Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

イーヴェン・スタンコヴィチの交響曲第1番「シンフォニア・ラルガ」を聴く

2016-04-01 07:06:57 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
今回取り上げるのは1942年生まれのスタンコヴィチが、
1973年に作曲した交響曲第1番「シンフォニア・ラルガ」である。
ウクライナ生まれのスタンコヴィチはキエフ音楽院で学び、
リャトシンスキーなどに師事し、1998年からは同音楽院の教授となった。
聴いたCDはテオドール・クチャル指揮、
ウクライナ国立交響楽団の演奏による。
交響曲第1番は単一楽章制の作品である。
暗くそして重々しく荒々しい弦楽器の響きで始まる。
弦楽器のみによる音楽で、各楽器のリズミックな動きが面白い。
シュトニケの作品を思わせるようなところがある。
弦楽器の様々な演奏技法を駆使し、最後は消え入る音で終わる。
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アラム・ハチャトゥリアンのロシア幻想曲を聴く

2016-03-31 22:34:37 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
今回取り上げるのは1903年生まれのハチャトゥリアンが、
1944年に作曲したロシア幻想曲である。
聴いたCDはチェクナヴォリアン指揮、
アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
悲劇的な感じで旋律が全体で奏されて始まる。
そのあと木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
その旋律はロシア民謡風の味わいがあり、
それを繰り返して盛り上がったところで終わる。
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アラ・パヴロワのサンベリーナ組曲を聴く

2016-03-27 07:57:13 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
今回取り上げるのは1952年生まれのパヴロワが、
2007年に作曲したサンベリーナ組曲である。
聴いたCDはパトリック・ベイトン指揮、
モスクワ・チャイコフスキー管弦楽団の演奏による。
この曲はアンデルセンの「おやゆび姫」に基づいた、
五つの曲からなる組曲である。
第―曲の序曲は主題「サンベリーナの放浪」で、
トランペットの響きで始まる軽快な曲である。
悲愴的な部分もあり、ドラマティックである。
第二曲ワルツは、ロマンティックな旋律が、
ワルツ風な舞踏的なテンポで奏でられていく。
夢の中でサンベリーナと王子との舞踏の様子が描写される。
第三曲タンゴは、トランペットが奏でる旋律で始まる。
大げさな感じもする曲で、盛り上がって終わる。
第四曲悲しみの歌は、タイトルの通りであり、
感傷的な旋律が弦楽器を中心に奏でられていく。
ピアノや独奏ヴァイオリンやトランペットが絡んでいき、
盛り上がりをみせ、最後は静かに終わる。
第五曲王子との出会いは、ハープの音で始まり、
弦楽器が感傷的な旋律を奏でて、
徐々に盛り上がって最後穏やかに終わる。
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レインホルド・グリエールの交響詩「サイレーン(水の精)」作品33を聴く

2016-02-24 06:24:49 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
今回取り上げるのは1875年生まれのグリエールが、
1908年に作曲した交響詩「サイレーン(水の精)」作品33である。
聴いたCDはスティーヴン・ガンゼンハウザー指揮、
スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
弦楽器が水のゆらめきを表現し、ハープと共に幻想的に始まる。
木管楽器なども加わり、徐々に盛り上がりをみせていく。
いったん静まったあと、遠くで金管楽器が鳴り響き盛り上がったあと、
再び弦楽器と金管楽器で力強く旋律が奏でられ、
ワグナーからの影響を感じさせる音楽である。
盛り上がりをみせたあとはいったん静まり、
弦楽器中心に最後消え入るように終わる。
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アラ・パヴロワの交響曲第3番を聴く、そして二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2012-05-28 05:42:03 | 古典~現代音楽ロシア以外の旧ソ連編
昨日も二俣川から鶴ヶ峰まで歩きました。
そろそろロシア・ウクライナ編も今回で終わりにしたい。
昨日聴いたのは、1952年生まれのパヴロワの作品。
交響曲第3番は2000年に作曲された。
彼女が住んだニューヨークにあるジャンヌ・ダークの像に
インスピレーションを得て作曲した作品のようである。
聴いたCDはオリガ・ヴェデルニコワのヴァイオリン、
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第1楽章は、軽快な一定のリズムに乗って、
弦楽器がゆったりとした旋律を奏でたあと、
ギターや管楽器などがそれを受け継いでいく。
旋律はやや東洋風で舞踏的であり、映画音楽を思わせ
この旋律は様々な楽器により繰り返されていく。
そして独奏ヴァイオリンがもう一つの感傷的な旋律を奏で、
これはフルートや弦楽器、他の木管楽器などにより繰り返される。
この2つの旋律が繰り返されながら、
盛り上がりと静けさが交互に現れて最後静かに終わる。

第2楽章は、ゆったりとした感傷的な旋律が奏でられ、
それが繰り返される短い楽章である。
第3楽章は、弦楽器により繰り返される音型の上で、
フルートが悲しげな旋律を奏でて、弦楽器がそれを引き継いでいく。
徐々に盛り上がりをみせたあと、いったん静まり、
再び主題が奏され、繰り返されて最後静かに終わる。
第4楽章は、躍動的な音楽で始まり、金管楽器が高らかに旋律を奏でる。
独奏ヴァイオリンが入ったあと、弦楽器により第一楽章の2つの主題が現れる。
途中再び独奏ヴァイオリンが活躍する場面が何度かあり、
弦楽器や木管楽器がそれを受け継ぎながら、
チェロ独奏、フルート独奏とも絡みながら、
ロマンティックな音楽を展開し、最後おだやかに終わる。

なお、今回までとりあげたロシア・ウクライナ編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
参考にしていただければ幸いです。
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