Mars&Jupiter

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ルイジ・ボッケリーニの交響曲ニ短調作品12の4,G.506「悪魔の家」を聴く

2024-09-08 10:05:01 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1743年生まれのイタリアの作曲家ボッケリーニが、
1771年に作曲した交響曲ニ短調作品12の4,G.506「悪魔の家」である。
聴いたCDは、アンサンブル415の演奏による。
第一楽章アンダンテ・ソステヌートは、
ニ短調によるゆったりとした前奏で終わる。
この主題が地獄に落ちた人の嘆きを思わせるので、
「悪魔の家」とよばれているようだ。
主部は対照的で明るいニ長調の主題である。
伸びやかで優雅な主題であり、弦楽器とオーボエ、
そしてホルンの響きがよく、この主題は自作の
ピアノとヴァイオリンのためのソナタG.28から
その一部をとっていると解説書には書かれている。
最後は華やかに盛り上がったあと堂々とした感じで終わる。

第二楽章アンダンティーノ・コン・モートは
ト短調によるやや悲しげな旋律が、
弦楽器のみでゆったりと奏でられていく。
第三楽章アンダンテ・ソステヌート-
アレグロ・アッサイ・コン・モートは、
第一楽章の冒頭と同じ主題で始まる。
それが終わると荒々しい感じの躍動感ある主題が奏でられる。
グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」の中の
主題によっていることから「悪魔の家」の名称が、
きているということも関係しているようだ。
最後は弦楽器の駆け抜ける感じとホルンの響きで終わる。
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セルジオ・レンディーネの交響曲第2番「アンドラ」を聴く

2024-08-31 13:31:06 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1954年生まれのイタリアの作曲家レンディーネが、
2007年に作曲した交響曲第2番「アンドラ」である。
聴いたCDは、マウリツィオ・コンティの指揮、
オルケストラ・ナショナル・クラシカ・ダンドラ(ONCA)の演奏による。
この曲はアンドラ政府やONCAなどの委嘱を受けて作曲された。
第一楽章レント-アレグロは、弦楽器と木管楽器による
神秘的な感じの音楽で始まり、そのあと感傷的な旋律が現れ、
金管楽器による力強く明るい旋律が奏でられる。
民族的な舞踊的な旋律は、ピレネー山脈の中にあるアンドラ公国の、
自然や伝統を表現しているのだろうか、親しみやすい音楽である。
最後は盛り上がって力強く終わる。

第二楽章アダージョは、フルートの奏でる旋律に始まり、
ホルンがそれを引き継ぎ、フルート、弦楽器に引き継がれていく。
ヴァイオリン独奏やクラリネットなど木管楽器も活躍する。
感傷的な旋律で味わいがあり、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アッサイは、ティンパニの音に続き、
弦楽器が明るく軽快な旋律を奏でて始まる。
金管楽器も加わり、山岳的な雰囲気もみせて、
舞踏的な音楽で盛り上がっていく。
この旋律にはナポリの伝統的なタランテラの要素もみられるようだ。
中間で対照的に抒情的な旋律が現れたあと、再び明るい音楽が現れる。
音楽は盛り上がりをみせていくが、最後はやや悲劇的な感じで終わる。
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ジュゼッペ・マルトゥッチのピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66を聴く

2024-08-25 11:22:52 | 古典~現代音楽イタリア編
今日聴いたのは1856年生まれの作曲家マルトゥッチが、
1884年から1885年にかけて作曲したピアノ協奏曲第2番変ロ短調作品66である。
聴いたCDは、フランチェスコ・カラミエッロのピアノ、
フランチェスコ・ダヴァロス指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による。
作品の初演は1886年1月31日にナポリで、マルトゥッチ自身のピアノ、
パオロ・セラーオ(セッラオ)の指揮で行われた。
第一楽章アレグロ・ジウストは、激しく力強い旋律で始まり、
すぐにその旋律は独奏ピアノも受け継いでいく。
そのあと現れるロマンティックな旋律も印象的である。
もう一つ悠然としたような旋律も現れる。
展開部は、流れるようで技巧的なピアノが、
管弦楽とドラマティックに競演をし、時には激しくなる。
ピアノのカデンツァがそのあと入り、そのあと再現部に入る。
トランペットのソロのあと音楽は激しくなり、
盛り上がったところで、最後堂々とした感じで終わる。

