憲法学者を参考人招致してご意見を覗ったら、全員が違憲であるとした。それでは歴代法制局長官2名と、安全保障法案(戦争法)が合憲という方をお呼びして意見を覗ってみた。憲法の番人である法制局長官は違憲であり、これまでと整合性が取れないので憲法違反と述べた。
残りの西修駒沢大学名誉教授であるが、菅官房長官が合憲であるという学者も沢山いると挙げた、僅か3名のうちの一人である。徴兵制の容認もされているようである今回は封印した。西修は、自衛権に集団的も個別的もない。憲法に従っていれば、この国は守れないとまでこれまで発言している。今回は憲法の範囲であると合憲の意見を述べた。
森本敏元防衛大臣は、抑止力の必要性と現行法が十分でないとの立場から必要性に理解を示したが、政府の説明は不十分であるとした。
政府が懸命に集めた、戦争法案は合憲であるという人たちは、ウルトラ右翼しか存在しないのである。集団的自衛権や抑止論どころか、軍隊の保持を前提にした論議しか展開していない。本音から言えば、安倍晋三の提案した戦争法でも、大きな不満を持っているのである。
安倍晋三に近い若手が勉強会をしようと、合憲賛成人を呼んで講演してもらった。百田尚樹という作家である。超ウルトラ右翼である。安倍がNHKに送り込んだお友達でもある。「沖縄の新聞二つは潰せ」沖縄タイムスと琉球新聞のことであろう。「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくせばいい。文化人が経団連に働きかけて欲しい」自分と異なる主張をする人物を、納得させるのではなく暴力的に対応しようというのである。ここで彼が言う文化人とは、百田と同類に超右翼のことである。何が文化人だ!
「普天間基地は田んぼしかない所に作った。移転費用で大儲けして、六本木に豪華なマンション持っている奴もいる。」嘘である。役場が一つに、小学校1つと集落5つがなくなっているのである。「沖縄の一部が中国に占領されれば、あいつらは目覚める。」暴論以外の何物でもない。沖縄県民の基地反対の感情の広がりに苛つく様子が良く解る。
谷垣官房長官でさえ、理性ある対応をするべきと苦言を述べて、火消しにかかっている。
安倍晋三は沖縄の慰霊の日に参列したが、罵声を浴びてスゴスゴ帰って行ったが、日本の報道はこのことはほとんど封印していた。イギリスのメディアは、「戦争屋」「嘘つき」「帰れ」と怒号が飛び交ったと伝えている。安倍晋三は何を感じたであろう。それとも、この反対意見が何事もお嫌いなお坊ちゃまは、聞く耳すら持たなかったのであろうか。
今日も50年前の、米軍駐留問題の砂川判決を引き合いに出している。時代は変わったと言っているのは彼方でなかったか?
安全保障法案は、憲法違反だとほとんどの国民が疑っているし、危険性を感じている。「そろそろ引き際ですよ」と大きな字にルビをふったメモをそっと渡してやりたい。