Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの交響曲第10番イ短調を聴く、そして横浜から天王町まで歩く

2016-02-27 14:56:53 | モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの作品
昨日は横浜駅から天王町駅まで歩きました。
今回取り上げるのは1919年生まれのヴァインベルクが、
1968年に作曲した交響曲第10番イ短調である。
聴いたCDはルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏による。
なお、独奏者にはエフゲニー・スルミノフのヴァイオリン、
レフ・アニケーエフのヴィオラ、アラ・ヴァシリェヴァのチェロ、
ルステム・ガブドゥリンのコントラバスがいる。
第一楽章合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)は、
力強い旋律で始まり、そのあとはヴァイオリンが、
奏でるモティーフを追いかけるように、
並行調により他の弦楽器が絡んでいく。
音楽はリズミックに展開していき、中間では独奏楽器が活躍し、
最後は冒頭の旋律が繰り返されて終わる。
第二楽章パストラルは、ヴァイオリンの揺れ動く音と、
他の弦楽器の音がそれに重なり合い、
ゆったりとしたテンポで奏でられていく。
やがて、ヴァイオリンのソロが入り、
他の独奏者も加わって絡み、最後は静かに終わる。
第三楽章カンツォーネは、ピチカートを効果的に使い、
リズミックな感じで始まり、チェロのソロが歌うように、
旋律を奏でていき、他の独奏も入って盛り上がっていく。
第四楽章ブルレスケは、コントラバスによる速い動きに、
ヴァイオリンが絡んでいき、荒々しいワルツのようである。
第五楽章転回は、第一楽章の冒頭の部分が現れ、
並行調の音楽が現れ、最後はユニゾンで力強く終わる。
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モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクのシンフォニエッタ第2番イ短調作品74を聴く

2012-04-15 18:59:12 | モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1919年生まれのヴァインベルクの作品。
シンフォニエッタ第2番イ短調作品74は1960年に作曲された。
弦楽オーケストラとティンパニのための作品である。
聴いたCDはルドルフ・バルシャイ指揮、
モスクワ室内管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、弦楽オーケストラのユニゾンで始まる。
軽快なテンポで奏されるその音楽はショスタコーヴィッチを思わせ、
時々ティンパニが入り、緊迫感を漂わせている。

第二楽章アレグレットは、諧謔的で軽快な音楽である。
この音楽もショスタコーヴィッチを思わせるような感じである。
弦楽オーケストラ中心に展開され、
最後は独奏ヴァイオリンの音が残り、静かに終わる。
第三楽章アダージョは、重々しく始まる音楽である。
悲哀に満ちた感じがチェロを中心に伝わってくる。
中間部で弦楽のピチカートの掛け合いが続いたあと、
独奏ヴァイオリンが活躍し、次の楽章にそのまま続く。
第四楽章アンダンティーノは、前楽章から続き、
おだやかな感じで弦楽が舞踏風の旋律を奏でていく。
徐々に情熱的に盛り上がったあと、再び静かになり、
ピチカートが続き、最後静かに終わる。
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モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの交響曲第5番ヘ短調作品76を聴く

2010-05-08 10:18:36 | モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げる曲は1919年生まれのヴァインベルクの作品。
彼の略歴については以前ブログで触れているので省略する。
交響曲第5番ヘ短調作品76は、1962年に作曲された作品のようだ。
聴いたCDは、キリル・コンドラシン指揮、
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。
解説書には曲に関する説明はないので、ここでは聴いた感想を述べる。
第1楽章アレグロ・モデラートは、上下2音を繰り返した不気味な音から始まる。
そのあと主題が奏されるが、ショスタコーヴィチ風の旋律である。
舞踏風で風刺的な感じの旋律も親交の深かった彼からの影響なのかもしれない。
途中激しい盛り上がりを見せ、そのあと軽快な感じの音楽が続き、
迷走するかのように冒頭の上下2音を繰り返され、最後盛り上がって終わる。

