■ワールドカップサッカーで日本代表のサムライ・ジャパンの活躍が日本中を沸き立たせていた今年6月下旬に、群馬県サッカー協会では、サッカー少年の登録料など1900万円を横領するという事件がおきました。
その後の経緯と、事件の背景について、当会では8月12日に群馬県庁を訪れて、群馬県教育委員会などの関係者からヒヤリングをしました。その時の関係者の証言から、この事件を分析してみました。
■この由々しき事件について報じた平成22年6月29日の上毛新聞によれば、群馬県サッカー協会の2009年度決算で、約1900万円の使途不明金が見つかり、金を流用したとされる前事務局長が協会に対し「消費者金融に借金があった」として、数十回にわたって現金を引き出していたことを認め、協会は特別委員会を設置し、全容解明を進めている、ということでした。
さらに、協会関係者によると、前事務局長は今年3月に退職するまで経理を担当、通帳やキャッシュカードを一人で管理しており、選手の登録料などを使い込んでいたとみられ、協会は6月28日に、社団法人を所管する群馬県教委に経緯や事実関係を説明したところ、群馬県教委は「不適切な経理処理があったことはまことに遺憾。再発防止に努めてほしい」と話した、というものでした。
■その後、平成22年7月1月付で、次の記事が上毛新聞で報じられました。
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県サッカー協会 08年度以前も不明金
前事務局長流用を否定 数年で3000万円以上か
県サッカー協会の2009年度決算で、約1900万円の使途不明金が見つかった問題で、08年度以前も不明朗な金があることが30日、複数の関係者の話で分かった。額は過去数年間で少なくとも3千万円に上るという。09年度の不明金の流用を認めている前事務局長の男性は、上毛新聞社の取材に「08年度以前の流用はない」と述べた。
協会によると、前事務局長は04年から事務局長に就き、1人で経理事務を担当していた。協会は08年度以前の不明朗な金について精査し、前事務局長に事情を聴く方針。
前事務局長は30日、流用した金を飲食代などの遊興費や生活費、消費者金融への返済に充てたことを認め、「流用したのは09年度だけ」と語った。
流用の際は「1回10~20万円程度を、週に何回か引き出していた」と説明。私的流用について「知らないうちに続けてしまった。大事な金を使い込んでしまい、大変申し訳ない。必ず返し、関係者にも謝罪したい」と述べた。
(平成22年7月1日上毛新聞)
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■こうした経緯を踏まえて、当会は平成22年8月12日に、群馬県庁を訪れ、関係者からその後の経緯と、この事件の背景について聴取しました。その結果、次のことが判明しました。
(1) 社団法人群馬県サッカー協会を管轄している部署は、群馬県教育委員会の総務課で、補助金の窓口となっているのは同スポーツ健康課。
(2) 群馬県サッカー協会に関しては、スポーツ健康課から直接サッカー協会に補助金を出しているのではなく、群馬県体育協会を経由して補助金が支給されている。体育協会はいわゆる野球やサッカー、バスケットなどいろいろな競技の競技団体があり、それらの強化費について体育協会から配分している形をとっているという。
(3) 体協経由で補助金が支払われているが、実際には、群馬県スポーツ健康課から体協に出ている補助金の実績報告として、どの団体にどういうカネがいったというのは、体協から報告を受けており、確認もとっているという。
(4) 群馬県サッカー協会については昨年度(平成21年度)125万円くらいだった。それについては、体協のほうで、同協会から実績報告を受け検査をしている。体協に対する県からの補助金という形になるので、体協のほうには一応実績報告で確認しているという。
(5) つまり、体協が補助金を配っている主体として県教委に報告するので、当然、サッカー協会でのカネの使途は県でも把握しているという。ちなみに、群馬県体育協会は公益法人の財団法人扱いで、一方、サッカー協会は社団法人となっているという。
(6) なお、過去5年間にさかのぼって補助金の交付実績、報告内容、内訳等の関連情報を見たい場合は、群馬県教育委員会スポーツ健康課で、情報開示請求をすれば入手できるという。
(7) 補助金の交付先団体のため、群馬県サッカー協会からは、公益法人としての事業報告が県教委に提出されており、公益法人の決算報告の場合は閲覧に付すことになっているので、いつでも閲覧が可能になっているという。
■そこで、県民としてこの事件について素朴な疑問をぶつけてみました。
Q1:事件の報道しか知らないが、まだ調査中の段階でとりあえず明るみに出たのはいくらか?
A1:1900万円くらい。
Q2:2003年ごろ事務局長を、今回の御仁に代えた当時にも、不祥事があったという記事が報じられた。今回のT事務局長になったが、また今度の事件が起きたということだが、内部調査の結果、どうやら横領額が1900万円以外にまだ3000万円くらいにありそうだということだ。今調査中というが、協会として、警察への告訴は本人が弁償するといっているので、まだ告訴はしていないということで理解はよろしいか?
