Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジャン・シベリウスのカンタータ「我が祖国(Oma maa)」作品92を聴く

2017-08-04 10:05:27 | ジャン・シベリウスの作品
今回取り上げるのは、1865年生まれのシベリウスが、
1918年に作曲したカンタータ「我が祖国」作品92である。
今回聴いたCDはアカデミー合唱協会、パーヴォ・ペルグルンド指揮、
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
管弦楽による短い序奏に続き、合唱が歌い始める。
カッリオによる歌詞は祖国フィンランドに対する
熱い思いが語られており、最後は高揚したところで終わる。
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バーンスタイン指揮のジャン・シベリウスの交響曲第5番変ホ長調作品82を聴く

2013-09-10 05:14:07 | ジャン・シベリウスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはシベリウスが1814年から1915年に作曲した
交響曲第5番変ホ長調作品82である。
今回聴いたCDはレナード・バーンスタイン指揮、
ニューヨーク・フィルハモーニックの演奏によるもの。
第一楽章テンポ・クワジ・モデラート-ラルガメント-
アレグロ・モデラート-プレストは、ティンパニの音に導かれ、
ホルンが主題を奏し、木管楽器がそれを受け継いでいく。
やがて、もう一つの主題を木管楽器中心に奏でていく。
そのあとは主題が展開されたあと、金管楽器により盛り上がって、
木管楽器中心に牧歌的な雰囲気が醸し出されたあと、
主題がフガート風に色々と変形されたあと、
金管楽器中心に盛り上って最後力強く終わる。
第二楽章アンダンテ・モッソ-・クワジ・アレグレットは、
ヴィオラとチェロがピチカートで奏する主題に始まる。
この主題は他の楽器に引き継がれて、繰り返されていく。
情熱的な盛り上がりをみせ、ある部分では幻想的な部分を見せつつ、
素朴ではあるが、しみじみとした情感を示して、最後静かに終わる。
第三楽章アレグロ・モルトは、弦楽器による速い動きで始まり、
北欧の自然を感じさせながら、金管楽器の鳴り響く中、
木管楽器が主題を奏でていき、弦楽器の速い動きの中、
主題が繰り返されていき、徐々にはっきりとした形を示していく。
金管楽器を中心に盛り上げていく部分はバーンスタイン盤のいいところだ。
弦楽器が繰り返す和音のもと、最後力強く終わる。
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ヴァンスカ指揮のジャン・シベリウスの交響曲第1番ホ短調作品39を聴く

2013-09-09 06:30:04 | ジャン・シベリウスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはシベリウスが1899年に作曲した交響曲第1番ホ短調作品39である。
今回聴いたCDはオスモ・ヴァンスカ指揮、ラハティ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ・マ・ノン・トロッポ-アレグロ・エネルジコは、
ソナタ形式で書かれ、最初ティンパニの音とクラリネットで始まる導入部がある。
哀愁ただよう棒入部が終わると弦楽器が第一主題を奏でていく。
木管楽器が新たな旋律を奏でたあとオーボエを中心に第二主題を奏でていく。
ヴァンスカ盤のこの部分は速い演奏で、即興的な感じではあるが、
しかし、とてもいきいきとしており、展開部も流れるようなテンポで、
両主題を自由に扱っていき、再現部では第一主題が力強く現れる。
ハープの音に導かれ第二主題も現れ、徐々にテンポをあげ、
金管楽器が鳴り響き、颯爽とした感じで終わる。
第二楽章アンダンテ・マ・ノン・トロッポ-レントは、
弦楽器により叙情的な旋律を奏でていくが、
ヴァンスカ盤はここでも軽快なテンポで進めていく。
この旋律を木管楽器が受け継いだあと、
金管楽器も加わっていったん盛り上る。
そのあと静まって弦楽器やホルンが旋律を奏で、
木管楽器も絡んでいくが、幻想的な感じをみせていく。
旋律はさまざまな楽器に引き継がれていき、
ヴァンスカ盤は後半の部分でゆっくりとした部分をみせたりし、
自由にテンポを変えていくが、そこがドラマティックにみせていい。
金管楽器により盛り上がりの部分が過ぎたあと、
弦楽器が冒頭とおなじように旋律を奏でて最後静かに終わる。