第2楽章アダージョ・ソスティヌートは、
弦楽器合奏により沈鬱な感じの旋律がゆったりとしたテンポで奏される。
やがて、弦楽器の伴奏に乗って木管楽器を中心に旋律が奏でられていく。
途中ハープと打楽器と木管楽器によるアンサンブルの部分を経て、
最後は弦楽器によって静かに消えるように終わる。
第3楽章アレグロはスケルツォ風で、軽快な音楽である。
最初フルートが軽快な旋律を奏で、その後色々な楽器が引き継いでいく。
やがて曲は盛りあがりを一旦みせ、最後は静かに終わる。
第4楽章アンダンティーノは、前楽章から切れ目なく入り、
弦楽器と木管楽器中心にゆったりしたテンポで始まる。
一つの主題が弦楽器や木管楽器などにより繰り返され、
一方で打楽器等は荒々しく舞踏的なリズムを繰り返す。
やがてホルンの吹奏のあと管楽器が舞踏的な旋律を繰り返し、
最後チェレスタの音が流れる中、フルートの音であっさり終わる。
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モイセイ・ヴァインベルクのフルート協奏曲ニ短調作品75を聴く

2009-03-16 06:47:06 | モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの作品
昨日は、飲み会のため、ウォーキングを休みました。
途中聴いたのは1919年生まれのヴァインベルクの作品。
彼の略歴については交響曲編で触れたので省略する。
フルート協奏曲ニ短調作品75は、1961年に作曲された。
今回のCDはアレクサンドル・コルネイエフのフルート、
バルシャイの指揮、モスクワ室内管弦楽団の演奏によるものである。

第一楽章アレグロは、軽快な民謡風の旋律で始まり、
冒頭からフルートの高度な演奏技術が要求される。
弦のピッチカートに乗ってフルートが奏する旋律は、
生き生きとしてショスタコーヴィッチ風であり、
喜びに満ちているように思えながらも、どこか風刺的である。
第二楽章ラルゴは、フルートが奏する叙情的な旋律が美しい。
フルート中心に展開される曲は、憂鬱な感じでもある。
第三楽章アレグロ・コモドは、軽快な感じに始まり、
第一楽章と同じくフルートの高度な演奏技術が要求される。
明るい感じの曲であるが、やはりどこか風刺的に思える。
あまり有名な作曲家ではないが、この曲はなかなかいい。
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モイセイ・ヴァインベルクの交響曲第12番作品114を聴きながら横浜から和田町まで歩く

2008-09-22 06:10:00 | モイセイ(ミェチスワフ)・ヴァインベルクの作品
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1919年生まれのヴァインベルクの作品。
ワルシャワのユダヤ系の家族に生まれた彼は、
12歳の頃にワルシャワ音楽院でピアノを学び、
第二次世界大戦勃発後はソビエト連邦に渡った。
その後ソ連にとどまったので、ロシアの作曲家として紹介する。
一時過ごしたミンスクで作曲を学んだあと、
タシュケントに移り、歌劇などの作品を作曲したようだ。
1943年からは、モスクワに移り住んだ。
ショスタコーヴィチは彼の才能を高く認めており、
ヴァインベルクが逮捕された時も彼とその妻を援助した。
スターリンの死が不遇な彼の作曲人生の転機となった。
その後もモスクワに住み続け、ピアノ演奏と作曲活動を続け、
ショスタコーヴィチともさらに親交を深めた。
交響曲については20曲もある(番号なしがそのうち1つ)。

交響曲第第12番作品114は1976年に作曲された。
「ショスタコーヴィチの思い出に」という副題がついているように、
この曲はショスタコーヴィチの亡くなった翌年に完成している。
第1楽章アレグロ・モデラートは、英雄的な主題が提示され、
その主題をもとに展開されるソナタ形式の楽章である。
その英雄的な主題はショスタコーヴィチを表現しているかのようだ。
勇気付けられるような確固たる部分を感じさせるのである。
楽章の最後はその英雄のようなショスタコーヴィチの死を嘆くような
深い悲しみに包まれた中で、静寂なうちに終わる。
第2楽章アレグレットは、幻想的なスケルツォ楽章である。
ヴァインベルクの作風はどちらかというと、
カール・ニールセンに近いかなあという感じもする。
ショスタコーヴィチらしい諧謔的な感じもただよわせる。
第3楽章アダージョ~アレグロは、叙情的で感傷的な感じで始まる。
再びショスタコーヴィチの死への悲しみにあふれている。
シロフォンの音が鳴り始めると音楽はアレグロの部分へと移行する。
そのシロフォンはショスタコーヴィチも交響曲で使用していたので、
ショスタコーヴィチの影を感じさせ、故人を回想するかのようである。
曲は勇ましい感じの部分を見せながら、シロフォンが再び登場すると、
新たな展開に入り、ショスタコーヴィチの交響曲群を感じさせ、
曲は偉大な故人の死を悼みつつ、静かに終わる。
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