A2:その3000万円というのは県教委として、とくに新聞報道は見ていないが、基本的には昨年度の決裁において1900万円ほどの使途不明金が見つかったということで、その報告はいちおう聞いている。それ以外に過去にさかのぼって調べているということで、その報告は確定次第こちらもいただくことになっているが、まだ報告されていない。また、新聞報道されたという、過去にもそういうことがあったということについては、協会にもきいたが、今の役員はそのことはよく分からないといっている。
Q3:上毛新聞にでていたが?
A3:それがどこから出た情報だということがわからないので、取材に応じた人がそういった形でしかサッカー協会ではわからないということ。サッカー協会自体が法人化されたのは平成20年4月からだ。その前は言ってしまえば任意団体だった。そのころの会計の話だが、取材に応じた人が確実なソースなのかどうかは、わからない。少なくとも同協会役員の話ではないと思う。
Q4:根拠がないわけではないのだろうが、それを裏付ける資料もとっていないのだろうか?(サッカー協会は)民意団体だからということで?
A4:任意団体だから県は把握していない。決算報告もいただいていないから。
Q5:同協会のホームページには人事組織表があったが、実際には事務局長1名と、女性のスタッフ1名くらいしか事務局には常勤していないようだ。会長以下、理事や監事にはそうそうたる方々が名前を連ねているようだが。国会議員も複数名、名前をつられている。あのメンバーには県のOBはいないのか?
A5:県のOBはいないと思う。要は、サッカーをやっていた人が殆ど役員をしている。谷津先生などは別かもしれないが、そのほかはサッカーに携わっていた人だと思う。顧問とか、そういう形で入っていたと思う。役員には県のOBはいない。また、有償で金が支払われている役員もいないと思う。事務局長と女性スタッフには人件費が出ている。それ以外はたぶん役員も殆ど無償で、会議の時の交通費くらいは出ている程度。
Q5:今回ネコババされたカネの由来は?
A5:登録料が多い。選手として登録する金。審判も含めて。協会のほうの説明では、登録料を預かるときと、全日本の上部団体に納めるときの間にタイムラグがあり、どうもその間にカネを流用していたらしい。過去はそのへんがうまくに巧妙になされていたようだが、毎年、毎年、それだけ額が流用されていたら多分つぶれていたので、昨年が突出して多かったので発覚したのではないかと思う。ちょっとその辺も調査報告も詳しく受けてみないと分からないが。
Q6:調査のためのタスクフォースを設置するといっているが?
A6:調査委員会には、監督官庁である県は入っていない。調査委員会の中に税理士と弁護士も入れるということで、つまり、外部の人間を入れるという委員会ということでこちらとしては指導している。
Q7:いつ頃調査結果が出る予定なのか?
A7:2、3ヶ月で出る。秋風が立つことには出てくるはず。
Q8:そういう(調査結果の)資料も連絡が来るのか?
A8:そうだ。口頭での報告ではなく、文書で提出するようにということは指導しているので、連絡が来れば、ということ。
Q9:そういう資料は開示されるのか?
A9:公益法人が備え付けて閲覧に付すという書類の中には含まれないので、開示請求という対象になる。
Q10:事務局長はどうやって選ぶのか?
A10:人選にあたっては、(県の)指導外の部分になるので、事務局長を雇います、ということは、(協会から)こちらに相談はない。その辺の経緯はわからない。
Q11:補助金を出した時にカネには色はついていないが、ズサンな運営されていることから、横領されたのでは?その分は公金だし、サッカー選手、サッカー少年などいろいろ登録していると思うが、それがあのような形で、不祥事が起きたのは、どういうふうに見ているのか?とりあえず関連資料を調べるという方針。あとは再発防止に向けての特段の対策も含めて、いまはタスクフォースまかせなのか?
A11:そうだ。その(調査)結果を待っているところだ。ただ、いつ(調査結果が)出てくるかということは、この間も先日電話をしたりしているが、まだ(調査が)終わらないということなので。
Q12:(協会の事務所の)場所は?
A12:公社ビルのなかにある。大渡橋を渡ったところ。
Q13:県民センターに聞いたら、そこではないといったが?
A13:昔は別の場所にあった。(県では協会にたいして)賃料をとっている。要は、サッカー協会自体が、県が作った協会でもないので、そういう賃料の(免除などの)計らいはない。もともとサッカーをやっている人たちで立ち上げた社団法人。
Q14:(途中に)体育協会が入っているが。そこがバリアになって、懐に手を突っ込んで監督しにくいということはないか?
A14:体育協会には県の職員が出向している。ただ、体育協会を通さないということはない。体育協会は強化費で、カネを出しているが、傘下としてのそういった関係はない。だからこちらも(体協の)話を聞く時には(体協)会長の同席を求めないし、断りをするということもない。特にその辺は体育協会もいろいろな団体を持っているので、サッカーに限らず、ボクシングや柔道などいろいろな競技は全部、体育協会の傘下にある。
Q15:サッカー協会は企業からの賛助金は募っていたのか?
A15:若干もらっていたのかも。決算書を見れば分かる。
Q16:どうしてこれまでばれなかったのか?
