そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ねじれを争点にした与党とマスコミ

2013-07-21 | マスコミ報道

今回の参議院選挙であるが、争点になることは数多くあった。原発、消費税、TPP、憲法それに経済政策(アベノミクス)、雇用や貧富の格差などたくさんあり、それらがすべての論争になるはずであった。

ところが突如として、選挙戦の最中に「ねじれの国会の解消」が、今回の選挙の注目点と、マスコミが騒ぎ始めた。ねじれは現象であって、政策ではない。政党にとって、とりわけ与党にとっての運営上の不都合の解消を望んでいる、願望であって”現象”でしかない。

今回の選挙は、ねじれ国会の解消を最大の焦点にした、与党とマスコミの勝利である。そして非改選議席を加えて、大きく過半数を自公で上回ってしまった。これで次回の、多分衆参同時選挙になるだろう3年後を待たずに、安倍は憲法に手を伸ばすだろう。

自民党の勝利は、反自民の受け皿が分散したことが大きい。度重ねる虚言と不実行の民主党に最大の原因があるが、それらの票が維新の会や共産党やみんなの党に散らばったことが、自民党を支えることになった。

TPPも消費税もスケジュール通りに進むことが考えられる。多少の問題が生じても、当分はアベノミクスは突き進むだろう。それもいいだろう。矛盾が大きくなると、無関心な国民が気が付くだろう。

更なる右傾化を恐れる中国と韓国が警戒し、一層関係が遠のくことになるだろう。ねじれ解消は、ひとえに安倍を慢心させ長期政権になりかねない、今日はとても不愉快な日となった。

コメント (2)
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