Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヤルヴィ指揮のグスタフ・マーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」を聴きながら、二俣川から三ツ境駅まで歩く

2014-12-31 20:01:32 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
一昨日はウォーキングを休み、
昨日は二俣川から三ツ境駅まで往復して歩きました。
今回もグスタフ・マーラーの作品です。
交響曲第2番ハ短調「復活」は1890年から1894年にかけて作曲された。
今回聴いたCDは、ナタリー・デセイのソプラノ、
アリス・クートのメゾ・ソプラノ、オルフェオン・ドノスティアラ、
パーヴォ・ヤルヴィ指揮、フランクフルト放送交響楽団の演奏による。
第1楽章アレグロ・マエストーソは、ソナタ形式である。
冒頭の緊迫したような弦のトレモロに続き、
低弦が奏でる葬送行進曲風の第一主題と甘美な第ニ主題、
それをフランクフルト放送交響楽団の重厚な金管楽器の響きが支える。
そんなところが特徴で、録音の良さもあって各楽器の動きも鮮明である。
展開部では金管楽器が活躍し、ドラマティックにしかし冷静に展開していく。
再現部は第一主題から始まるが、やはり金管楽器の活躍が印象的である。
続いて第ニ主題が奏され、コーダは葬送行進曲風に進行し、
劇的に盛り上げていくところはいい。
最後、半音階風に一気に下降して終わる部分もいい。

第2楽章アンダンテ・モデラートは流れるようなテンポで、
牧歌風のこの楽章を進行していき、各楽器の良さを見せるように
歌わせるところを歌わせているような感じがする。
第1楽章にもいえることだが、ティンパニの音は抑え気味である。
弦楽器のピチカートによるアンサンブルの部分は印象的である。
第3楽章「静かに流れるような動きで」は、三部形式で書かれている。
歌曲「聖アントニウスの魚への説教」の旋律をもとに、
流れるような軽快なテンポで展開される。
弦楽器や木管楽器のアンサンブルが素晴らしいし、
金管楽器とティンパニの音で盛り上がっていくところもいい。
第4楽章「非常に荘厳に、しかし簡潔に」ではメゾ・ソプラノが、
「おお、紅の小さな薔薇よ」で始まる歌詞の歌が歌われる。
歌に絡むヴァイオリンやフルートなど木管楽器の音がいい。

第5楽章「スケルツォのテンポで」は、激しい嵐のような音楽のあと、
視界が急に開けるかのような明るい音楽が現れる。
舞台裏から聞こえる信号風の動機を吹くホルンの音と、
それに応える楽器によって4つの主題が奏でられていく。
第二部は第一部の4つの主題が展開され、金管楽器が活躍する。
フランクフルト放送交響楽団らしさが発揮されている気がする。
第三部は合唱が入る部分で、合唱が加わり復活の歌詞を歌う。
そして独唱者も加わり、メゾ・ソプラノ独唱の部分、
ソプラノ独唱の部分と続き、さらに合唱が加わっていき、
独唱者たちのよる二重唱と合唱が加わるところで、
大きなクライマックスが築かれていくところはいい。
最後の持続して盛り上がって力強く終わるところもなかなかである。
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ギーレン指揮のグスタフ・マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩く

2014-12-29 11:49:40 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
2日間車の掃除などをして、ウォーキングを休みました。
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩き休みました。
その前までのクリスマス特集を終わりにし、
今日から年末年始はグスタフ・マーラーの交響曲特集にしようと思います。
様々な指揮者による盤をとりあげたいと思います。
途中聴いたのは、マーラーの交響曲第5番嬰ハ短調である。
1901年から1902年にかけ作曲された作品である。
聴いたCDはミヒャエル・ギーレン指揮、
南西ドイツ放送交響楽団の演奏によるものである。
第一楽章葬送行進曲「規則正しい歩みで、厳格に、葬列のように」は、
トランペットに始まる悲愴的な葬送行進曲と、
ヴァイオリンとチェロによる主題のフレージングがいい。
録音技術の良さもあり、各楽器の動きもよくわかり、
ゆったりとしたテンポではあるが、各楽器とのバランスがとてもいい。
冷静さを保ったテンポが、「規則正しい歩みで、厳格に」という指示を
忠実に守っている感じもして、なかなかの演奏である。
第二楽章「嵐のように動いて、非常に激烈に」は、
ソナタ形式による楽章で、低音部で激しく始まる序奏に続き、
ヴァイオリンにより力強く、しかし落ち着きのない第一主題が示される。
ギーレン盤のテンポは荒々しい嵐のような部分を出している。
そのあとチェロが歌うような第二主題を奏でていくが、
これに絡んでいく木管楽器の動きが鮮明に分かっていい。
展開部や再現部の部分は各楽器をうまく扱いながら、
ある時はダイナミックに、あるところでは繊細に表現している。