A16:21年、22年、これはちょっとおかしい年だが、これを見ている限り分からない。要はやはり通帳の流れとか。決算上は当然あっている。これを見る限りでは分からない。入れた時点のカネになるので、たとえば登録料についても当該年度分、次年度分が混ざっている。そこのところもカネの動きがよく分からない原因。
Q17:キャッシュフローが把握されないので、こうした事件がおきたのか?
A17:企業から入ってくるのは、たいした金額ではない。サッカー協会自体が、自主事業的なものが殆どない。一つぐらいやっている程度。チャレンジカップくらいかな。登録料などを使って、こういう各団体、高校生だとか少年の団体に、お金を流してそこで運営する形だ。だからサッカー協会、たとえば、サッカーの大会をサッカー協会が直営でやることはない。協会の下部の少年団とかそういったところが運営してそこにカネを出している。
Q18:会場をかりて事業収入とか、そういった事業はほとんどやっていなかったのか?
A18:それができればプロの世界でザスパしかない。プロとの関係はない。サッカー協会というのは、要はザスパがあるがその運営はしていない。収入としては、そういう営業収入というのは殆どない。日本サッカー協会があるが、日本サッカー協会自体がプロの団体のみならず、アマチュア団体の育成も含めて金が来る。
Q19:サッカーくじからのカネも入るのか?
A19:そういうカネも流れてくるとは思うが。群馬県の収入というのは、4万円というのはむこう(体協)の間違い。これはゼロ。体協からの金を勘違いして計上しているところが有る。それは確認した。むこうも確認をして、多分スポーツ少年団というところにカネがはいっているのがあって、それを勘違いしているところがある。支出としては、要は大会運営費などで、サッカー協会独自ではないが、そういうときにはさっき言った少年団に金を出して、そこで支出して大会を運呈している。当然協会自体、事務局長一人とスタッフ一人だけ。大会などの運営まではできない。他に、日本協会との窓口的な業務も若干ある。
Q20:それにしても、登録収入は多額だ。登録料を払ってこんな使いかたをされたのでは、会員からの怒りも相当なのでは?
A20:かなり協会のほうにも苦情というかそういう話はあるかと思う。当然こちらとしても補助金は、検査が直接ないし、体協の分も、いちおう適法な使い道をしているので、そこのところでは、あれだが、県民のサッカー好きな少年からのお金をあずかっているので、それがこれだけ不正に使われたということ自体は、重大なことだ、という話はしている。要は告訴も含めて検討してくれという話はしている。
Q21:それでも、もたもたしていて、「本人が返すから」といっているのでまだそこまで踏み切っていないとか?
A21:そういうことになる。報道とかで。そのあと弁護士と相談しているという話はきいている。ただどういう対応をとるかという方針までは聞いていない。
Q22:公金、浄財、こどもの夢を預かった金が、1900万円のなかに含まれているともいえる。T事務局長は、当然ギャンブルや飲み屋に使ったのだろうが、そういうところは見えてこないのか?
A22:そうだ。
Q23:そこを調べるべきだ。安中の51億円などはそういうカネで同僚や市の幹部を接待して、あとは、自分がツケを払っておくからといっていた。このように、カネで地位をつなぎとめていた可能性もあり、本当は変なカネをもらって、妙な配慮をしたひとが周囲にいたとも限らない。はやく警察に踏み込んで、帳簿を調べて本人を締め上げて白状させて、膿を出し切らないといけない。
A23:そういうことだが、警察でないと強制的なことができない。
Q24:その警察だが、気になるのは谷津先生や佐田先生とか、自民党のタヌキらがいるので、警察も捜査の矛が鈍ることは安中の事件で十分に証明済みだ。県は直ぐに県連から声がかかるので、それを知っていて自分たちが処理するとか、谷津先生が音頭をとっているなどと、軽率なことは言えないが、早く司直に踏み込ませて帳簿改ざんされないうちに、事実を白日の下にさらすべきだ。もうだいぶ日が経っており、本人のまわりに鼻薬をかがされている人がいればもうダメ。そうするとまた群馬県の横領事件の結末はこうなんだ、と広く世間に、やっぱりそうだというイメージをあたえてしまうのでは?
A24:1900万円からのカネなので、(警察に告訴しなくて)いいのかということは素直に思う。公務員の場合は、このあいだ、県のほうでも懲戒免職をやったが、50万円くらい親睦会費的なところを流用して、本人は返金したが、それでもクビになった。だから返せばいいという話ではないし、返せる額かどうかというのは、その辺、横領した人の資産状況は分からないが。
Q25:普通の県民にとって1900万円などの大金はどうして返せるのか、返せるメドが立つのかなど、到底信じられない。(協会が)それを信じているとなると、当会の懸念したとおり、なんやかんやで1900万円のうち使途不明になっている。安中の場合は14億円以上が使途不明金。当会がチェックしたところでは、20億円以上使途不明。今の市幹部にもカネが渡ったとかいう話だ。いずれにしても、公金である補助金がきちんと使われたということか?
