Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ニコライ・ミャスコフスキーのチェロ協奏曲ハ短調作品66を聴きながら、二俣川と希望が丘の間を歩く

2012-04-09 00:04:27 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日と二俣川と希望が丘の間を往復して歩きました。
今回でとりあえず、ミャスコフスキー編を終わりにしておこう。
途中聴いたのは、ミャスコフスキーのチェロ協奏曲ハ短調作品66。
この作品は1944年に作曲され、1945年3月17日にモスクワで初演された。
初演の時のチェロ奏者スヴァストラフ・クヌシェヴィツキーに献呈されている。
聴いたCDはムスティスラフ・ロストロポーヴィッチのチェロ、
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ソヴィエト国立交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章レント・マ・ノン・トロッポ-アンダンテ-テンポⅠは、
暗く重々しい感じの旋律で始まり、いかにもミャスコフスキーらしい。
これに続きチェロ独奏がこの旋律を歌うように奏でていく。
弦楽器全体で奏される旋律も叙情的でロシア的な部分がみられる。
そのあとチェロ独奏がそれを引き継ぎ、チェロ独奏が活躍する部分が続く。
最後はチェロ独奏に弦楽器がそっと音を加え、静かに終わる。

第二楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ-ピゥ・マルカート-メノ・モッソ-
テンポⅠ-ピゥ・ラルガメンテ-アンダンテ・センプリーチェ・エ・トランクィロ-
テンポⅠ-ピゥ・トランクィロ-カデンンツァ-ェント・コメ・プリマは、
最初スケルツォ風の軽快なリズムで始まり、
チェロ独奏がこれに加わりその主題を軽快に奏していく。
そのあとチェロ独奏が歌うような旋律をゆったりと奏で、
それに弦楽器と木管楽器がそれに絡んでいく。
そのあとチェロ独奏は情熱的に旋律を奏で、他の楽器も絡んでいく。
再び速いテンポになり、軽快にチェロ独奏が旋律を奏でていく。
管弦楽とチェロ独奏の競演が繰り広げられ、円熟した作曲技法を感じさせる。
続くチェロ独奏によるカデンツァは聴き応え十分の部分である。
やがて金管楽器が鳴り響き、叙情的な旋律が奏でられていく。
チェロ独奏が主題を奏で、管弦楽がそれに絡みながら、
いったん静まったあと、チェロ独奏のみとなり、
それに管弦楽がそっと加わって、最後静かに終わる。

なお、今回までとりあげたミャスコフスキー編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
参考にしていただければ幸いです。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第2番嬰ハ短調作品11を聴く

2012-04-08 17:30:38 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
一昨日、昨日とウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、ミャスコフスキーの交響曲第2番嬰ハ短調作品11。
この作品はペテルブルク音楽院を卒業したあとの
1910年から1911年の間に作曲され、1915年4月に初演された。
聴いたCDはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
ソヴィエト国立文化省交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、ソナタ形式で書かれている。
短い序奏のあと弦楽器が暗いが情熱的な感じの主題を行進曲風に奏でる。
そのあと現れる旋律は木管楽器を中心に奏でられていくが、
これも暗く叙情的な旋律で、金管楽器が加わり盛り上がりもする。
そして弦楽器中心に叙情的な旋律が奏でられていく。
第一主題から変形されて始まる展開部と再現部を経て、
金管楽器と打楽器により盛り上がり、最後華々しく終わる。

第二楽章モルト・ソステヌート-アダージョ・セリオーソ・マ・
エクスプレシーヴォは、暗く思いつめたような旋律で始まる。
やがて金管楽器がコラール風に旋律を奏で、再び最初の旋律が奏でられる。
中間部でオーボエが奏で、フルート、クラリネットが受け継ぐ
明るく民謡風の旋律が対照的で印象的である。
その後曲は、やがて徐々に情熱的な盛り上がりをみせていく。
その盛り上がりが終わると、再び冒頭の旋律が奏でられて、
明るく民謡風の旋律が木管楽器により奏されていく。
ロシアの自然を感じさせるようなこの楽章は、最後おだやかになり、
ティンパニが響き、弦のピッチカートが奏されて終わる。
第三楽章アレグロ・コノ・フォーコは、前楽章に続く感じで始まる。
弦楽器中心に奏される旋律は不安を思わせる感じで、
続けて金管楽器が入り盛り上がり、弦楽器中心にフーガ風に展開したあと、
チェロが歌うような旋律を奏で、そのあとは弦楽器と金管楽器で緊迫した音楽になる。
やがて弦楽器と金管楽器中心に徐々に盛り上がっていき、
再び弦楽器中心にフーガ風に展開していく。
そして、弦楽器中心にロマンティックな音楽が奏でられたあと、
金管楽器が入り情熱的に盛り上がりをみせ、
トランペットと打楽器でクライマックスを築き、
最後は悲劇的な感じのまま重々しく終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第12番ト短調作品35を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2012-04-06 06:11:44 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは、ミャスコフスキーの交響曲第12番ト短調作品35。
この作品は1931年から1932年の間に作曲された。
十月革命15周年を祝って作曲され、献呈された作品である。
農業の集団化に関する詩に触発されて作曲したようである。
初演は同年10月30日に同弦楽四重奏団によりモスクワで行われた。
聴いたCDはエフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、
ロシア国立交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ-アレグロ・ジョコーソ-アンダンテは、
クラリネット・ソロによるもの悲しい感じの旋律で始まる。
弦楽器が入り、その旋律をオーボエ・ファゴットが受け継いでいく。
その旋律を様々な楽器が受け継ぎながら、徐々に盛り上がっていく。
そして、ティンパニが響く中、別の旋律が木管楽器で示され、
フルートと弦楽器により明るく祝典的で軽快な民謡風の旋律が現れる。
この旋律をもとに打楽器や金管楽器も加わり展開されていく。
そのあと再びゆったりとした部分に入り、その前の旋律が繰り返されたあと、
冒頭のもの悲しい旋律が再び木管楽器により示されていく。
そして弦楽器と金管楽器がそれを受け継ぎ、様々な楽器が受け継いだあと、
弦楽器の伴奏の上でクラリネットが旋律を奏でたあと、最後静かに終わる。

