法で作曲された4声による作品である。
後半それぞれの声部が絡み合い華やかな感じになる。
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フィリップ・デ・モンテの「おお、優しさと甘さよ」を聴きながら昨日は横浜から和田町まで歩く

2009-11-28 11:05:24 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1521年生まれのフィリップ・デ・モンテの作品。
フランドル地方のメヘレンに生まれた作曲家で、青年期はナポリで過ごし、
その後ローマやイングランドに滞在し、
生涯の後半35年間はハプスブルク家の、
ウィーンやプラハの宮廷で活躍した人物である。
今回聴いたCDはヒリヤード・アンサンブルと、
ケース・ブーケ・コンソートの演奏による。
「おお、優しさと甘さよ(O suavitas et ducedo)」は、1575年に作曲され、
慈悲深きイエスへの祈りが歌われた宗教的な内容の作品である。
8声によるモテトゥスで、歌に続き金管楽器が加わり、
ルネサンス音楽らしい華やかさを持った曲である。
そのポリフォニック的で、絡み合う各声部の旋律の美しさに圧倒される。
ヒリヤード・アンサンブルの作り出すハーモニーも素晴らしい。
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フィリップ・ド・ロワイヤールの「シャルル王、ジャンの息子」を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2009-11-27 06:15:54 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは14世紀後半に活躍したフィリップ・ド・ロワイヤールの作品。
彼の名は「シャルル王、ジャンの息子」の作品のみで知られている作曲家で、
彼の生まれた場所や家柄など生涯に関しては、ほとんどわかっていない。
今回聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏による。
「シャルル王、ジャンの息子」は、シャルル5世を称えるモテットである。
グレゴリオ聖歌の旋律をテノールの声部使った作品で、
2人の歌い手の掛け合いから始まる音楽は、
2本のコルネットとショームが絡み合い、
5声により展開されるポリフォニックな曲である。
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希望が丘から三ツ境まで歩く、そしてベルナール・ド・クリュニーの「パンテオンは打ち壊され」を聴く

2009-11-26 06:21:07 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は希望が丘から三ツ境まで歩き、違う道を使って二俣川まで歩きました。
今回とりあげるのは12世紀後半に活躍したベルナール・ド・クリュニーの作品。
彼は、ベネディクト派の修道士で、詩人で、作曲家である。
彼の生まれた場所や家柄そして受けた教育については不詳である。
今回聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏による。
「パンテオンは打ち壊され」は、5つの声部による作品で、
歌手の歌う歌詞と楽器の奏する旋律が重なりあい、
短い曲であるにもかかわらず、よりポリフォニック的で、
複雑な曲であるからたいしたものである。
どうしてこんな曲を作ろうと思ったのか感心してしまうのである。
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