アメリカ政府の盗聴を告発した元NSAの職員の、エドワードスノーデン氏が亡命先を求めて動けない。21か国に亡命依頼をしたが、激怒しているオバマのご機嫌を覗ってどこも乗ってこない。プーチンでさえ、アメリカの国益にに反するならやらないとか言っている。
ロシアを訪れている、ボリビア大統領が受け入れの可能性を示唆し、ベネズエラの大統領が、人道的見地から亡命を受け入れると今日(7月2日)発言した。どうやらベネズエラに亡命するようである。
スノーデンは、かなり本気で情報を流したようである。受けたBBCが情報を小出しにしている。日本大使館でも盗聴はやられていたということである。
これを受けて、日本の菅官房長官は「関係者に確認する」とそっけない発言をしている。関係者とはアメリカのことであろうが、ハイやってましたなどというような、まともな返事があるわけではない。むしろ官房長官は、当然のことというような口ぶりである。
映画「ジャッカルの日」では、閣僚から情報を流したある政府高官を特定して盗聴した理由を尋ねられて、警察は「皆さん全員の盗聴していました」と平然と答える、印象的場面がある。当然である。犯人を特定して盗聴するなら、意味がない。犯人を特定するためには、不特定多数の盗聴が必要となる。
オバマは、テロ対策のためにに必要だったと発言している。日本などは、許可を取るつもりなど、さらさらなかったに違いない。アメリカのためなら国家機密もプライバシーもあったものでない。菅官房長官の発言からそれが見て取れる。