第二楽章プレスト・アジタートは、金管楽器と打楽器の音で始まり、
そのあと弦楽器を中心に軽快な旋律が奏でられ、
金管楽器・打楽器が絡んで荒々しくなっていく。
そして金管楽器中心に息詰まるような音楽が繰り返され、
それが静まると木管楽器を中心におどけたような民謡風の旋律が奏でられる。
その旋律を金管楽器も受け継ぎながら、盛り上がりをみせていく。
そして冒頭の主題が様々な楽器により繰り返され盛り上がり、
金管楽器も加わり荒々しい感じになり、他の楽器も絡みながら、
最後は軽快な弦楽器の伴奏の中、金管楽器が鳴り響き、力強く終わる。
第三楽章アレグロ・フェスティヴォ・エ・マエストーソは、
金管楽器を中心に勝利感を思わせる力強い旋律が示されて始まる。
一方弦楽器を中心に民謡風のロマンティックな旋律も示される。
その後は第一・第二楽章の旋律も回想風に現れる。
そして、再び冒頭の旋律が金管楽器により示され、
弦楽器も加わり、徐々に盛り上がりをみせ、
最後は金管楽器・打楽器を中心に盛り上がって、力強く終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第9番ニ短調作品62を聴く

2012-04-05 06:22:57 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日も一日忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第9番ニ短調作品62。
CDの解説によるとこの作品は1943年に作曲されたのだが、
これはベートーヴェン弦楽四重奏団結成20周年を祝って作曲されたようである。
初演は同年10月30日に同弦楽四重奏団によりモスクワで行われた。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・インクイエート(不安な)は、ソナタ形式で書かれている。
やや重々しく不安な感じの第一主題が最初に奏され、
もう一つの主題は民謡風の叙情的な旋律である。
第一主題の変形から始まる展開部を経て、
再現部に入り、それぞれの主題が繰り返され、最後静かに終わる。

第二楽章アンダンテ・アパッショナート-アレグロ・ミステリオーソは、
ヴァイオリン独奏から始まり、それに他の楽器が重なりあっていく。
情熱的で訴えかけるような旋律がヴァイオリンにより奏でられていく。
一方さざ波のように揺れる伴奏の上で、いきいきとした旋律が奏される。
中間部はスケルツォにあたる部分で、ピチカートの伴奏の上で、
ヴァイオリンが目まぐるしい動きをみせていき印象的である。
それが終わるとヴァイオリンを中心に再び情熱的な旋律が奏でられ、
最後はおだやかに消え入るようにして終わる。
第三楽章アレグロ・コン・ブリオは、いきいきとした躍動的な旋律で始まる。
その明るい旋律に続き、行進曲風の旋律や民謡風の旋律も現れる。
これらはCDの解説によると古い聖歌「多年(長年)」と、
「ロシアの兵士の行進の歌」などから採っているようである。
これらの旋律を中心に盛り上がをみせたあと、最後は堂々と力強く終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第11番「追憶」変ホ長調作品67の2を聴く

2012-04-04 06:07:47 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は春の嵐が吹き荒れ、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるミャスコフスキーの作品は、
弦楽四重奏曲第11番「追憶」変ホ長調作品67の2である。
CDの解説によるとこの作品は1945年に作曲されたが、
ルーツは1906年から1907年に書かれたピアノ曲や
1930年代に作曲された叙情的な声楽曲を想起させる部分があるようだ。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・トランクィロは、ソナタ形式で書かれている。
優しく語りかけるような第一主題がヴァイオリンによって奏でられ、
経過部と経てそれとは対照的で、感傷的な第二主題が奏でられ、
その提示部が繰り返されたあと展開部に入り、第一主題から変形される。
この展開部ではポリフォニックな部分がみられ、再現部を経て最後静かに終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートは、ピチカートに導かれ、
ゆったりと歌うような悲しげな旋律がヴィオラにより奏でられ、
それをヴァイオリンが引き継ぎ、もう一つは悲痛な感じの旋律が奏でられ、
それら主題を中心に展開されるが、その旋律は1936年に作曲された
レルモントフの詩によるピアノとヴォーカルのための
12のロマンスという歌曲との関連があるようである。
第三楽章アレグレット・ペンシエローソ(悲しげに)は、
ゆったりと歌うようなワルツ風の旋律と、
軽快で駆け抜けるような旋律が交互に現れて、曲は進行する。
最後はおだやかな感じで終わる。
第四楽章アレグロ・ノン・トロッポ-ジョコーソ・エ・フェスティヴォは、
明るく躍動的な旋律がヴァイオリンにより奏されて始まる。
この主題を中心に曲は進行し、最後は力強く終わる。
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