そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

消費増税で増収の保証はない

2013-07-26 | 政治と金

消費税の増税がいよいよ現実のものとなってきた。アベノミックスによる、見せかけの好景気がゴーサインを出すことになるだろう。平成26年4月に8%、27年10月のいよいよ10%になる。

消費税の増税に関しての、店頭表示の方法ばかりが取りざたされている。広告表示の方法によって、消費税をなくしているような表現が禁止されるようである。本末転倒というか、些末な論議ばかりが目につく。

民主党を惨敗に導いたA級戦犯の野田元首相は、自民党がアベノミックスに取り組めるのは、私が消費増税のスケジュールを決めたからだと発言している。野田は平気で嘘をつく政治家であるから、この程度の発言には驚かないが、社会保障との一体改革ではなかったのか?

結局、消費税の増税だけが先行実施されることになる。消費税の増税を渋々認めようとする善良な国民の多くは、財政再建のためならと仕方ないと思っている。機動的な財政出動と名前を変えた、バラマキ土建振興事業はアベノミクスの第2の矢にちゃんと用意されている。こんなことで財政再建など望めるものではない。

財政再建に奇策などない。質素な支出を基本に、堅実な対策しかないのである。とりわけ特別会計の削ぎ落としが、最優先されるべきである。取り組んだふりをした民主党は、官僚の前に白旗を上げた。

消費税は増税されるが、消費が落ち込めば増収につながらない。これまで二度消費増税をしたが、いずれも景気を圧迫して増収の予測を下回っている。確実に増えるのは消費者の出費だけである。

景気は上向いたとする、虚論を根拠に増税することは、現実の経済を圧迫する結果になり、ひいては減収になる。政治が富の再配分であるなら、安倍のやるろうとしていることは、これとは全く逆のことであると言える。

コメント (3)
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