A25:公金のぶんだって、色をつけたわけではない。補助金で渡った金に対して、使った金に色をつけるしかない。我々としてはちゃんとこういうところに支出していれば、あっていれば、それをいろとしてみるしかない。そこのところでは確認をしている。
Q26:サッカーの振興、大会の補助費だろうが、きちんと定義は互いに決めてやって、その証拠というのもきちんと確認しているのか?
A26:確認しているということで報告されている。支出先も確認しているということ。つまり実際スポーツ健康課までは全部来ない。体協に対しては、間接補助者なので、これに対しては(検査を)やるが、そこから先、体協からこちらに報告があるところについて、そこのところの書類は出てきていない。当然、各協議団体は何十にもなるが、補助金の使途について全部確認しているのかということについては、スポーツ健康課に確認する必要がある。
Q27:もらっているのと、確認するのとは別。領収書はもらってくらいでいいが。
A27:預金は数千万円あるが、殆ど固定資産がない。ちょうどこの事件発覚がそういう時期だった、サッカーが盛り上がった時に水を指すような事件だった。時期の問題ではないかもしれないが。普通あってはいけないことだが。
Q28:役員名簿があるが、このなかに県の関係者はいるのか?
A28:誤解を揚げると困るが、所属先・群馬県庁とあるが、この人は県庁の人として(協会に)行っているわけではなく、単にサッカーをしている人として、県庁にもサッカーチームがあるので、高崎市役所の人もそうだが、要は公務員の立場で言っているのではなくサッカー選手、サッカーに関わる人としてやっているだけで、役員自体には報酬がない。
Q29:しかし、理事という役員だから、方針をきめたりしているのか?
A29:県庁を代表しているわけではなく、サッカーをしている人として、県のほうから派遣しているのではない。将棋協会の中に将棋好きな人が入っているということだ。
Q30:しかし、選ばれるときには多分互選や推薦でやると思うが、そのときに?
A30:別に県庁に選出依頼がきているわけではない。申し送りで順番に来るのだと思う。各人のサッカー暦に着目して人選しているようだ。
Q31:誰が選ぶのか?サッカーの仲良しネットワークのなかで人選されるのでは?
A31:そうだ。だから、小学校の先生もいるし、今サッカーをやっている人の中から選ぶ。だから、ほとんどのひとが熱意を持ってやっている。
Q32:だから、今度の不祥事件の怒りをぶつける相手がない?
A32:これが公開できる資料だ。このなかで、発覚したということについて、監査報告の中で言っている。要は1900万円計上してとりあえず貸付金処理としている。欠損金にすると取れなくなるからだ。要は将来(ネコババしたT事務局長から)絶対取るということで、個人にやったということ。それが、一応、決算上にのっとって決算上に残さないと取れないということ。
Q33:民事で取れれば取れればよいが、連帯責任となるのではないか?割り勘でいこうやという話になり、無関係の理事まで巻き添えとなる。不退転の決意で(T事務局長を)締め上げれば白状するものだ?
A33:もともと、報酬もらっている役員がいない。補助金も殆どが事業で使われている。国のように、何千万円ずつもらっている理事がいれば、(それを原資に)毎年返せるが、(協会は)そういう団体ではないので難しい。
Q34:むしろ、そうやって子どもの夢をうばったという責任感は(理事の間に)あると思う。なまじ安中公社の理事のように、あまり高額ではないが、カネをもらっていたにもかかわらず公社の理事などの関係者は、誰一人ビタ一文損害賠償金を払わない。結局、市民に公金で尻拭い。とりはぐれた場合、理事は「申し訳ないが自分はこれくらい出すよ」ということになりかねない。出すのはよいが、(事件の真相が)うやむやになるのはよくない。だから、たとえばこのまだレポートが出てこないが、このひとが、自分勝手に、消費してしまったわけだから、次年度引き続いて補助金を出していいものかどうかということ。本来はそこで、きちんとはっきりと改善されることが確認できるまで出さないのが本来の姿と思う。本年度予算は決まっているので既に出してしまっているかもしれないが。だって、発覚する時はまだ誰もしらなかったはずだが?
A34:その辺の流れはこちらではわからない。要はスポーツ振興課から、体協が補助金をもらって扱っているので。その辺はこちらの具体的なカネの話はわからない。
Q35:大渡公社で(群馬サッカー協会)事務局の後任者に聞くのがベストか?