第二楽章ラルゲットは、ピアノと管弦楽による主題で始まる。
フルートやホルンなども入り、牧歌的でゆったりとしている。
もう一つの主題はチェロにより奏でられ、ピアノがそれに音を添えていく。
中間部でドラマティックに盛り上がるところもあるが、
それを過ぎると再び牧歌的な音楽になり、最後静かに終わる。
第三楽章フィナーレ(アレグロ・コン・スピリート)は、
ピアノの軽快な旋律で始まり、それに管弦楽が呼応し、
交互に旋律を奏でていく。両者の競演は華麗であり、
まさしくピアノ協奏曲としての醍醐味をみせていく。
時にはドラマティックな展開にもなり、
音楽はマーラー風に感じるところもある。
管弦楽とピアノにより盛り上がりを見せ、最後は力強く終わる。
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エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリの室内交響曲 変ロ長調作品8を聴く

2024-08-17 21:22:41 | 古典~現代音楽イタリア編
音楽紹介についてはポルトガルの作曲家の作品はいったん終わりにし、
しばらく、イタリアの作曲家の作品をとりあげます。
今日聴いたのは1876年生まれの作曲家エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリが、
1901年に作曲した室内交響曲 変ロ長調作品8である。
エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリといえば、
歌劇「マドンナの宝石」の間奏曲で有名だが、
まさか交響曲も残していたとは、知らなかった。
彼はヴェネツィア生まれで、15歳でミュンヘンへ行き、
音楽学校でラインベルガーに作曲を師事したようだ。
1902年から1907年にはヴェネツィア音楽学校の校長を務めた。
多くのオペラ作品で有名になった人物である。
聴いたCDは、ミンアンサンブルの演奏による。

第一楽章アレグロ・モデラートは、ピアノの打ち寄せる波のような音に続き、
クラリネットがゆったりとした牧歌的な旋律を奏でて始まる。
そして、弦楽器が加わり、金管楽器も加わり、
とてもロマンティックでドラマティックな音楽が展開されていく。
室内楽的でありながら表情豊かな音楽であり、
最後は盛り上がって力強く終わる。
第二楽章アダージョは、ピアノの音に続き、
ファゴットが旋律を奏でて始まり、
それを弦楽器が引き継いでいく。
ここでの展開もドラマティックであり、
フルートやオーボエなど木管楽器やホルンも活躍し、
生き生きとした流れるような音楽の展開が心地いい。

第三楽章ヴィヴァーチェ・コン・スピリートは、
ピアノの音に続き、フルートが入り優雅な旋律を奏でていく。
弦楽器も入り、木管楽器やピアノとも絡み、
情熱的に盛り上がりをみせ、最後はフルートの音で終わる。
第四楽章フィナーレ:アダージョ-アレグロ・モデラートは、
トゥッティで始まり、ピアノが力強い旋律を奏でていく。
そして、ホルンや弦楽器、木管楽器も加わっていく。
それぞれの楽器が絡み合いながら、ドラマティックに展開し、
最後はホルンとピアノ、そして弦楽器中心に盛り上がって力強く終わる。
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九州旅行で杵築城・杵築の武器屋敷を歩く

2024-08-16 07:34:54 | ウォーキングその他
今回は九州への旅行の8月2日以降の話を書きます。
8月2日は佐賀県鹿島市まで電車で行き、
鹿児島行きの航空機に乗り、姉と武雄にある寺に墓参りに行った。
そのあと姉の家に泊まり、夕方は能古見の純米吟醸を飲む。
能古見など佐賀の日本酒は近所のスーパーで簡単に手に入る。
以前何年か前に近くの酒の量販店に入った時には、
焼酎が圧倒的に多く、日本酒の種類が少なかったのに、
今は日本酒の、特に佐賀の地酒の種類が、充実している。
翌日は肥前鹿島から大分県の杵築まで電車で向かった。
駅を降り、杵築までのアクセスがあまりよくないことを知り、
タクシーで杵築城まで行き、城内を見学した。



