Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アントニン・ドヴォルザークの交響曲第4番ハ短調作品13,B.41を聴きながら三ツ境から二俣川まで歩く

2014-11-08 09:26:21 | アントニン・ドヴォルザークの作品
昨日は三ツ境駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは、1841年生まれのチェコの作曲家ドヴォルザークが、
1874年に作曲した交響曲第4番ハ短調作品13,B.41である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
聴いたCDはヴァーツラフ・ノイマン指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロは、ソナタ形式に基づく楽章である。
揺れるような弦楽器の音に続き力強く男性的な第一主題が奏でられ、
弦楽器中心に対照的でロマンティックな第二主題が奏でられる。
そして第一主題の変形から始まる展開部に入る。
二つの主題はチェコの自然を思わせるような魅力に富んでおり、
これをいろいろな形に展開したあと、再現部に入る。
しかし、そのあとも主題の展開は続き、
コーダで第一主題が力強く繰り返されて終わる。

第二楽章アンダンテ・エ・モルト・カンタービレは、
主題と5つの変奏からなる変奏曲形式である。
宗教的なコラール風の主題が奏でられて始まり、
その主題をもとにした変奏が続いていくが、
弦楽器に木管楽器が絡んで、のどかな感じである。
第三楽章スケルツォ:アレグロ・フェローチェは、
力強いリズムに始まり、木管楽器により主題が奏でられていく。
中間のトリオは行進曲風で、明るく素朴でボヘミア的な感じである。
再び冒頭の部分が繰り返されたあと、
第一楽章の旋律が再現され、最後力強く終わる。
第四楽章アレグロ・コン・ブリオは、ロンド形式で書かれている。
軽快なテンポで始まる最初の主題が繰り返されたあと、
弦楽器が優しくロマンティックなもう一つの主題を奏でる。
この二つの主題をもとに展開されていき、
徐々に高揚していき、最後は力強く堂々と終わる。
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アントニン・ドヴォルザークの序曲「わが家」作品62を聴く

2014-10-09 04:15:32 | アントニン・ドヴォルザークの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1841年生まれのチェコの作曲家ドヴォルザークが、
1882年に作曲した序曲「わが家」作品62である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
聴いたCDはラファエル・クーベリック指揮、
バイエルン放送交響楽団の演奏による。
力強く重々しい序奏から始まり、
この序奏はベートーヴェン風でもある。
とはいいながら、民謡風の旋律も出てくるので、
ドヴォルザークらしさは十分に現れている。
この作品では民謡「あのわが家の庭先では」と、
シュクロウブ作曲の「ふるさとはいずこ」の旋律が、
主題に使われてソナタ形式で展開されていく。
スラヴ舞曲を思わせる部分もあるのはそんなこともあるのだろう。
これらの主題をもとにベートーヴェン風に展開した感じである。
チェコの郷土への想いがあふれている作品で、最後は力強く終わる。
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アントン・ドヴォルザークの歌曲集「聖書の歌」作品99を聴きながら、片倉町から横浜まで歩く

2011-07-06 06:19:05 | アントニン・ドヴォルザークの作品
昨日は片倉町から横浜駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1841年生まれのドヴォルザークの作品。
歌曲集「聖書の歌」作品99は、1894年に作曲された。
原曲は10曲あるようだが、そのうちの最初の五曲が、
このCDでは管弦楽つきの歌曲となっている。
今回聴いたCDは、インドジフ・インドラークのバリトン、
ヴァーツラフ・スメターチェク指揮、プラハ交響楽団の演奏である。
歌詞はCDの英訳をもとに訳してみたので、
不正確な部分はあるかもしれません。
第一曲「主の周りに雲と暗闇がたちこめ」は、
劇的な管弦楽の始まりに続きバリトンが歌う。
ワグナーの楽劇の一場面を聴いているかのようである。
第二曲「主よ、わが盾、そしてわが隠れ家よ」は、
フルートなど木管楽器とバリトンによりやさしく歌われる。
弦楽器も加わるが、フルートとバリトンの絡みが美しく、
途中で曲調が変わり、劇的な感じでそのまま終わる。

第三曲「神なる主よ、わが祈りを聞き給え」は、
弦楽器のゆったりとした伴奏に乗り、バリトンが歌う。
木管楽器が途中で絡み、牧歌的な雰囲気を醸し出す。
情熱をこめてバリトンが歌い、劇的な感じの展開となる。
第四曲「おお、わが羊飼いは主」は、ホルンの吹奏に続き、
バリトンが歌い、その掛け合いが続き、フルートと弦楽器が入る。
木管楽器が加わり、やさしくバリトンを支えていく。
バリトンは叙情的な旋律を歌い、最後は弦楽器により静かに終わる。
第五曲「喜びの歌を、われはなんじに歌わん」は、
管弦楽全体により民謡風で舞曲風の旋律を軽快に奏でて始まる。
続いてバリトンが歌い、管弦楽全体の部分とバリトンが歌う部分が、
交互に現れて繰り返され、最後はおだやかな感じで静かに終わる。
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アントニン・ドヴォルザークの交響曲第8番ト長調作品88を聴く

