Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヴァージル・トムソンの交響曲第2番ハ長調を聴く、そして六本木のぶどう酒食堂さくら

2011-02-28 05:48:02 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は発表会の手伝いがあり、ウォーキングを休みました。
発表会が終わったあとは六本木のぶどう酒食堂さくらで飲む。
ワインはリーズナブルな値段で飲むことができ、
食事のタパスやパスタ、ピザどれもおいしかった。
今回とりあげるのは、1896年生まれのトムソンの作品。
交響曲第2番ハ長調は1930年に作曲され、1941年管弦楽用に編曲された。
1941年11月14日にビチャーム指揮、シアトル交響楽団によって初演され、
同21日から22日は同指揮者により、
フィラデルフィア管弦楽団により演奏され、
さらに25日にはカーネギー・ホールで、
同じ指揮者・管弦楽団によるニューヨーク初演がなされている。
聴いたCDは、ジェームズ・セダレス指揮、
ニュージーランド交響楽団の演奏によるものである。
アレグロ・第一楽章ミリテール(軍楽隊風)は、
トランペットが主題を奏で、軍楽隊風らしさをみせる。
フルートやクラリネット群など木管楽器がこれに応え、
弦楽器とのやりとりが続き、フランス音楽的な華やかさもある。
最後はフルートの響きの中で静かに終わる。
第二楽章アンダンテは、おだやかな旋律が木管楽器に示され、
弦楽器がそのあと中心となり、躍動的な音楽が奏され、
金管楽器や木管楽器がそれに絡んでいく。
ホルンの吹奏と小太鼓の音に続き、
木管楽器群のアンサンブルが続き、金管楽器と交互に絡んでいく。
弦楽器が甘美な旋律を奏で、フルートなど木管楽器と絡み、静かに終わる。
第三楽章アレグロは、軽快な舞踏風の旋律が示される。
フルートなど木管楽器群に示されるやさしい旋律と、
弦楽器に示される旋律と金管楽器が示す華やかな旋律と絡み、
ヴァイオリン独奏と木管楽器が奏する中、小太鼓が鳴り響き、
金管楽器も加わり、一音を伸ばしながらクレシェンドして最後は終わる。
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ジョージ・ロックバーグの交響曲第2番を聴きながら、十日市場から中山まで歩く

2011-02-27 09:33:56 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日は十日市場から中山駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1918年生まれのロックバーグの作品。
彼はニュージャーシー州に生まれ、マネス音楽大学で学び、
カーティス音楽院ではロザリオ・スカレロなどに師事した。
第二次世界大戦の時は、兵役に服したようだ。
のち、1968年からペンシルバニア大学の音楽学部の教授として教え、
1983年まで教壇に立って、教育活動を続けたようである。
交響曲第2番は1955年から1956年にかけて作曲された。
バルジの戦いで大怪我をした彼が、
戦争に対する感情を示した単一楽章制による交響曲のようだ。
聴いたCDは、クリストファー・リンドン=ギー指揮、
ザールブリュッケン放送交響楽団の演奏によるものである。

最初の部分のデクラマンド(物語るように)は、
戦闘を思わせるように、激しく荒々しい感じで始まる。
十二音技法も駆使しながら、暗く現実的な世界が描かれる。
打楽器が叩くリズムは戦争を感じさせ、弦楽器は深刻さを思わせる。
最後の方は追い詰められるような緊張感を強め、高まりをみせ、
静まってから独奏ヴァイオリンに続き、木管楽器が奏して次の部分に続く。
次のアレグロ・スケルツァンドの部分は、激しく始まり、
弦楽器、金管楽器の間で旋律のやりとりが続き、悲痛な感じを与える。
響くバスーンの音が特徴的で、再びこの部分の冒頭が繰り返される。
戦闘の場面を思わせるように緊張感のある音楽は、
木管楽器と弦楽器により中断され、神秘的な音楽となり、
再び荒々しくなり盛り上がったあと、次のアダージョの部分に続く。