A35:補助金の支出はスポーツ健康課に確認できる。体協まで金が行っているかは分かる。25Fにある。ではこの資料をコピーしたいということか?【当会:そうです。】こちらが総会の資料なので多分同じもので決算でとっている。事業報告は同じ。3月31日までの事業報告がある。こちらのほうが、分かりやすいと思う。
■ということで、群馬県教育委員会の関係者は、青少年の健全な精神を育むためのサッカー振興を踏みにじった今回の出来事について、我々市民の目線レベルでの疑問や怒りを充分理解できている様子でしたが、問題解決に向けた積極的な姿勢や施策については、結局、群馬県サッカー協会自身による調査結果を待つだけであり、まったく腰が引けていました。これでは、真相究明と再発の根絶はおぼつかないでしょう。
この件については、追って、当会も直接サッカー協会から事情を聞くなどして、真相を掘り下げてみたいと思っています。
【ひらく会情報部】
その後の経緯と、事件の背景について、当会では8月12日に群馬県庁を訪れて、群馬県教育委員会などの関係者からヒヤリングをしました。その時の関係者の証言から、この事件を分析してみました。
■この由々しき事件について報じた平成22年6月29日の上毛新聞によれば、群馬県サッカー協会の2009年度決算で、約1900万円の使途不明金が見つかり、金を流用したとされる前事務局長が協会に対し「消費者金融に借金があった」として、数十回にわたって現金を引き出していたことを認め、協会は特別委員会を設置し、全容解明を進めている、ということでした。
さらに、協会関係者によると、前事務局長は今年3月に退職するまで経理を担当、通帳やキャッシュカードを一人で管理しており、選手の登録料などを使い込んでいたとみられ、協会は6月28日に、社団法人を所管する群馬県教委に経緯や事実関係を説明したところ、群馬県教委は「不適切な経理処理があったことはまことに遺憾。再発防止に努めてほしい」と話した、というものでした。
■その後、平成22年7月1月付で、次の記事が上毛新聞で報じられました。
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県サッカー協会 08年度以前も不明金
前事務局長流用を否定 数年で3000万円以上か
県サッカー協会の2009年度決算で、約1900万円の使途不明金が見つかった問題で、08年度以前も不明朗な金があることが30日、複数の関係者の話で分かった。額は過去数年間で少なくとも3千万円に上るという。09年度の不明金の流用を認めている前事務局長の男性は、上毛新聞社の取材に「08年度以前の流用はない」と述べた。
協会によると、前事務局長は04年から事務局長に就き、1人で経理事務を担当していた。協会は08年度以前の不明朗な金について精査し、前事務局長に事情を聴く方針。
前事務局長は30日、流用した金を飲食代などの遊興費や生活費、消費者金融への返済に充てたことを認め、「流用したのは09年度だけ」と語った。
流用の際は「1回10~20万円程度を、週に何回か引き出していた」と説明。私的流用について「知らないうちに続けてしまった。大事な金を使い込んでしまい、大変申し訳ない。必ず返し、関係者にも謝罪したい」と述べた。
(平成22年7月1日上毛新聞)
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■こうした経緯を踏まえて、当会は平成22年8月12日に、群馬県庁を訪れ、関係者からその後の経緯と、この事件の背景について聴取しました。その結果、次のことが判明しました。
(1) 社団法人群馬県サッカー協会を管轄している部署は、群馬県教育委員会の総務課で、補助金の窓口となっているのは同スポーツ健康課。
(2) 群馬県サッカー協会に関しては、スポーツ健康課から直接サッカー協会に補助金を出しているのではなく、群馬県体育協会を経由して補助金が支給されている。体育協会はいわゆる野球やサッカー、バスケットなどいろいろな競技の競技団体があり、それらの強化費について体育協会から配分している形をとっているという。
(3) 体協経由で補助金が支払われているが、実際には、群馬県スポーツ健康課から体協に出ている補助金の実績報告として、どの団体にどういうカネがいったというのは、体協から報告を受けており、確認もとっているという。
(4) 群馬県サッカー協会については昨年度(平成21年度)125万円くらいだった。それについては、体協のほうで、同協会から実績報告を受け検査をしている。体協に対する県からの補助金という形になるので、体協のほうには一応実績報告で確認しているという。
(5) つまり、体協が補助金を配っている主体として県教委に報告するので、当然、サッカー協会でのカネの使途は県でも把握しているという。ちなみに、群馬県体育協会は公益法人の財団法人扱いで、一方、サッカー協会は社団法人となっているという。
(6) なお、過去5年間にさかのぼって補助金の交付実績、報告内容、内訳等の関連情報を見たい場合は、群馬県教育委員会スポーツ健康課で、情報開示請求をすれば入手できるという。
(7) 補助金の交付先団体のため、群馬県サッカー協会からは、公益法人としての事業報告が県教委に提出されており、公益法人の決算報告の場合は閲覧に付すことになっているので、いつでも閲覧が可能になっているという。
■そこで、県民としてこの事件について素朴な疑問をぶつけてみました。
Q1:事件の報道しか知らないが、まだ調査中の段階でとりあえず明るみに出たのはいくらか?
A1:1900万円くらい。
Q2:2003年ごろ事務局長を、今回の御仁に代えた当時にも、不祥事があったという記事が報じられた。今回のT事務局長になったが、また今度の事件が起きたということだが、内部調査の結果、どうやら横領額が1900万円以外にまだ3000万円くらいにありそうだということだ。今調査中というが、協会として、警察への告訴は本人が弁償するといっているので、まだ告訴はしていないということで理解はよろしいか?
A2:その3000万円というのは県教委として、とくに新聞報道は見ていないが、基本的には昨年度の決裁において1900万円ほどの使途不明金が見つかったということで、その報告はいちおう聞いている。それ以外に過去にさかのぼって調べているということで、その報告は確定次第こちらもいただくことになっているが、まだ報告されていない。また、新聞報道されたという、過去にもそういうことがあったということについては、協会にもきいたが、今の役員はそのことはよく分からないといっている。
Q3:上毛新聞にでていたが?
