Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ローベルト・シューマンの交響曲ト短調「ツヴィッカウ」WoO.29を聴く

2020-05-06 15:22:40 | ローベルト・シューマンの作品
今回は1810年に生まれたドイツの作曲家シューマンが、
作曲し未完のままで終わったツヴィッカウ交響曲をとりあげる。
今回聴いたCDはフランク・ベールマン指揮、
ロベルト・シューマン・フィルハーモニーの演奏によるもので、
M.ヴェントのクリティカル・エディションによる初録音盤である。
第1楽章アダージョ-アレグロ・モルトは、
弦楽器の重々しいユニゾンの序奏で始まる。
そのあと悲しい感じの主題が現れ、色々な楽器に引き継がれる。
シューマンらしい旋律であり、若々しい部分もみられる。
展開部では後半激しくティンパニなどで盛り上がり、
再現部に入り、最後は力強く始まる。

第2楽章アンダンテ・クワジ・アレグレット-
スケルツォ風間奏曲(アレグロ・アッサイ)は、
軽快で流れるような旋律で始まり、
金管楽器が活躍し荒々しい部分もみせ、
スケルツォの要素も入ってくる。
最後は悲劇的な感じになり、
盛り上がったところで突然終わる。
未完成であることがここで分かるが、
最終的にどうしたかったのだろうと想像しても、
これ以上は無理な気もする。
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ロベルト・シューマンの幻想小曲集作品73を聴く

2017-09-21 07:18:34 | ローベルト・シューマンの作品
今回取り上げるのは、1810年生まれのシューマンが、
1849年に作曲した幻想小曲集作品73である。
今回聴いたCDはヨージェフ・キシュのオーボエ、
イェネ・ヤンドーのピアノ演奏による。
この曲は本来ピアノとクラリネットのための作品であるが、
ここではピアノとオーボエによって演奏されている。
第1曲「静かに、感情を込めて」は、やや悲しい感じの旋律が、
オーボエによって奏でられて始まる。
叙情的であるが、最後は明るい感じで終わる。
第2曲「活発に、軽やかに」は、ピアノとオーボエが対話するように、
交互に旋律を奏でていき、明るく流れるように進行していく。
第3曲「急速に、燃えるように」は、
明るく力強い旋律が奏でられて始まる。
最後は盛り上がって力強く終わる。
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ロベルト・シューマンの3つのロマンス作品94を聴く

2015-03-08 19:16:30 | ローベルト・シューマンの作品
昨日は姉の次男の結婚式のため福岡まで行ってきました。
ですので、ウォーキングは休みました。
今回取り上げるのは1810年ドイツ生まれのシューマンが、
1849年に作曲した3つのロマンス作品94である。
聴いたCDは、ヨージェフ・キシュのオーボエ、
イェネ・ヤンドーのピアノの演奏によるもの。
第一曲イ短調「速くなく」は、ピアノに導かれ、
オーボエが奏でるもの悲しげな旋律が印象的である。
第二曲イ長調「素朴に、内的に」は、三部形式の作品で、
心温まるような旋律をオーボエが奏でて始まる。
中間部は対照的にやや情熱的な感じで流れるような感じである。
もう一度冒頭の旋律が繰り返され、最後穏やかに終わる。
第三曲イ短調「速くなく」は、オーボエとピアノのユニゾンで、
叙情的な旋律を奏でて始まるが、希望のみえた明るい部分もみられるが、
明暗な部分を繰り返して、最後穏やかな感じで終わる。
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ロベルト・シューマンの交響曲第2番ハ長調作品61を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2010-07-24 16:36:12 | ローベルト・シューマンの作品
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1810年生まれのシューマンの作品。
交響曲第2番ハ長調作品61は、1845年から1846年にかけて作曲された。
聴いたCDは、ジョージ・セル指揮、
クリーヴランド管弦楽団によるものである。
第一楽章ソステヌート・アッサイの序奏の冒頭で、
金管楽器が奏する動機はハイドンの交響曲104番「ロンドン」の
序奏部の動機に似た響きであり、他の楽章でも登場する。
弦楽器は対照的にゆったりとした旋律を奏でていく。
その序奏部に続き、アレグロ・ノン・トロッポの主部に入る。
躍動的な主題と優雅な感じの主題をもとに、
弦楽器中心に音楽は展開されていき、管楽器がそれにパンチを加える。
セルの時代の素晴らしい弦楽器のアンサンブルを聴くことができる。
序奏部の動機も見せつつ、最後は堂々とした感じで終わる。

第ニ楽章スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェは、
流れるように軽快な旋律が奏でられていく。
第一トリオは、軽快で流れるようで、
第二トリオのゆっとりとした感じとは対照的である。
再び最初のスケルツォの主題が現れ、
生き生きとした躍動したリズムが弦楽器中心に展開され、
最後の方で、第一楽章の序奏の動機が現れ、軽快に終わる。
第三楽章アダージョ・エスプレッシーヴォは、ロンド形式で、
ゆったりとした中に悲しい感じの感傷的な音楽で始まる。
木管楽器が醸し出す悲愴感を弦楽器がやさしくいたわる感じである。
最後は弦楽器のみで静かに消えるように終わる。
第四楽章アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、ソナタ形式である。
短い序奏のあとに躍動的で勇ましい主題が現れる。
一方で第三楽章の叙情的な旋律も現れ、これが第二主題となる。
対位法風な部分はバッハを感じさせもする。
第一楽章の序奏の動機や主題も現れ、盛りあがりをみせていく。
最後は金管楽器とティンパニが響き、堂々とした感じで終わる。
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渋谷のbarquinhoへ、そしてローベルト・シューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54を聴く

2009-04-13 05:42:41 | ローベルト・シューマンの作品
昨日はウォーキングを休みました。
渋谷のbarquinho(バルキーニョ)に行ってライブを聴きました。
昨日聴いたのは1810年生まれのシューマンの作品。
ピアノ協奏曲イ短調作品54は、1845年に作曲された。
彼が作曲した唯一のピアノ協奏曲であり、
初演は1946年妻のクララ・シューマンのピアノ、
フェルディナント・ヒラーの指揮で行われた。
今回聴いたCDは、ルービンシュタインのピアノ、
クリップスの指揮、RCAビクター交響楽団によるものである。

第一楽章アレグロ・アフェトゥオーソは、
ピアノ独奏の下降する旋律から始まり、
管弦楽により切なく哀愁漂う主題が奏され、
ピアノもそれを受け継いで主題を奏する。
自由な幻想曲風な感じで音楽は展開され、
ロマンティックで流動感があり、クラリネットなどの
木管楽器の扱い方もシューマンらしく美しい。
叙情性に富み、彼自身の繊細さを感じさせる一方、
楽章の終わりにかけての盛り上げ方は、
シンフォニックで、ダイナミックである。

第二楽章間奏曲(アンダンティーノ・グラツィオーソ)は、
愛らしく、安らぎに満ちた短い楽章で、ピアノは詩的に、
そして管弦楽はやさしくそれをサポートしている。
楽章の最後には第一楽章の冒頭の主題が登場し、
切れ目なく次のフィナーレに入っていく。
第三楽章アレグロ・ヴィヴァーチェは、堂々とした力強い主題で始まる。
ピアノの高い演奏技術がここでは要求され、
それにルービンシュタインも見事にこたえている。
最後はピアノと管弦楽で堂々とそして華やかに盛りあがって終わる。
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