そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

異論排除の右翼の作家の嘘と政治家の非常識

2015-06-30 | 民主主義
安倍晋三の党内の支援団体、「文化芸術懇話会」が依頼した講師の百田尚樹はその後大阪の泉大津で、「沖縄の二つの新聞を潰せと冗談で言ったが、今は本気で潰せばいいと思っている。ほんとうは朝日新聞と毎日新聞それに東京新聞を潰せと思っている。」と発言した。
立派な講師である。異論には排除の手法しか持たない、右翼が持つ特性そのままである。こんな男を講師に招聘し党本部で講演してもらう、安倍晋三支援集団の質が問われる。

その懇話会のメンバーの、大西英男衆院議員(東京16区、当選2回)は今日(30日)、安全保障関連法案(戦争法案)に批判的な報道について「懲らしめなければいけないんじゃないか」と述べた。また、「誤った報道をするようなマスコミに対して広告は自粛すべきじゃないか」と、国会内で記者団の質問に答えた。
この男も見事な右翼の特性で固められた、発言をしている。異論者に対しては「間違っている」と決めつけているのである。具体的な数字などなら訂正もあろうし、間違いの指摘もあろう。ところが政治の場ではそのようなことは、表裏一体の意見なのである。一方的に自らの立ち位置を正義と位置付け、反論者を間違っているからと切り捨てるだけのことしかできないのである。
この男は昨年も、維新の党だった浪速のエリカ様に「お前が子供を産め」とセクハラ野次でお咎めを受けている。当初はおとぼけていたが、結局は事実を認め、エリカ様に謝罪している。
こうした非論理的な切り捨ては、ヘイトスピーチにも見られることである。互いに排除し合うだけの結果になる。一般常識すら持ち合わせない、大西という議員は素朴な右翼政治家といえる。

こうした異論排除の思想には必ず、事実誤認が付きまとう。今回の百田の発言で、「普天間基地は何もない田んぼの中に作られた。基地ができ周辺に人が集まってきた。そのため危険な基地になった。地主は何千万の地代で大儲けして、六本木にマンション持っている。」などと言う発言である。
これはすべて嘘である。宜野湾市史によると、1925年は現在の飛行場に10の字があり、9077人が住んでいた。宜野湾や神山、新城は住居が集まった集落がほぼ飛行場内にあり、大山などは飛行場敷地に隣接する形で住宅があった。
地主の75%は200万円未満の軍用地料しか得ておらず、実態は百田氏の発言した内容と大きくかけ離れている。 沖縄防衛局が発表した2011年度の軍用地料の支払額別所有者数(米軍・自衛隊基地)によると、地主4万3025人のうち100万円未満の地主が全体の54・2%に当たる2万3339人で最も多い。
次いで100万円以上~200万円未満が8969人で20・8%を占め、200万円未満の割合が75%にのぼった。 以下の図参照ください。クリックすれば大きくなります。(以上沖縄タイムス参考)
嘘で固めらことを理由にして、論理を展開するのは百田のお友達安倍晋三も同じである。

コメント (2)
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