2011-06-11 06:52:29 | アントニン・ドヴォルザークの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは、1841年生まれのドヴォルザークの作品。
交響曲第8番ト長調作品88は1889年作曲され、翌年初演された。
今回聴いたCDは、コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
この演奏は高校時代に何度もレコードで聴いたものであり、
たまには聴きたくなる演奏の一つである。
第一楽章アレグロ・コン・ブリオは、自由なソナタ形式で書かれ、
序奏風にチェロなどにより奏される第一主題のせつない感じの旋律がいい。
それに続きフルートに導かれ力強い旋律が奏でられる。
第二主題は木管楽器により奏される躍動的な旋律で対照的である。
そのあとこれら主題が展開されて、再現部に入り冒頭の主題が奏される。
最後は金管楽器中心に盛り上がり、明るいトランペットの響きの中、
華やかに終わるのだが、このシルヴェストリ盤の自然な感じの演奏はいい。

第二楽章アダージョは、自由な三部形式で書かれ、
やさしい感じで弦楽器により叙情的な旋律が奏でられる。
木管楽器が絡んでいくが、中間部ではドラマティックな展開があり、
独奏ヴァイオリンの美しい旋律が聴けるなどし、牧歌的で美しい楽章である。
第三楽章アレグレット・グラツィオーソは、三部形式で書かれている。
最初弦楽器で繰り返し、示される旋律はせつなくロマンティックである。
中間部では木管楽器が明るい舞曲風の旋律を奏で、管弦楽全体で盛り上がる。
最後は再び冒頭の主題が現れて、最後はトリオの部分が現れて盛り上がり、
最後は木管楽器と弦楽器により消えるようにして終わる。
第四楽章アレグロ・ノン・トロッポは、トランペットの吹奏で始まる。
ファンファーレ風なこの吹奏のあと、チェロが主題を奏でていく。
この主題をもとに変奏が展開されていくが、美しい旋律とともに、
金管楽器が加わった華やかな部分の対照がすばらしい。
シルヴェストリ盤は、録音は古いがきどったところのない演奏でいい。
最後静けさの部分から一転して、金管楽器を中心に盛り上がりをみせ、
熱狂的な雰囲気の中、トランペットが輝かしく響きながら最後終わる。
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アントニン・ドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調作品104を聴きながら、西谷から二俣川まで歩く

2009-02-09 09:35:27 | アントニン・ドヴォルザークの作品
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1841年生まれのドヴォルザークの作品。
あまりにも有名なチェコの作曲家なので略歴は省略する。
昨日聴いたのは、チェロ協奏曲ロ短調作品104である。
1894年から1895年にかけて作曲された作品であるが、
これはチェロ協奏曲第2番といわれることもある。
というのも若い時期にチェロ協奏曲イ長調B.10があるからだ。
このチェロ協奏曲イ長調は、ピアノ伴奏版は作られたものの、
本人自身によるオーケストレーションは完成していない。
したがって、本人自身の手によってオーケストレーションされ、
完成したチェロ協奏曲といえば、これが唯一である。
今回はミロシュ・サードロのチェロ、ノイマンの指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いてみた。

第一楽章アレグロは、まず管弦楽によって主題が奏される。
壮大でいかにもスラヴ的な色彩の強い音楽である。
チェコの自然を思わせるようなのどかな部分もある。
一方でホルンが奏する旋律などには、
アメリカ的な部分も感じられるような感じがする。
長大な提示部に続き、チェロ独奏も主題を奏する。
独奏チェロはカデンツァ風に、そして歌うように演奏する。
哀愁のただよう管弦楽の伴奏が流れる中では、
まるで独白を聴くかのようにチェロは語りかけてくる。
チェロの技巧も発揮されるところもあり、
やはりチェロ協奏曲の名曲の一つとされるのも納得できる。
ソナタ形式による楽章の最後は、第一主題に基づくコーダが、
管弦楽のトゥッティで奏されて華々しく終わる。

第二楽章アダージョ・マ・ノン・トロッポは、
三部形式で書かれ、牧歌的なのどかな曲である。
とはいえ、内に秘めた情熱が独奏チェロと管弦楽によって発露する。
ここでも歌うようなチェロの独奏を聴くことができるが、
この中で使われる旋律の一部は、
ドヴォルザーク自身の歌曲から採っている。
後半ではカデンツァ風に独奏チェロは主題を変奏し、
最後はチェロと管弦楽によっておだやかに、そして静かに終わる。
第三楽章フィナーレ、アレグロ・モデラートは、
ロンド形式で書かれており、最初管弦楽により主題が奏され、
独奏チェロがそれを引き継いで、主題を奏し、
管弦楽が再びトゥッティで主題を奏して始まる。
ボヘミアの郷土への愛着が管弦楽の音楽の中にも見られ、
独奏チェロも早く故郷に帰りたいなあなんて、
つぶやいているようにも聴こえたりもするのである。
終わりにかけてチェロ独奏のあとの管弦楽によるコーダは、
この曲が交響曲のように思わせるように壮大で、華麗である。
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