Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第9番イ短調を聴く

2016-08-29 22:00:58 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1949年に作曲した交響曲第9番イ短調である。
演奏はサー・チャールズ・グローヴス指揮、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団によるものである。
第一楽章アダージョ-アレグロ・モデラート-アレグロ・ヴィーヴォは、
弦楽器と金管楽器でゆったり重々しく始まる。
行進曲風に進行し、金管楽器がコラール風に旋律を奏で、
静かな部分と激しく荒々しい部分が交互に現れ、
最後は、打楽器と金管楽器を中心に盛り上げて、
静まったあと木管楽器中心に穏やかに終わる。

第二楽章アダージョは、ゆったりと始まる。
木管楽器中心に奏でられた旋律は弦楽器に移り、
金管楽器を中心に情熱的に盛り上がったあと、
一時フルートなど木管楽器のソロが活躍し、
独奏ヴァイオリンも活躍していく。
やがて打楽器により荒々しい感じになり、
金管楽器が鳴り響いた後は、牧歌的な感じになり、
コラール風の旋律が弦楽器により奏でられたあと、
金管楽器と打楽器で盛り上がり、
最後は弦楽器中心に穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・モデラートは、
打楽器と金管楽器で華やかに始まる。
木管楽器による生き生きとした旋律は弦楽器に引き継がれ、
そのあと木管楽器と金管楽器が交互に旋律を奏でていく。
そして弦楽器中心にゆったりとした旋律が奏でられ、
鐘の音がそれに絡んで、やがて冒頭の堂々とした旋律が現れる。
木管楽器によるかわいらしい生き生きとした旋律も再現され、
最後はティンパニの音が荒々しいリズムを叩く中、
鐘の音が鳴り響き、金管楽器により盛り上がって終わる。
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ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第25番を聴く

2016-08-28 09:06:01 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1966年に作曲した交響曲第25番である。
演奏はアンドリュー・ペニー指揮、
ウクライナ国立交響楽団によるものである。
90歳の時の作品ということだから驚きである。
第一楽章アレグロ・リソルートは、
木管楽器の音に続き、打楽器と弦楽器により、
不安を感じさせるような旋律が奏でられて始まる。
金管楽器も加わり、つかみどころのない主題である。
その主題をもとに、様々な楽器が引き継いでいく。
行進曲風になる部分や、金管楽器が鳴り響く部分、
木管楽器群を中心とした部分など、
様々な様相をみせながら展開されていく。
鐘の音が鳴り、打楽器と金管楽器で盛り上げて、
最後は静かになって、穏やかに終わる。

第二楽章アンダンテ・カンターヴィレは、
弦楽器の奏でる穏やかで歌うような旋律で始まり、
それに木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
オーボエがやがて甘美な旋律を奏でていく部分になり、
それを他の木管楽器も引き継ぎ、チェロも引き継ぐ。
金管楽器もファンファーレ風に旋律を奏でたあと、
弦楽器全体で旋律を奏でていく部分となり、
やがて打楽器と金管楽器で行進曲風になっていく。
そして木管楽器やハープが絡んだあと、
ヴァイオリンやフルートのソロが入る部分となり、
そのあとは弦楽器と金管楽器で高揚して終わる。
第三楽章アレグロ・マ・ノン・タントは、
木管楽器と打楽器でスケルツォ風の音楽で始まる。
軽快で舞踏風な感じの旋律が繰り返されて、
そのあとフルートやオーボエのソロが旋律を奏で、
金管楽器が加わり行進曲風に進行したあと、
リズミックに打楽器が活躍し、盛り上がったところで終わる。
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ハヴァーガル・ブライアンの古い韻による幻想的変奏曲を聴く