そのあとは、杵築の武家屋敷の大原邸を見学した。
武家屋敷の佇まいは知覧とはまた違っていい。



そうしているうちに2時過ぎてしまい、
気が付くとクーポンを使って昼食を食べる店が、
みな閉まっていることを知った。
そこで、お茶のとまやに入り抹茶と茶菓子をいただき、
その後は城下町資料館を見学し、タクシーで杵築駅まで戻り、
そこから電車で別府まで行き、そこから湯布院行きのバスに乗り、
湯布院に着いた後は宿泊場所のいよとみに行きチェックインした。
夕食のコース料理は思った以上に充実していて良かった。
朝は金鱗湖まで行き、湯布院の街並みを歩いて宿泊場所に戻った。



よしとみの朝のバイキング料理も内容が充実しており満足できた。
その後は博多まで戻り、新幹線で横浜まで戻ったが、
今回の九州旅行は色々な場所をめぐり楽しかった。
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九州旅行で鹿児島に行き、知覧城・知覧特攻平和会館に行く

2024-08-14 13:49:10 | ウォーキングその他
久しぶりにブログを書きます。
今回は九州への旅行の8月1日についての話を書きます。
朝6時30分羽田空港から、鹿児島行きの航空機に乗り、
空港からバスで鹿児島中央駅まで行き、
そこでレンタカーを借りて、知覧方面に向かった。
知覧に着いてからは知覧の武家屋敷を見学し、
昼は十割そばの店に入り、そば定食を食べた。



そのあと知覧城跡に行き、坂を登って本丸などの跡などを見て、
知覧特攻平和会館まで行き館内を見学した。



多くの遺品や手紙などを見て、戦争がもたらす悲惨さ、
残酷な側面などを感じ、この地にあった飛行場に、
全国から若い青年たちが来て特攻隊員として、
飛び立った歴史的事実を、その改めて理解した。
私の親が住んだ本邸があった大村にも大村の飛行場があり、
そこからも特攻隊が飛び立っていたことを
子どもの頃に母親から聞いていたので無関係なことではない。
その後は鹿児島中央駅まで車で戻り、
城山公園展望台に行き、桜島などを見て、
レンタカーを返却した後ホテルにチェックイン。



夕方は天文館付近の海賊船という居酒屋に入った。
ここの焼酎飲み放題が1人で飲むには安くてよく、
地元の料理を肴にして飲み、十分満足です。
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ジョリ・ブラガ・サントスの管弦楽のための変奏曲作品49を聴く

2024-05-25 22:12:58 | 古典~現代音楽ポルトガル編
忙しくてできなかったブログを久しぶりに書きます。
今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1976年に作曲した管弦楽のための変奏曲作品49である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による。
重々しく始まり、弦楽器が旋律を奏で、
フルートがその音に重なっていく。
そのあと打楽器と木管楽器が加わっていく。
そしてクレシェンドしてから金管楽器が加わり、
最高潮に達したあと再び静まり、神秘的な感じが続く。
そのままではなく再び金管楽器が加わり激しくなり、
その後も荒々しい音楽と神秘的な音楽は交互に現れる。
現代音楽らしい部分とロマン派的な部分が、
うまく融合している融合している感じでもある。
最後は消え入るようにして終わる。
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行田市駅からさきたま古墳公園まで歩く

2024-05-06 10:15:01 | ウォーキングその他
昨日は天気も良かったので朝8時頃二俣川駅を出発し、
秩父鉄道の行田駅に向かいました。
着いたのが10時22分で、街中を散策したあと忍城へ行き、
郷土博物館なども見学した後、歩いてさきたま古墳公園まで歩きました。



距離は3kmほどらしいが途中台湾料理の店で昼食をとり、
そこから歩いて1時間で着いたのが14時を過ぎていた。
丸墓山古墳に登ると周囲の古墳を見渡せたのでよかった。



そのあと稲荷山古墳を登り、あとは周囲を歩いてバス停へ、
14時55分のバスに乗りJRの行田駅に向かい、
そこから清澄白河駅に向かい、深川江戸資料館を見学した。
そのあと横浜へ戻り、二俣川へ着いたのが18時40分頃でした。
まあ、こんな1日もあってもいいかな。
家で日本酒に炭酸を注いで飲んで満足な気分になりました。
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ジョリ・ブラガ・サントスの交響的序曲第3番作品20を聴く