第三楽章スケルツォ「力強く、速すぎずに」は、
ホルンの力強い旋律で始まり、弦楽器が舞曲風の主題を奏していく。
ギーレン盤では木管楽器や金管楽器の音が鮮明にわかり、
弦楽器の甘いメロディが魅力的に聞こえる。
躍動的な弦楽器のリズムなども特徴である。
自然な流れで曲は進んでいくのではあるが、
ピチカートによる弦楽器のアンサンブルは刺激的である。
中間部のトリオのドラマティックな盛り上がりの部分もさすがである。
再び冒頭のホルンの吹奏が奏でられ、その後もドラマティックな展開が続く。
コーダでは金管楽器中心に盛り上がるが、その活躍ぶりはなかなかいい。
第四楽章アダージェット「非常にゆっくりと」は、
ハープと弦楽合奏による耽美的な楽章である。
ギーレン盤のテンポは速めで、あっさりとした感じで始まる。
音楽に溺れることなく、冷静ではあるが、
音楽そのものの美しさは十分に示していると思う。
第五楽章ロンド-フィナーレ:アレグロは、
フーガ風の展開の構造がよく見渡せる演奏のような気がする。
流れるようなテンポはいいし、最後の盛り上がりの部分もいい。
最後にテンポをあげて盛り上がって終わるところはいい。
ギーレンらしさがあふれたなかなかの名演奏だと思う。
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クロード・ドビュッシーの「もう家のない子供たちのクリスマス」を聴く

2014-12-26 05:39:47 | クリスマス特集・その他
昨日はウォーキングを休みました。
夜はいつもの天王町の店でクリスマスディナーを食べる。
今回でクリスマス特集を終わりにします。
今回取り上げるのは、1862年生まれのフランスの作曲家ドビュッシーが、
1915年に作曲した「もう家のない子供たちのクリスマス」である。
今回聴いたCDの演奏はエリー・アメリンクのソプラノ、
ダルトン・ボールドウィンのピアノ伴奏のものである。
第一次世界大戦後に作曲された作品であり、
詩はドビュッシー自身によるものである。
ピアノのせわしく不安を感じさせる伴奏に乗り、ソプラノが歌うのは、
第一次世界大戦による戦禍で家を失った子どもたちのクリスマスである。
戦争の中にあってもクリスマスはやってくるが、
何もない中でのクリスマスは楽しいものではない。
ドビュッシーの怒りは家を破壊した敵に向けられ、
最後はフランスの勝利を祈って終わる。
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ヨーハン・ヴァルターの「ヨゼフよ、私の愛しいヨゼフよ」を聴きながら、西谷から三枚町まで歩く

2014-12-25 06:22:56 | クリスマス特集・その他
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは、1496年生まれのドイツの作曲家ヴァルターが、
作曲した「ヨゼフよ、私の愛しいヨゼフよ」(Joseph, lieber Joseph mein)である。
ヨーハン・ヴァルターは宗教改革の時代に活躍した作曲家で、
ルターの協力者として活躍し、トルガウのカントルを務め、
ドイツのプロテスタント音楽にカントライという聖歌隊の伝統を、
基礎づけた作曲家であるということである。
今回聴いたCDの演奏はラインハルト・カムラー指揮、
アウクスブルク大聖堂少年合唱団のものである。
女声が「ヨゼフよ、私の愛しいヨゼフよ」の旋律を歌い、
男声と児童合唱にがこれに絡んでいく。
4声によりポリフォニックに展開されていき、
イエスの誕生を歌う合唱曲である。
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アンテュール・オネゲルのクリスマス・カンタータを聴きながら、二俣川から三ツ境まで歩く

2014-12-24 02:24:04 | クリスマス特集・その他
昨日は二俣川から三ツ境まで往復して歩きました。
途中聴いたのは、1892年生まれのフランスの作曲家オネゲルが、
1953年に作曲したクリスマス・カンタータである。
オネゲルについての略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDの演奏はヴァーツラフ・ジーテクのバリトン、
キューン児童合唱団、リボル・ペシェク指揮、
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団および合唱団のものである。
冒頭は低音のオルガンの音から重々しく始まる。
低弦も加わり、歩みを示すかのような音を刻み、
そこに合唱が加わっていき、徐々に厚みを増していく。
盛り上がりをみせたあと、児童合唱団の歌が入って、
それまでの暗く悲劇的なイメージを一転させる。
クリスマスの雰囲気が作り出されていき、
「きよしこの夜」の歌が合唱により歌われていく。
バリトン独唱が「いと高きところに神の栄光あれ」と歌い、
神への賛歌を歌い、合唱もそれを高らかに歌っていく。
オルガンも加わり、荘厳さの中でアーメンを復唱し、
管弦楽がロマンティックに音楽を奏でていき、
最後は穏やかに終わるのだが、クリスマスにふさわしい名曲である。
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