2016-08-27 21:29:09 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1907年に作曲した古い韻による幻想的変奏曲である。
演奏はアンドリュー・ペニー指揮、
ウクライナ国立交響楽団によるものである。
初期の作品に属するこの曲の冒頭は弦楽器から始まるが、
金管楽器の鳴り響く部分や弦楽器の奏でる旋律に、
シベリウスからの影響を感じさせるところがある。
ロマン派的な部分を感じさせて大らかな感じである。
アレグロ・ヴィヴァーチェの部分で軽快な感じになり、
木管楽器や弦楽器が速い旋律を奏でる部分もあり、
幻想的な部分を感じさせ、盛り上がりをみせて、
最後のレントの部分でいったん静かになり、
弦楽器が力強く穏やかな旋律を奏でていき、
最後は金管楽器を中心に盛り上がりをみせて終わる。
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ハヴァーガル・ブライアンの交響詩「イン・メモリアル」を聴く

2016-08-25 06:07:36 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1910年に作曲した交響詩「イン・メモリアル」である。
演奏はエイドリアン・リーパー指揮、
アイルランド国立交響楽団によるものである。
導入~第一の情景は、ティンパニの叩く音に導かれ、
金管楽器がファンファーレ風の旋律を奏でブライアンらしい。
そして弦楽器がゆったりと堂々とした感じの旋律を奏で、
他の楽器がそれを引き継ぎながら、力強い感じである。
エルガーの作品を感じさせるところもあるが、
イギリスらしさがあふれていて、なかなかいい。
打楽器と弦楽器、金管楽器により盛り上がりをみせて終わる。
第二の情景は、弦楽器が奏でる叙情的な旋律と、
金管楽器によるファンファーレ風の旋律で始まる。
そのあと弦楽器中心に旋律が繰り返され、
フルートなどの木管楽器やハープが絡んでいく。
最初の少し沈んだ感じから、明るい感じに変わる。
金管楽器が入り鐘の音も響き、盛り上がりをみせて、
次の第三の情景に入り、弦楽器などが優しい旋律を奏でる。
ハープや木管楽器が絡んだあと、ティンパニと金管楽器が引き継ぎ、
いったん盛り上がったあと、静かになりコラール風の主題が、
木管楽器が繰り返されていき、やがてオルガンの音と弦楽器のみとなる。
弦楽器が風のそよぐ感じの音型を繰り返し、最後は穏やかに終わる。
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ハヴァーガル・ブライアンの交響曲第32番を聴く

2016-08-24 20:53:49 | ハヴァーガル・ブライアンの作品
今回取り上げるのは1876年生まれのブライアンが、
1968年に作曲した交響曲第32番である。
演奏はエイドリアン・リーパー指揮、
アイルランド国立交響楽団によるものである。
この交響曲はブライアンにとっての最後の交響曲である。
第一楽章アレグレットは、低弦の奏でる旋律で始まり、
朗々とした旋律が奏でられ、木管楽器も絡んでいく。
フルートとハープの部分を経て、
金管楽器が絡み盛り上がっていく。
そのあと穏やかな感じになり、木管楽器が活躍し、
独奏ヴァイオリンの旋律が現れたあと、
打楽器と金管楽器で盛り上がりをみせて、
いったん静まり、そのあとは穏やかな感じで終わる。

第二楽章アダージョは、弦楽器と木管楽器で旋律を奏で、
最初穏やかな感じではあるが、徐々に盛り上がりをみせる。
そのあといったん静かになるが、金管楽器が絡んでいき、
打楽器の音でいったん盛り上がったあと再び静かになり、
低弦中心に重々しい感じで穏やかに終わる。
第三楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
舞踏風で明るく軽快な旋律で始まる。
様々な楽器が旋律を引き継いでいく。
途中穏やかな部分を経て、再び舞踏風の旋律が現れ、
金管楽器と打楽器も加わり盛り上がったあと静まり、
木管楽器を中心に展開した後、金管楽器で盛り上がり、
最後は穏やかになったところで終楽章にそのまま続く。
第四楽章アレグロ・モデラートは、リズミカルに始まる。
軽快である一方、金管楽器がファンファーレ風の旋律を奏でる。
打楽器と金管楽器によるお祭り騒ぎのような部分と、
弦楽器のゆったりとした部分が交互に現れ、
最後は打楽器と金管楽器で華やかに盛り上がって終わる。
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