このアダージョの部分は戦闘の終わったあとの束の間という感じだ。
弦楽器の伴奏の上にオーボエが悲しげな旋律を奏で、フルートも加わる。
穏やかそうな音楽は、どうにもならない虚無感を思わせる。
弦楽器と木管楽器中心に曲は進行し、シェーンベルクなどを思わせる。
静けさは小太鼓や金管楽器などにより時々打ち破られ、
冒頭の穏やかな音楽はその合間をぬって繰り返されていく。
それは、先ほどまで繰り返された戦闘の記憶と束の間の今の平和を描き、
木管楽器と独奏ヴァイオリンの夢のような世界は再び崩される。
続くクワジ・テンポ・プリモの部分は、再び激しい音楽となる。
弦楽器と金管楽器が重々しい音型を奏する中、
トランペットが速い音型を繰り返し、打楽器もそれに加わる。
中間からは悲痛な感じの旋律が弦楽器中心に奏され、
いったん速い音楽になって盛り上がりをみせたあと、
弦楽器と木管楽器によりアダージョの部分が回想され、最後のコーダに続く。
短いコーダの部分はゆったりとした感じで始まり、
弦楽器中心に祈りのような音楽が奏され、フルートなど木管楽器が加わる。
そして最後は弦楽器のみとなり、消えていくようにして終わる。
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アラン・ホヴァネスの「聖グレゴリウスの祈り」作品62bを聴く

2011-02-26 22:54:06 | アラン・ホヴァネスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1911年生まれのホヴァネスの作品。
「聖グレゴリウスの祈り」作品62bは1946年に作曲された。
宗教的な歌劇「エチミアジン」の間奏曲として、
トランペットと弦楽のために作曲された。
エチミアジン大聖堂は聖グレゴリウス(グレゴリオス)により、
301年頃から建てられた建造物のようだ。、
1972年トランペットとブラスバンドによる版画作られたようだ。
聴いたCDは、ジョン・ウォレスのトランペット、キース・ブライオン指揮、
英国王立スコットランド音楽院ウィンド管弦楽団の演奏によるものである。
おごそかな感じの音楽に乗ってトランペット独奏が奏でていく。
独奏が終わってブラスだけになるが、宗教的な賛美歌のようで、
それは祈りのように響いていき、再びトランペット独奏が入り、
鐘の音が響いていく中で、最後トランペットが奏でる中で終わる。
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ジョージ・アンタイルの「マッコンキーの渡り(トレイトンのワシントン)」を聴き、横浜から星川まで歩く

2011-02-25 04:34:13 | 古典~現代音楽北アメリカ編
七田という日本酒を飲み終えたので、
秋田の特別純米の無濾過原酒阿櫻を家で飲んだ。
七田は味が濃く、飲み飽きない感じの酒でよかった。
阿櫻は十日市場駅付近の酒屋で買ったものだが、
こちらは辛口であってすいすいと飲んでしまった。
昨日は横浜駅から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1900年生まれのアンタイルの作品。
「マッコンキーの渡り(トレイトンのワシントン)」は1948年に作曲された。
アメリカを主題とした一連の演奏会用序曲を書こうとしていた彼は、
1776年の「デラウェア川を渡るワシントン」の絵画に、
(エマニエル・ロイチェによるものか)
インスピレーションを得て作曲したようだ。
聴いたCDは、テオドレ・クチャル指揮、
ウクライナ国立交響楽団の演奏によるものである。
力強い主題が低音をきかせた金管楽器に支えられて奏され、
これが繰り返されて打楽器も加わり荒々しくなっていく。
それはショスタコーヴィチを感じさせるもので、
小太鼓が鳴り響き、行進曲風になっていくところは、
まざしくそれを感じさせる部分である。
後半いったんおだやかな感じの部分が現れるが、
ヴァイオリン・ソロからフルート・ソロに受け継がれ、
徐々に打楽器が入りまた荒々しさを加えながら、
最後は金管楽器が鳴り響いて、華やかに終わる。
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エリオット・カーターのパルティータを聴く

2011-02-24 05:10:23 | 古典~現代音楽北アメリカ編
昨日も一日忙しくウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1908年生まれのカーターの作品。
パルティータはバレンボイムとシカゴ交響楽団の委嘱を受け、
1993年に作曲された作品のようである。
聴いたCDは、ダニエル・バレンボイム指揮、
シカゴ交響楽団の演奏によるものである。
強烈な音から始まる攻撃的な感じの前衛的な音楽である。、
打楽器と弦楽器と金管楽器の音がダイナミックにぶつかり合い、
そのあとは静まった中で木管楽器群が活躍し、
弦楽器が静かに音を奏でる中、金管楽器と打楽器が絡むが、
そこには不思議なくらいに透明感が保たれている。
途中再び木管楽器群が活躍する部分が出て、
再び激しさを増しながら、最後は金管楽器の強烈な二音で終わる。
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