第三楽章スケルツォ-アレグロは、チェロのピチカートの上で、
ティンパニ、弦楽器が軽快で素朴な旋律を奏でて始まる。
木管楽器もその旋律を受け継いでいくが、
ヴァンスカ盤の速いテンポについてくる楽器奏者たちの技術もすばらしい。
中間部を経て、再び冒頭の旋律が力強く現れ、盛り上ったところで終わる。
第四楽章クワジ・ウナ・ファンタジア アンダンテ-アレグロ・モルトは
弦楽器と金管楽器により第一楽章の導入部の旋律が奏でられる。
弦楽器がユニゾンで旋律を奏で、やがて木管楽器がからんだあと、
弦楽器が中心となる軽快で力強い旋律と、
叙情的であこがれを思わせるような対照的な2つの主題を奏でていく。
そして、最初の主題をもとに金管楽器も加わり盛り上がりをみせ、
それが終わり静まったあとは、二つ目の主題がゆっくりと奏でられ、
木管楽器も絡んで、金管楽器も加わり徐々に盛り上がりをみせて、
聖歌風の旋律も現れ、全楽器で力強く旋律を奏でたあと、
ティンパニの響く中、最後は静かに終わる。
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ユッカ=ペッカ・サラステ指揮のジャン・シベリウスの交響曲第4番イ短調作品63を聴く

2013-09-08 08:49:31 | ジャン・シベリウスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのはシベリウスが1910年から、
1911年にかけて作曲した交響曲第4番イ短調作品63である。
今回聴いたCDはユッカ=ペッカ・サラステ指揮、
フィンランド放送交響楽団の演奏によるもの。
サラステ盤には2つあり、スタジオ録音によるもののあとに、
サンクトペテルブルクで行われたライブ盤があり、聴いたのはこちらである。
第一楽章テンポ・モルト・モデラート-クワジ・アダージョは、
低弦による重々しい感じの旋律で始まる。
独奏チェロが歌うようにして哀愁漂う第一主題を奏でる。
この主題は他の楽器に引き継がれていき、
金管楽器のファンファーレ風の旋律に続き、
弦楽器が第二主題を奏でていく。
各主題は様々な楽器の組み合わせにより展開されて、
第二主題が再現されて、コーダで第一主題の動機が現れ、静かに終わる。

第二楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、
オーボエが軽快な旋律を奏でて始まるスケルツォ風の楽章である。
弦楽器がそれを受け継ぎ、別の旋律を奏でたあと、
フルートやオーボエが最初の旋律を奏でたあと、
弦楽器と木管楽器でやりとりして静かに終わる。
第三楽章テンポ・ラルゴは、フルートが旋律を奏でて始まり、
クラリネットとフルートで旋律をやりとりし、弦楽器も絡んでいく。
ホルンが奏でた新たな旋律を弦楽器が引き継いでいったあと、
木管楽器により旋律が奏でられ、チェロが別の旋律を奏でていく。
オーボエなど木管楽器群がまた別な旋律を奏でていき、
弦楽器が再び中心となって旋律が奏で、フルートなど木管楽器と絡み合い、
フルート、クラリネット、弦楽器が旋律を受け継ぎ、
最後はコントラバスのピチカートで静かに終わる。
第四楽章アレグロは、弦楽器により旋律が奏でられて始まる。
次に弦楽器と鉄琴により示される旋律はその後も繰り返され、
木管楽器や金管楽器も絡んでいき、チェロが別の旋律を奏でていく。
そして弦楽器がピチカートでやりとりし、木管楽器も絡んでいき、
それまでに現れた旋律をもとに展開されていく。
金管楽器も加わり、壮大な感じが加わり、
そのあと弦楽器中心に旋律が繰り返される中、様々な楽器が絡んでいく。
弦楽器のみの響きが続いたあと、フルートとオーボエが、
さびしく対話するように旋律を奏でていき、
最後弦楽器のみとなり、静かに終わる。
全体的に速いテンポで進めていくサラステ盤であるが、
これはこれでなかなかいい演奏である。
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ベルグルンド指揮のジャン・シベリウスのクレルヴォ交響曲作品7を聴きながら、桜木町から西横浜まで歩く