2024-04-09 06:26:23 | 古典~現代音楽ポルトガル編
今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1954年に作曲した交響的序曲第3番作品20である。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による。
作曲者自身の作った主題に基づくが、
そこには、アレンテージョの民謡の性格がみられるようだ。
ハープの音と弦楽器中心に始まり、朝のような雰囲気だ。
ホルンや木管楽器が幻想的な旋律を奏でていき、
他の楽器にも引き継がれ、やがてアレグロの部分に入る。
生き生きとした旋律が奏でられていくが、
ここは解説によるとソナタ形式で書かれているようだ。
ゆったりとした冒頭の部分も再び現れ、とても魅力的で聴きやすい。
そして軽快で明るい旋律が弦楽器と金管楽器に現れ、
木管楽器も絡んで盛り上がっていき、
再びゆったりとした部分も交互に現れ、
金管楽器中心に壮大な感じで高揚し、
打楽器も加わり、最後は力強く終わる。
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ジョリ・ブラガ・サントスの交響曲第5番を聴く

2024-03-31 17:40:59 | 古典~現代音楽ポルトガル編
先週帰りに道で転倒し、後頭部を打ち救急搬送され、
運ばれた病院で手術を受けることなった。
生きていたことはありがたいことだが、あとで右ももが痛み出し、
翌日には首や肩、臀部にも痛みが広がり寝るのも大変だった。
さらに翌日には目の下のところにくまができ、見られたもんじゃない。
コンピュータなど色んな荷物をカバンの中に入れていたので、
その重さの分だけ衝撃が激しく、身体にも相当なダメージを与えた。
我ながら、この歳になって何をしているんだろうという感じである。

さて、今日聴いたのは1924年生まれの作曲家ジョリ・ブラガ・サントスが、
1965年から1966年に作曲した交響曲第5番である。
副題として「ルシタニアの良さ」である。
ルシタニアは古代ローマ時代のイベリア半島西部の呼び方で、
今でいうとスペイン西部からポルトガルにかけての地域になる。
聴いたCDは、アルヴァロ・カッスート指揮、
ポルトガル交響楽団による。
第1楽章ラルガメンテは、荒々しいリズムのティンパニの音のあと、
弦楽器中心にシリアスな感じの旋律が奏でられていく。
この楽章はそのあとに続く楽章への導入的な役割を示している。
フルートなど木管楽器が奏でる神秘的な旋律と、
打楽器や金管楽器による粗暴な感じの音は、
彼が当時ポルトガルの植民地であったモザンビークを訪れた時の、
イメージも反映しているのかもしれない。
繰り返すティンパニの音型にもそれは感じられる。
この楽章は神秘的な雰囲気の中で終わる。

第2楽章ザヴァラ:モデラートは、パーカッション奏者によるリズムに、
木管楽器や弦楽器の音型が絡んで始まる楽章である。
ザヴァラはモザンビーク南部の地域の呼称であり、
そこにいるマリンバ奏者の音を想起しているようである。
第3楽章ラルゴは、ゆったりとしたテンポの楽章で、
ある時は静かだが、時に音が激しくぶつかり合ったりする。
作曲者によれば「空間、線、音の塊が互いに追従し、
交差している」とのことであるが、繰り返すティンパニの音が、
徐々に大きくなってドラマティックに盛り上がる展開がみられる。
それが終わると静かになり、フルートや弦楽器により、
神秘的な音楽が続いていき、最後は静寂の中で終わる。
第4楽章アレグロ・エネルジーコ・エド・アパッショナートは、
短い序奏で始まり、ティンパニの荒々しいリズムと、
金管楽器の粗暴な感じの音、弦楽器の目まぐるしい速さの音型で始まる。
今まで出てきた主要な主題が現れ、盛り上げていく。
いったん、静まったあとは、弦楽器や木管楽器に旋律が現れるが、
その旋律にその前の音楽の要素が絡み合い、
壮大な音楽のエンディングに向かい、盛り上がったところで最後終わる。
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