Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ニコライ・ミャスコフスキーの交響曲第15番イ長調作品38を聴く、そして西谷から鶴ヶ峰まで歩く

2012-03-31 21:04:42 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は西谷から鶴ヶ峰まで歩きました。
昨日聴いたのはミャスコフスキーの交響曲第15番イ長調作品38。
1933年から1934年にかけて作曲され、1935年10月28日に
レオ・ギンスブルクの指揮によりモスクワ初演された。
聴いたCDはキリル・コンドラシン指揮、
モスクワ放送交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ-アレグロ・アパッショナートは、
やや暗い感じで始まる短い序奏が終わると、
主部に入り、軽快で勇ましい感じの第一主題が奏される。
もう一つの主題はのどかさのある叙情的な旋律である。
第一主題が再び現れ、ドラマティックな展開部に入り、
各主題が変形されていき、第ニ主題から始まる再現部を経て、
第一主題をもとにしたコーダで盛り上がり、最後終わる。

第二楽章モデラート・アッサイは、ファゴットが吹く叙情的な旋律で始まる。
やがてオーボエがその旋律を引き継ぎ、木管楽器中心に展開していく。
民謡風(ロシアの揺りかごの歌とあるCDの解説書には書いてある)の旋律が、
繰り返されながら、やがて盛り上がっていく。
いったん静まったあとは、金管楽器がコラール風に吹き、
弦楽器がそのあと引き継ぎ、木管楽器も絡み、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・モルト、マ・コン・ガルボ(優雅に)は、
ワルツ風の旋律が奏でられていき、確かに優雅な感じである。
木管楽器も絡みながら、弦楽器中心に曲は展開されていく。
徐々に盛り上がりをみせたあと中間部に入り牧歌風の旋律が奏でられ、
再び冒頭のワルツ風の旋律が奏でられ、中間部の旋律も現れ、
最後は木管楽器が絡みながら、ティンパニの鈍い3音で終わる。
第四楽章ポコ・ペザンテ-アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
金管楽器の奏でる音に続き、弦楽器を中心としたいきいきとした主題が奏される。
そしてクラリネットが奏し、フルートが絡む旋律はのどかな田園風の主題が奏される。
それぞれの主題は変形されながら、曲は進行していき、
徐々に金管楽器と打楽器を中心に盛り上がりをみせて、
輝かしいような平和な響きの中、最後堂々とした感じで終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第4番ヘ短調作品33の4を聴く、そして横浜から天王町まで歩く

2012-03-30 07:14:13 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は横浜から天王町まで歩きました。
今回とりあげるのは1909年から1937年にかけて作曲された
ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第4番ヘ短調作品33の4。
この作品は、1937年11月18日ベートーヴェン四重奏団により初演された。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章アンダンテ-アレグロ-アンダンテ・エド・アパッショナートは、
チェロの音で重々しく始まり、ヴァイオリンがその旋律を引き継ぐ、
憂鬱な感じのその序奏が終わると主部に入り、感傷的な第一主題が現れ、
そのあと経過部を経て対照的なのびのびとした第二主題が現れる。
第一主題を最初に変形され二つの主題は展開されていき、
情熱的に盛り上がりを繰り返し、最後は重々しく静かに終わる。

第二楽章アレグロ・リソルートは、スケルツォ楽章である。
軽快でいきいきとした旋律がヴァイオリン中心に示され、
この旋律をもとに展開されていく三部形式の楽章である。
中間部は流れるような民謡風の旋律が奏されて、
再び冒頭の主題がいきいきと奏されて颯爽とした感じで終わる。
第三楽章アンダンテは、ソナタ形式で書かれている。
叙情的な第一主題がヴァイオリンによって奏され、
対照的な舞踏的で民謡風の第二主題がそのあと奏される。
これらの主題をもとに情熱的に展開していきながら、最後は静かに終わる。
第四楽章アレグロ・モルト-モルト・ヴィーヴォ-
ペザンテ(重々しく)-ヴィヴァチッシモ(ごく活発に)は、
ロンド・ソナタ形式によるフィナーレ楽章である。
軽快な旋律がリズミカルに奏されて始まり、
それぞれの楽器の掛け合い、ユニゾンで奏することなど繰り返し、
熟練された作曲技法をみることができる楽章である。
最後は最初の旋律を中心にドラマティックに盛り上がって終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーのチェロ・ソナタ第1番ニ長調作品12を聴く

2012-03-29 06:35:03 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのはミャスコフスキーのチェロ・ソナタ第1番ニ長調作品12。
この作品は、1911年に作曲され、1930年から31年にかけて改訂された。
聴いたCDはマリーナ・タラソワのチェロ、
アレクサンドル・ポレジャエフのピアノ演奏によるもの。
第一楽章アダージョからアンダンテは、
ピアノの重々しい一音に導かれ、
チェロが歌うように伸び伸びと旋律を奏でていく。
そしてピアノがそれあと受け継ぎ叙情的な旋律を奏で、
チェロが絡んでいくが、その音楽はピアノの2音により断ち切られ、
もう一つの感傷的な旋律が次に現れる。
その後二つの主題をもとに情熱的な演奏が展開される。
ピアノの激しい演奏で始まる第二楽章アレグロ・パッショナートは、
その音楽用語が示すように、情熱的な盛り上がりをみせていく。
旋律は、ロマンティックであり、情感溢れている。
最後はチェロの長く伸ばす音が続き、おだやかに終わる。
初期の作品とはいえ、味わい深い作品である。
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ニコライ・ミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第3番ニ短調作品33の3を聴き、横浜から西谷まで歩く

2012-03-28 06:27:57 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は横浜から西谷まで歩きました。
昨日聴いたのはミャスコフスキーの弦楽四重奏曲第3番ニ短調作品33の3。
この作品は、1910(1911)年に作曲されたものを、
1930年に改訂した二楽章による作品のようである。
CDの解説によると1926年3月に、
国立ストラディヴァリウス四重奏団により初演された。
その公開初演には彼は気がすすまなかったようだが、
最終的には満足したようである。
聴いたCDはタネーエフ四重奏団の演奏によるもの。
第一楽章レント-アレグロ・ノン・トロッポ・マリンコニーコは、
チェロが重々しく旋律を弾くのに続き、他の楽器が加わり、
この短いレントの序奏に続き、ヴァイオリンが悲しげな旋律を奏でる。
もう一つやや明るめな旋律が現れていく。
音楽は、それらの旋律をもとにいきいきとした感じで展開され、
何度かの盛り上がりを築き、最後はおだやかな感じで静かに終わる。
第二楽章主題と変奏は、チェロが歌うように叙情的な主題を奏でて、
それをヴァイオリンが引き継ぎ、その後この主題をもとにした変奏が展開される。
主題はグリーグのピアノ曲子守唄作品66-7より採っている。
軽快な部分がみられる変奏など面白い部分があるが、
その後はフーガ風の展開となり、再び主題が奏されて静かに終わる。
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ニコライ・ミャスコフスキーのピアノ・ソナタ第5番ロ長調作品64の1を聴き、鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2012-03-27 06:26:12 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は鶴ヶ峰から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのはミャスコフスキーのピアノ・ソナタ第5番ロ長調作品64の1。
この作品は、1907年から1908年に書かれた「古いスケッチに基づく」もので、
これをもとに1917年四楽章に基づく作品にまとめられ、1944年改訂された。
聴いたCDはエンドレ・ヘゲデスのピアノ演奏によるものである。
第一楽章アレグロレット・カプリチオーソは、
ロマンティックで印象派的な旋律が奏でられる。
情感溢れた流れるような旋律は、青春を感じさせる。
最後もいきいきとした感じで力強く終わる。

第二楽章ラルゴ・エスプレシーヴォは、
冒頭暗く重々しい感じの旋律が奏でられ、ミャスコフスキーらしい。
しかし、徐々に情熱的になり、盛り上がりをみせていくが、
最後はおだやかになり、静かに終わる。
第三楽章ヴィーヴォは、軽快で明るい旋律が奏でられるスケルツォ楽章。
中間部は対照的におだやかで暗い感じの旋律が奏でられるが、
徐々に情熱的になり、盛り上がりをみせる。
最後は冒頭の軽快で弾んだ明るい旋律が繰り返されて終わる。
第四楽章アレグロ・エネルジーコは、力強い旋律が奏でられて始まる。
もう一つは軽快なリズムに乗って叙情的な旋律が奏でられる。
二つの主題は展開され、情熱的な盛り上がりをみせていく。
最後も盛り上がりながら、力強く終わる。
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