2013-09-07 10:15:55 | ジャン・シベリウスの作品
昨日は桜木町から西横浜まで歩きました。
途中聴いたのはシベリウスが1892年に作曲したクレルヴォ交響曲作品7である。
ロベルト・カヤヌスが自作のアイノ交響曲を演奏するのを聴いて刺激を受け、
英雄叙事詩「カレワラ」の中の第35章と第36章にあたる
クレルヴォの物語を基にして作曲した作品である。
今回聴いたCDはライリ・コスティアのソプラノ、
ウスコ・ヴィータネンのバス・バリトン、ヘルシンキ大学男声合唱団、
パーヴォ・ベルグルンド指揮、ボーンマス交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章「導入部」(アレグロ・モデラート)は、弦楽器の伴奏に乗って、
クラリネットとホルンに乗って現れる叙情的な第一主題が奏でられて始まる。
第二主題は対照的でドラマティックに盛り上がりをみせていくものである。
この二つの主題をもとに自由にそしてドラマティックに展開されていく。
神話の世界を感じさせるような雰囲気を醸し出している。
第一主題が繰り返し現れるがとても魅力的な旋律である。
最後は物語の最後を予感させるように静かに終わる。
第二楽章「クレルヴォの青春」(グラーヴェ)は、
弦楽器によりおだやかで美しい旋律が奏でられて始まる。
その旋律が繰り返されたあと、木管楽器の牧歌風の旋律が現れる。
速い動きで示されるこの部分が終わると再び冒頭の旋律が現れるが、
金管楽器も加わり、最初の感じとは対照的で劇的である。
再び木管楽器による牧歌的な部分が現れるが、
徐々に冒頭の旋律が支配的となっていき、
金管楽器によるクライマックスをみせたあと、
冒頭の旋律が弦楽器により静かに奏されて終わる。

第三楽章「クレルヴォと彼の妹」(アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、
管弦楽全体で明るくいきいきとした旋律が奏でられて始まる。
そして男声合唱が歌い出すが、これはクレルヴォが橇を走らせていた時に、
一人の乙女に出会ったこと、そして橇に乗ることを誘うが、
乙女がそれを断る様子が歌われていく。
第二の乙女にもクレルヴォは橇に乗るよう誘惑しようとするが断れ、
第三の乙女にいたってはクレルヴォは強引に乙女を橇の中に引きずり込む。
最初はユニゾンで歌っていた合唱はここではハーモニーを奏でていく。
管弦楽のみの部分が続いたあとは、二人の独唱者による歌が続いていき、
それぞれを素性を語りあうことで二人は兄妹の関係であったことを知る。
妹の独唱が終わると、クレルヴォが自分の妹にしてしまったことを嘆いていく。
管弦楽もそのクレルヴォの激しい気持ちを描写し、最後劇的に終わる。
第四楽章「戦いに赴くクレルヴォ」(ア・ラ・マルチア、行進曲調で)は、
父の仇のウンタモに復讐に行くクレルヴォの姿を描写していく。
この楽章はスケルツォにあたり、軽快な音楽が展開されていく。
勇ましい感じの旋律が繰り返されていき、
最後は金管楽器により盛り上がりをみせたところで終わる。
第五楽章「クレルヴォの死」(アンダンテ)は、
弦楽器の音に導かれ、男声合唱がおだやかに歌って始まる。
歌の内容は自分の犯した罪に苦しみ、自らの剣で自害する話だが、
管弦楽と合唱により、そのことが劇的に描写され、
合唱は英雄クレルヴォが亡くなったことを歌い、
ティンパニと金管楽器が響く中、最後悲劇的な感じで終わる。
それにしてもいつ聴いてもクレルヴォ盤の演奏は説得力がある。
1970年の録音のものではあるが、名演であると思う。
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