A3:それがどこから出た情報だということがわからないので、取材に応じた人がそういった形でしかサッカー協会ではわからないということ。サッカー協会自体が法人化されたのは平成20年4月からだ。その前は言ってしまえば任意団体だった。そのころの会計の話だが、取材に応じた人が確実なソースなのかどうかは、わからない。少なくとも同協会役員の話ではないと思う。
Q4:根拠がないわけではないのだろうが、それを裏付ける資料もとっていないのだろうか?(サッカー協会は)民意団体だからということで?
A4:任意団体だから県は把握していない。決算報告もいただいていないから。
Q5:同協会のホームページには人事組織表があったが、実際には事務局長1名と、女性のスタッフ1名くらいしか事務局には常勤していないようだ。会長以下、理事や監事にはそうそうたる方々が名前を連ねているようだが。国会議員も複数名、名前をつられている。あのメンバーには県のOBはいないのか?
A5:県のOBはいないと思う。要は、サッカーをやっていた人が殆ど役員をしている。谷津先生などは別かもしれないが、そのほかはサッカーに携わっていた人だと思う。顧問とか、そういう形で入っていたと思う。役員には県のOBはいない。また、有償で金が支払われている役員もいないと思う。事務局長と女性スタッフには人件費が出ている。それ以外はたぶん役員も殆ど無償で、会議の時の交通費くらいは出ている程度。
Q5:今回ネコババされたカネの由来は?
A5:登録料が多い。選手として登録する金。審判も含めて。協会のほうの説明では、登録料を預かるときと、全日本の上部団体に納めるときの間にタイムラグがあり、どうもその間にカネを流用していたらしい。過去はそのへんがうまくに巧妙になされていたようだが、毎年、毎年、それだけ額が流用されていたら多分つぶれていたので、昨年が突出して多かったので発覚したのではないかと思う。ちょっとその辺も調査報告も詳しく受けてみないと分からないが。
Q6:調査のためのタスクフォースを設置するといっているが?
A6:調査委員会には、監督官庁である県は入っていない。調査委員会の中に税理士と弁護士も入れるということで、つまり、外部の人間を入れるという委員会ということでこちらとしては指導している。
Q7:いつ頃調査結果が出る予定なのか?
A7:2、3ヶ月で出る。秋風が立つことには出てくるはず。
Q8:そういう(調査結果の)資料も連絡が来るのか?
A8:そうだ。口頭での報告ではなく、文書で提出するようにということは指導しているので、連絡が来れば、ということ。
Q9:そういう資料は開示されるのか?
A9:公益法人が備え付けて閲覧に付すという書類の中には含まれないので、開示請求という対象になる。
Q10:事務局長はどうやって選ぶのか?
A10:人選にあたっては、(県の)指導外の部分になるので、事務局長を雇います、ということは、(協会から)こちらに相談はない。その辺の経緯はわからない。
Q11:補助金を出した時にカネには色はついていないが、ズサンな運営されていることから、横領されたのでは?その分は公金だし、サッカー選手、サッカー少年などいろいろ登録していると思うが、それがあのような形で、不祥事が起きたのは、どういうふうに見ているのか?とりあえず関連資料を調べるという方針。あとは再発防止に向けての特段の対策も含めて、いまはタスクフォースまかせなのか?
A11:そうだ。その(調査)結果を待っているところだ。ただ、いつ(調査結果が)出てくるかということは、この間も先日電話をしたりしているが、まだ(調査が)終わらないということなので。
Q12:(協会の事務所の)場所は?
A12:公社ビルのなかにある。大渡橋を渡ったところ。
Q13:県民センターに聞いたら、そこではないといったが?
A13:昔は別の場所にあった。(県では協会にたいして)賃料をとっている。要は、サッカー協会自体が、県が作った協会でもないので、そういう賃料の(免除などの)計らいはない。もともとサッカーをやっている人たちで立ち上げた社団法人。
Q14:(途中に)体育協会が入っているが。そこがバリアになって、懐に手を突っ込んで監督しにくいということはないか?
A14:体育協会には県の職員が出向している。ただ、体育協会を通さないということはない。体育協会は強化費で、カネを出しているが、傘下としてのそういった関係はない。だからこちらも(体協の)話を聞く時には(体協)会長の同席を求めないし、断りをするということもない。特にその辺は体育協会もいろいろな団体を持っているので、サッカーに限らず、ボクシングや柔道などいろいろな競技は全部、体育協会の傘下にある。
Q15:サッカー協会は企業からの賛助金は募っていたのか?
A15:若干もらっていたのかも。決算書を見れば分かる。
Q16:どうしてこれまでばれなかったのか?
