Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エイトル・ヴィラ=ロボスの弦楽四重奏曲第14番を聴く

2016-06-30 05:56:50 | 古典~現代音楽ブラジル編
次回でラテンアメリカ編は終わりにしようと思います。
今回取り上げるのは1887年生まれのブラジルの作曲家、
ヴィラ=ロボスが1953年作曲した弦楽四重奏曲第14番である。
聴いたCDはラテンアメリカ弦楽四重奏団の演奏による。
第一楽章アレグロは、下行する音型による軽快な旋律で始まる。
やがて舞踏風の旋律が現れたあと、
ゆったりと歌うような旋律が現れる。
そのあとはこれらの旋律が展開されていき、
再現部を経て、盛り上がったところで終わる。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとした旋律で始まり、
それを各弦楽器が引き継いでいく。
中間部ではチェロの独奏が対照的な別の旋律が現れ、
再び冒頭の旋律を引き継ぎながら進行し、穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ:ヴィヴァーチェは、
生き生きとリズミカルな旋律が奏でられて始まる。
ヴィラ=ロボスらしい旋律が現れ、最後力強く終わる。
第四楽章モルト・アレグロは、
軽快で生き生きとした旋律で始まる。
徐々に高揚しながら、最後は力強く終わる。
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エベンシオ・カステリャーノスの「パカイリグアの聖なる十字架」を聴く

2016-06-29 06:47:26 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
今回取り上げるのは1915年生まれのベネズエラの作曲家、
カステリャーノスが1954年作曲した管弦楽曲、
「パカイリグアの聖なる十字架」である。
父からオルガンを幼い時期に学び、ピアノはカラカスで、
ラファエル・ゴンザレス・グイアに師事した。
その後カラカス大聖堂のオルガン奏者の助手を務め、
やがてはオルガン奏者としての地位を得るようになった。
また聖礼拝堂学校(escuela de santa capilla)で、
作曲法を学び、他の作曲家の影響も受けたようだ。
聴いたCDはヤン・ヴァグネル指揮、
ベネズエラ交響楽団の演奏による。
トランペットの奏でる旋律に始まり、
打楽器の叩く強烈なリズムと、
トランペットの音が絡み合っていく。
そのあと弦楽器と木管楽器が牧歌的な旋律を奏で、
金管楽器や木管楽器が絡んで、盛り上がっていく。
強烈なリズムや各楽器が奏でる旋律が絡み合うところが、
とても印象的であり、ラテン的な盛り上がりがいい。
中間部は静かになって、チェロが旋律を奏で、
ハープの音の上で弦楽器がゆったりとした旋律を奏でて、
それまでとは対照的な感じとなり、
夜の雰囲気を示している感じでもある。
そのあと弦楽器のピチカートから舞踏風の音楽になる。
そして鳥のさえずりを示すような木管楽器の調べ、
それから独奏ヴァイオリンの奏でる甘美な旋律が続き、
鐘の音が鳴り響いた後、ティンパニの音ともに、
ホルンも鳴り響き、重々しい旋律が奏でられる。
徐々に打楽器が強烈なリズムを刻み始め、
それと聖歌風の旋律が絡み合っていく。
そして弦楽器によりフーガ風の旋律が奏でられたあと、
金管楽器と弦楽器により明るく軽快に旋律が奏でられ、
盛り上がりをみせていき、最後力強く終わる。
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アントニオ・ラウロの「ナタリア(ベネズエラ風ワルツ第3)」を聴く

2016-06-28 06:57:46 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
今回取り上げるのは1917年生まれのベネズエラの作曲家ラウロが、
1963年作曲した「ナタリア(ベネズエラ風ワルツ第3)」である。
シウダ・ボリバルに生まれた彼の父はイタリア移民で、
父はギターを幼い息子に教えていたが、5歳の時に亡くなった。
その後一家はカラカスに移り、ピアノと作曲を音楽院で学んだ。
彼の作品で有名なのは、ギターの作品である。
聴いたCDはクルト・シュニーヴァイスのギター演奏による。
「クリオーリョのワルツ」ともいわれているこの曲は、
哀愁漂う旋律で始まり、流れるように旋律が奏でられる。
中間部は対照的に転調して明るい感じの旋律になるが、
再び冒頭の旋律が奏でられ、中間部の旋律も現れて明るく終わる。
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カマルゴ・グァルニエリの交響曲第4番「ブラジリア」を聴く

2016-06-27 06:12:06 | 古典~現代音楽ブラジル編
今回取り上げるのは1907年生まれのブラジルの作曲家、
グァルニエリが1963年作曲した交響曲第4番「ブラジリア」である。
聴いたCDはジョン・ネシュリング指揮、
サンパウロ交響楽団の演奏による。
バーンスタインに献呈された作品である。
第一楽章アレグロ・エネルジコは、
弦楽器と金管楽器・打楽器で力強く始まる。
木管楽器も加わり、リズミックな音楽が展開される。
バーンスタインのウェストサイド物語の中の、
リズミカルな音楽の部分を感じさせる。
打楽器と金管楽器が荒々しさをみせ、
最後は息詰まるような高揚感で終わる。

第二楽章レント・エ・トラジコは、
弦楽器により叙情的な旋律が奏でられて始まる。
弦楽器全体のユニゾンで奏でられるその旋律に、
金管楽器が加わり、緊張感が高まっていき、
ピアノとトランペット、木管楽器中心の中間部に入り、
ブラジル的な部分を感じさせ、盛り上がりをみせていく。
そのあとは弦楽器のみとなり、最後は消え入るように終わる。
第三楽章エネルジコ・トリオンファンテは、
弦楽器による軽快で生き生きとした旋律で始まり、
金管楽器や木管楽器、打楽器がリズミックに絡んでいく。
ヴァイオリンで奏でた音型が他の弦楽器に引き継がれたあと、
他の楽器にも引き継がれていき、中間はゆったりとして、
牧歌的な感じになるが、それも打楽器の一撃で壊され、
再び軽快でリズミックな感じになり、
金管楽器や打楽器の音が鳴り響く中、
最後盛り上がったところで終わる。
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ホルヘ・モレルのブラジル舞曲を聴く

2016-06-26 20:50:23 | 古典~現代音楽ブラジル・メキシコ以外の中南米編
今回取り上げるのは1931年アルゼンチン生まれの作曲家、
モレルが作曲したブラジル舞曲である。
聴いたCDはクルト・シュニーヴァイスのギター演奏による。
リズムがいかにもブラジル的で生き生きとした感じでいい。
奏でられる旋律も明るい感じではあるが、どこか哀愁漂う。
軽快でリズミカルに進み、主題を繰り返して終わる。
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