Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドムンド・ラッブラのピアノ協奏曲ト長調作品85を聴く

2016-07-31 07:01:02 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1901年生まれのラッブラが、
1956年に作曲したピアノ協奏曲ト長調作品85である。
聴いたCDはデニス・マシューズのピアノ、
サー・マルコム・サージェント指揮、BBC交響楽団の演奏による。
第一楽章コリンバス(頭)(アダージョ;カルモ・エ・クワジ・
インプロヴィサトーレ-アレグレット)は、
独奏ピアノの上昇する旋律で始まり、それに管弦楽が絡んでいく。
徐々にそれが絡み合いながらも盛り上がりをみせる。
印象派的な雰囲気やロマンティックな部分を見せながらも、
独自の世界をも見せて、最後は穏やかな感じで終わる。
第二楽章ダイアローグ(対話)(レント・エ・ソレンヌ)は、
ゆったりとした旋律が弦楽器により奏でられ、
そこにピアノ独奏が入って始まり、
タイトルのごとく管弦楽とピアノ独奏の対話が展開される。
情熱的に盛り上がる部分と静かにピアノが奏でる部分が繰り返され、
最後は、ピアノの音とともに穏やかに終わる。
第三楽章ダンサ・アラ・ロンド(アレグレット・ジョイオーソ)は、
ティンパニの荒々しいリズムにピアノ独奏が呼応する感じで始まる。
リズミックなピアノの音に管弦楽が絡みながら曲は進行し、
最後も荒々しいティンパニの音ともに終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビリー・メイヤールの「鉄道のリズム」を聴く

2016-07-30 20:49:30 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1902年生まれのメイヤールが、
1938年に作曲した「鉄道のリズム」である。
聴いたCDはリチャード・ロドニー・ベネットのピアノ演奏による。
躍動的なリズムに乗って、軽快な旋律が奏でられていく。
ジャズやラグなどの影響を受けてか、楽しい感じの曲で、
流れるように一気に聴かせるところがいい。
鉄道が速く進んでいく感じが出て、最後の終わり方もいい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マイケル・ヘミングの「戦死した兵士のための哀歌」を聴く

2016-07-29 06:17:43 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1920年生まれのマイケル・ヘミングの、
「戦死した兵士のための哀歌」である。
マイケル・ヘミングの父パーシー・ヘミングは、
バリトン歌手としてイギリス国立歌劇場で歌い活躍していた。
その時の指揮をしていたのがバルビローリで、
両者は親しい関係にあったようだ。
パーシー・ヘミングの息子がマイケル・ヘミングであり、
彼は第二次世界大戦で、炎の戦線といわれた、
第2次エル・アラメインの戦いで戦死したようである。
北アフリカで展開されたこの戦いで亡くなった彼の、
遺品から曲の素材となるものをもとに、
アンソニー・コリンズが編曲したのがこの作品である。
聴いたCDはジョン・バルビローリ指揮、
ハレ管弦楽団の演奏による。
金管楽器と弦楽器で感傷的な旋律が奏でられて始まる。
旋律はイギリスの田園風景を思わせる感じであるが、
それが回想的な感じで顔を出していく。
厳しい戦いの現実に直面し、戦死した人物の死を悼むように、
最後は戦場を思わせるトランペットの音で終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エドワード・エルガーの「夢の子どもたち」作品43を聴く

2016-07-28 06:30:14 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1857年生まれのエルガーが、
1902年作曲した「夢の子どもたち」作品43である。
聴いたCDはローレンス・コリングウッド指揮、
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・マエストーソは、短い序奏のあと、
クラリネットが奏でる穏やかな旋律で始まる。
その旋律は叙情的で哀愁も漂わせている。
中間部では対照的に明るい感じになるが、
再び冒頭の叙情的な旋律が繰り返されて終わる。
最後は穏やかに消え入るように終わる。
第2楽章アレグロ・ピエチェーヴォレは、
クラリネットが奏でる流れるような旋律は、
明るく舞踏的でもあるが陰影もあり、味わい深く、
最後は穏やかな感じで、静かに終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョン・マッケイブの「クラウドキャッチャー・フェルズ」を聴く

2016-07-27 06:36:14 | 古典~現代音楽イギリス編
今回取り上げるのは1939年生まれのマッケイブが、
1985年作曲した「クラウドキャッチャー・フェルズ」である。
聴いたCDはピーター・パークス指揮、
ブラック・ダイク・ミルズ・バンドの演奏による。
ゆったりとした感じの旋律で始まる。
金管楽器のファンファーレ風の旋律が絡み合い、
やがて盛り上がりを見せたあと、
再びゆったりとした部分になり、再び盛り上がったあと、
それまでの主題をもとにした展開部になっていく。
リズミックな感じになり、荒々しい感じにもなっていく。
高揚する部分と、穏やかな部分が交互に現れながら、
打楽器の激しいリズムと、金管楽器のファンファーレ風の旋律が、
繰り返される中、大音響になって最後力強く終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする