そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

沖縄慰霊の日に逃げて帰る安倍晋三

2015-06-23 | 沖縄問題
今日は沖縄の慰霊の日である。牛島中将が自決したとされる日を、いわば沖縄の終戦の日として決めたのである。
本ブログではこれまでこの日に、「今日は慰霊の日、遺棄された沖縄」「沖縄慰霊の日に思う」と「沖縄慰霊の日」など、毎年のように書いている。しかし、今年は例年とやや異なる。辺野古基新基地建設はいたいの、沖縄県民の相違がこの一年で何度も示された背景があるからである。
翁長知事は、「沖縄全戦没者記念式典」の冒頭で平和宣言をした。ほぼ半分の時間を、辺野古基地建設ができないと県民の意思が示されていることなど基地問題に費やした。「戦争の犠牲になられた方々の安らかであることを心から願い、恒久平和を切望しているからです。」「国民の自由、平等、人権、民主主義が等しく保障されずして、平和の礎(いしずえ)を築くことはできないのです。 」など、思いの高さを感じるものです。
おざなりのコピペ文章しか読めない、安倍晋三のお座なりの挨拶とは比較のしようもない、翁長知事の県民の意思を受けた気品のある文章が際立つものであった。
式典後翁長知事は、首相に会談を申し入れたがそそくさと帰ってしまった。首相の初の沖縄訪問の機会を、会談の絶好の機会と捉えたのであるが断った。仲井真の時には会談している。安保法制が行き詰っていることもあり、会談しても突っ込まれるばかりと判断したのだろう。沖縄では、集団的自衛権行使することで、沖縄は再び戦場になる可能性が高いと半数以上の人が懸念を抱いている。

沖縄の「平和の礎」は20年前のこの日に除幕された。当初の刻銘数は23万4183人だったが、毎年追加刻銘を重ね、現在24万1336人の名前が刻まれている。そのうち約62%が県出身者である。刻まれた名前は靖国神社のように、国のために命を捧げたと国が認めた軍人だけが対象になっているのではない。沖縄戦で亡くなられた、すべての人たちが対象になっているのである。ここに強い沖縄県民の姿勢が読み取れるのである。
戦争を美化する軍事目的の靖国とは基本的に異なる、民間の施設である。
普天間基地建設も安保法制も、大きく国民の意思を外した政策であることに安倍晋三は気が付くべきである。民主主義とは、主権者が国民であることが何よりもの基本なのである。ついでに消費税も原発も引き下がる潮時ですよと、誰か側近が振り仮名つきのメモでも渡さないのだろうか。
コメント (1)
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