昨日の続きである。せっかく報道社としての矜持を見たような気がしたが、TBSが早々と自民党に白旗を上げてしまった。勢いがあって、政権を固めそうな選挙前の予測を聞いたわけでもないだろうと思うが、安倍自民党に謝罪したのである。
何とも情けないTBSである。こともあろうに「今後は公正な報道にしていく」と、したのである。つまり先ごろの報道は、公正さを欠いたと認めたのである。易々と権力者に妥協する姿勢は、何としても容認できない。
視聴者にしてみると、何が問題だったのか判然としない。TBSは何をおいても、偏向報道の中身を自民党に問いただして、公開された論議をするべきであった。TBSはそうした、報道者としての最低限の義務を放棄したのである。謝罪はその後である。中身が判らない。
また、放送は6月26日であるが、取材拒否の抗議はその1週間後である。安倍総裁が誰も動かないので、直接指示したのである。見えないところで強権を威圧的に振るうのである。
報道は時の権力者を、精査し検証し時には告発立場になければならない。公平不公平という視点は、主観性の強いものになる。自らの立場に近いものを、公平性が高いと政治家が思うのは当然である。
TBSのこの番組は、筑紫哲也がやっていたころに比べると、毒気もなくなり平凡な視点を視聴者に、たれ流すだけの番組に成り下がってしまっている。
今回はいみじくもそれを裏付けた形になった。TBSの腰砕け対応にに失望するものである。
左のフォトアルバムに<和琴半島、緑の回廊>をアップしました。