A16:21年、22年、これはちょっとおかしい年だが、これを見ている限り分からない。要はやはり通帳の流れとか。決算上は当然あっている。これを見る限りでは分からない。入れた時点のカネになるので、たとえば登録料についても当該年度分、次年度分が混ざっている。そこのところもカネの動きがよく分からない原因。
Q17:キャッシュフローが把握されないので、こうした事件がおきたのか?
A17:企業から入ってくるのは、たいした金額ではない。サッカー協会自体が、自主事業的なものが殆どない。一つぐらいやっている程度。チャレンジカップくらいかな。登録料などを使って、こういう各団体、高校生だとか少年の団体に、お金を流してそこで運営する形だ。だからサッカー協会、たとえば、サッカーの大会をサッカー協会が直営でやることはない。協会の下部の少年団とかそういったところが運営してそこにカネを出している。
Q18:会場をかりて事業収入とか、そういった事業はほとんどやっていなかったのか?
A18:それができればプロの世界でザスパしかない。プロとの関係はない。サッカー協会というのは、要はザスパがあるがその運営はしていない。収入としては、そういう営業収入というのは殆どない。日本サッカー協会があるが、日本サッカー協会自体がプロの団体のみならず、アマチュア団体の育成も含めて金が来る。
Q19:サッカーくじからのカネも入るのか?
A19:そういうカネも流れてくるとは思うが。群馬県の収入というのは、4万円というのはむこう(体協)の間違い。これはゼロ。体協からの金を勘違いして計上しているところが有る。それは確認した。むこうも確認をして、多分スポーツ少年団というところにカネがはいっているのがあって、それを勘違いしているところがある。支出としては、要は大会運営費などで、サッカー協会独自ではないが、そういうときにはさっき言った少年団に金を出して、そこで支出して大会を運呈している。当然協会自体、事務局長一人とスタッフ一人だけ。大会などの運営まではできない。他に、日本協会との窓口的な業務も若干ある。
Q20:それにしても、登録収入は多額だ。登録料を払ってこんな使いかたをされたのでは、会員からの怒りも相当なのでは?
A20:かなり協会のほうにも苦情というかそういう話はあるかと思う。当然こちらとしても補助金は、検査が直接ないし、体協の分も、いちおう適法な使い道をしているので、そこのところでは、あれだが、県民のサッカー好きな少年からのお金をあずかっているので、それがこれだけ不正に使われたということ自体は、重大なことだ、という話はしている。要は告訴も含めて検討してくれという話はしている。
Q21:それでも、もたもたしていて、「本人が返すから」といっているのでまだそこまで踏み切っていないとか?
A21:そういうことになる。報道とかで。そのあと弁護士と相談しているという話はきいている。ただどういう対応をとるかという方針までは聞いていない。
Q22:公金、浄財、こどもの夢を預かった金が、1900万円のなかに含まれているともいえる。T事務局長は、当然ギャンブルや飲み屋に使ったのだろうが、そういうところは見えてこないのか?
A22:そうだ。
Q23:そこを調べるべきだ。安中の51億円などはそういうカネで同僚や市の幹部を接待して、あとは、自分がツケを払っておくからといっていた。このように、カネで地位をつなぎとめていた可能性もあり、本当は変なカネをもらって、妙な配慮をしたひとが周囲にいたとも限らない。はやく警察に踏み込んで、帳簿を調べて本人を締め上げて白状させて、膿を出し切らないといけない。
A23:そういうことだが、警察でないと強制的なことができない。
Q24:その警察だが、気になるのは谷津先生や佐田先生とか、自民党のタヌキらがいるので、警察も捜査の矛が鈍ることは安中の事件で十分に証明済みだ。県は直ぐに県連から声がかかるので、それを知っていて自分たちが処理するとか、谷津先生が音頭をとっているなどと、軽率なことは言えないが、早く司直に踏み込ませて帳簿改ざんされないうちに、事実を白日の下にさらすべきだ。もうだいぶ日が経っており、本人のまわりに鼻薬をかがされている人がいればもうダメ。そうするとまた群馬県の横領事件の結末はこうなんだ、と広く世間に、やっぱりそうだというイメージをあたえてしまうのでは?
A24:1900万円からのカネなので、(警察に告訴しなくて)いいのかということは素直に思う。公務員の場合は、このあいだ、県のほうでも懲戒免職をやったが、50万円くらい親睦会費的なところを流用して、本人は返金したが、それでもクビになった。だから返せばいいという話ではないし、返せる額かどうかというのは、その辺、横領した人の資産状況は分からないが。
Q25:普通の県民にとって1900万円などの大金はどうして返せるのか、返せるメドが立つのかなど、到底信じられない。(協会が)それを信じているとなると、当会の懸念したとおり、なんやかんやで1900万円のうち使途不明になっている。安中の場合は14億円以上が使途不明金。当会がチェックしたところでは、20億円以上使途不明。今の市幹部にもカネが渡ったとかいう話だ。いずれにしても、公金である補助金がきちんと使われたということか?
A25:公金のぶんだって、色をつけたわけではない。補助金で渡った金に対して、使った金に色をつけるしかない。我々としてはちゃんとこういうところに支出していれば、あっていれば、それをいろとしてみるしかない。そこのところでは確認をしている。
Q26:サッカーの振興、大会の補助費だろうが、きちんと定義は互いに決めてやって、その証拠というのもきちんと確認しているのか?
