Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アレクサンドル・グラチャニノフの正教会の受難週間用の聖歌作品58、そして横浜から和田町駅まで歩く

2010-04-30 05:44:24 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1864年生まれのグレチャノフの作品である。
彼の略歴については以前ブログで触れたので省略する。
聴いたCDは、キャロライン・マーカム(メゾ・ソプラノ)、
ポール・ダヴィドソン(テノール)、ブライアン・テイラー(バリトン)、
チャールズ・ブラッフィー指揮/フェニックス・バッハ合唱団、
カンザス・シティ合唱団の演奏によるものを聴いた。
正教会の受難週間用の聖歌作品58という作品の全曲は、
何曲で構成されているかは知らないが、
このCDには13曲の作品が収められている。
ここではその中の4つの曲について触れる。

1曲目の「見よ花婿を(Behold,the bridegroom)」は、
ゆったりと低音を支えるバスの声の上に重なる
ソプラノの音が美しく聴こえてくる合唱曲である。
4曲目の「喜ばしい光(Gladsome Light)」は、
ゆったりとした厳かな感じの曲で、優しさあふれている。
10曲目の「主は神‥‥気高きヨゼフ
(The Lord is God...The noble Joseph)」は、
バスが歩むようなリズムを刻み、その上に合唱の歌が重なる。
11曲目の「私のために嘆き悲しむな、おお母よ
(Weep not for me,O Mother)」は、
悲しくやや暗い感じの歌で始まるが、
やがて厳かで明るい感じの歌となり、静かに消えるように終わる。
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イーゴリ・ストラヴィンスキーの幻想的スケルツォ作品3を聴く

2010-04-29 22:02:49 | ストラヴィンスキーの作品
昨日は飲み会のため、ウォーキングを休みました。
今回取り上げる曲は1882年生まれのストラヴィンスキーの作品。
彼の略歴については交響曲編で触れているので省略する。
今回聴いたCDは、ピエール・ブーレーズ指揮、
BBC交響楽団の演奏によるものである。
幻想的スケルツォ作品3は、1907年から08年の間に作曲された。
トランペット・ソロで始まるこの曲はタイトル通り幻想的で、
師リムスキー=コルサコフの影響が強く現れており、
流れるような軽快なテンポで、おとぎの国のように、
聴き手を魅了する音楽となっている。
最後の方は最初の主題が再び現れ、勢いよく終わる。
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ヴァシリー・セルゲーヴィチ・カリンニコフの交響的絵画「妖精」を聴く

2010-04-28 05:38:41 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いたのは1866年生まれのカリンニコフの作品である。
オリョーリ出身の彼は、モスクワ音楽院で学ぶが、
学費が払えず退学し、楽団の仕事をしていた。
その後チャイコフスキーに認められ指揮者としての活動を行なったが、
結核に罹患してからは体調を崩し、34歳で亡くなった。
聴いたCDは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソヴィエト国立交響楽団の演奏によるものを聴いた。
交響的絵画「妖精」は、全合奏により始まる。
プーシキンの詩にインスピレーションを得たようで、
1889年にモスクワで初演された作品である。
曲はやがて舞踏風の華やかな音楽へと展開する。
若い作品らしく躍動感溢れる作品である。
最後は金管楽器を中心に盛り上がって終わる。
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アルカディ・マザエフの「クラスノドニアンス」を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-04-27 05:42:27 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1909年生まれのマザエフの作品である。
アルカディ・マザエフという人物の略歴についてはわからない。
この作品の関連だけでしか、確かめられない。
聴いたCDは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ボリショイ劇場管弦楽団の演奏によるものを聴いた。
交響詩「クラスノドニアンス」は、ウクライナ南西部にある
解説書を読むと、クラスノドンという場所に関係した作品である。
1942年7月20日から1943年2月14日までドイツ・ナチスの占領下にあった。
この支配に対し、「若き親衛隊」による反ファシズム組織が編成され、
戦いを展開したようであり、多くの血が流され、亡くなったようで、
このことをこの作品は描写しているようである。
つまりクラスノドニアンスはこの反ファシズム組織として戦った
クラスノドンの若い人々を指しているようである。
曲は重々しく悲愴感を漂わせるような主題で始まるこの作品は、
聴いていて全体的に映画音楽のような印象も受ける。
ところどころでこの地域の雄大な自然を感じさせるようなのどかな感じの主題が現され、
やがて曲は、徐々に情熱的となり、華やかで激しい感じの音楽になって盛り上がる。
そして再び最初の悲劇的な感じの主題とのどかな感じの主題が金管楽器によって現れ、
そのあと音楽は再び盛り上がりをみせたあと、穏やかでのどかな音楽となり静かに終わる。
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アレクサンドラ・パフムトワの管弦楽のための協奏曲ホ長調を聴く

2010-04-26 13:08:13 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げる曲は1929年生まれのパフムトワの作品。
パフムトワはスタリングラードに生まれ、
モスクワ音楽院に入り、シェバリーンに師事した。
ソ連作曲家連盟の秘書を務めたこともあるようだ。
交響作品、バレエ音楽、オラトリオ、映画音楽、子どものための音楽、
400曲以上の歌曲など様々な分野の作品を残しているようである。
今回聴いたCDは、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ソ連国立交響楽団の演奏によるものである。

管弦楽のための協奏曲ホ長調は、1971年に作曲された作品である。
単一楽章制によるこの作品は弦楽のユニゾンの主題に始まり、
やがて繰り返す弦楽器のリズムに金管楽器などが加わり、
ショスタコーヴィチのような音楽のシリアスさと、
荒々しい感じの音楽や、軽快な風刺的な音楽が交互に現れる。
中央アジア風の異国的な響きや無調的な現代音楽的な部分もあり、
様々な音楽の要素が重なりあり、面白い作品である。
最後は最初の主題が繰り返され、列車を思わせるような
躍動的で繰り返される音型が続き盛り上がる中で終わる。
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