A26:確認しているということで報告されている。支出先も確認しているということ。つまり実際スポーツ健康課までは全部来ない。体協に対しては、間接補助者なので、これに対しては(検査を)やるが、そこから先、体協からこちらに報告があるところについて、そこのところの書類は出てきていない。当然、各協議団体は何十にもなるが、補助金の使途について全部確認しているのかということについては、スポーツ健康課に確認する必要がある。
Q27:もらっているのと、確認するのとは別。領収書はもらってくらいでいいが。
A27:預金は数千万円あるが、殆ど固定資産がない。ちょうどこの事件発覚がそういう時期だった、サッカーが盛り上がった時に水を指すような事件だった。時期の問題ではないかもしれないが。普通あってはいけないことだが。
Q28:役員名簿があるが、このなかに県の関係者はいるのか?
A28:誤解を揚げると困るが、所属先・群馬県庁とあるが、この人は県庁の人として(協会に)行っているわけではなく、単にサッカーをしている人として、県庁にもサッカーチームがあるので、高崎市役所の人もそうだが、要は公務員の立場で言っているのではなくサッカー選手、サッカーに関わる人としてやっているだけで、役員自体には報酬がない。
Q29:しかし、理事という役員だから、方針をきめたりしているのか?
A29:県庁を代表しているわけではなく、サッカーをしている人として、県のほうから派遣しているのではない。将棋協会の中に将棋好きな人が入っているということだ。
Q30:しかし、選ばれるときには多分互選や推薦でやると思うが、そのときに?
A30:別に県庁に選出依頼がきているわけではない。申し送りで順番に来るのだと思う。各人のサッカー暦に着目して人選しているようだ。
Q31:誰が選ぶのか?サッカーの仲良しネットワークのなかで人選されるのでは?
A31:そうだ。だから、小学校の先生もいるし、今サッカーをやっている人の中から選ぶ。だから、ほとんどのひとが熱意を持ってやっている。
Q32:だから、今度の不祥事件の怒りをぶつける相手がない?
A32:これが公開できる資料だ。このなかで、発覚したということについて、監査報告の中で言っている。要は1900万円計上してとりあえず貸付金処理としている。欠損金にすると取れなくなるからだ。要は将来(ネコババしたT事務局長から)絶対取るということで、個人にやったということ。それが、一応、決算上にのっとって決算上に残さないと取れないということ。
Q33:民事で取れれば取れればよいが、連帯責任となるのではないか?割り勘でいこうやという話になり、無関係の理事まで巻き添えとなる。不退転の決意で(T事務局長を)締め上げれば白状するものだ?
A33:もともと、報酬もらっている役員がいない。補助金も殆どが事業で使われている。国のように、何千万円ずつもらっている理事がいれば、(それを原資に)毎年返せるが、(協会は)そういう団体ではないので難しい。
Q34:むしろ、そうやって子どもの夢をうばったという責任感は(理事の間に)あると思う。なまじ安中公社の理事のように、あまり高額ではないが、カネをもらっていたにもかかわらず公社の理事などの関係者は、誰一人ビタ一文損害賠償金を払わない。結局、市民に公金で尻拭い。とりはぐれた場合、理事は「申し訳ないが自分はこれくらい出すよ」ということになりかねない。出すのはよいが、(事件の真相が)うやむやになるのはよくない。だから、たとえばこのまだレポートが出てこないが、このひとが、自分勝手に、消費してしまったわけだから、次年度引き続いて補助金を出していいものかどうかということ。本来はそこで、きちんとはっきりと改善されることが確認できるまで出さないのが本来の姿と思う。本年度予算は決まっているので既に出してしまっているかもしれないが。だって、発覚する時はまだ誰もしらなかったはずだが?
A34:その辺の流れはこちらではわからない。要はスポーツ振興課から、体協が補助金をもらって扱っているので。その辺はこちらの具体的なカネの話はわからない。
Q35:大渡公社で(群馬サッカー協会)事務局の後任者に聞くのがベストか?
A35:補助金の支出はスポーツ健康課に確認できる。体協まで金が行っているかは分かる。25Fにある。ではこの資料をコピーしたいということか?【当会:そうです。】こちらが総会の資料なので多分同じもので決算でとっている。事業報告は同じ。3月31日までの事業報告がある。こちらのほうが、分かりやすいと思う。
■ということで、群馬県教育委員会の関係者は、青少年の健全な精神を育むためのサッカー振興を踏みにじった今回の出来事について、我々市民の目線レベルでの疑問や怒りを充分理解できている様子でしたが、問題解決に向けた積極的な姿勢や施策については、結局、群馬県サッカー協会自身による調査結果を待つだけであり、まったく腰が引けていました。これでは、真相究明と再発の根絶はおぼつかないでしょう。
この件については、追って、当会も直接サッカー協会から事情を聞くなどして、真相を掘り下げてみたいと思っています。
【ひらく会情報部】