市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【速報!安中市庁舎建替え問題】本日の市議会全協で茂木市長が市民アンケート結果無視して安高跡地決定宣言

2021-10-18 01:17:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■安中市庁舎建替え問題がついに急展開を見せています。10月18日月曜日の安中市議会の全員協議会が開かれ、そこで茂木市長は、市庁舎建替え場所について「安高跡地に市議会特別委員会の報告書による助言があり、市として、その助言に沿って決定致しました」と宣言する予定だという情報が、本日当会に飛び込んできました。全員協議会で、市庁舎建替え場所を安中高校跡地にすると宣言したあと、茂木市長による記者発表も用意されている模様です。

 そして、数日後に臨時市議会を開き、今後の予算等について市側からの提案に基づき、決定する算段だということです。市議会の9月定例会が終わったばかりで、12月定例会を待たずしての急展開はいったい何を意味しているのでしょうか。安中市行政は、議会を懐柔しておけば、市民アンケートや市民懇談会で、安中市の財政に最も優しい方法を市民がいくら望んでも、完全に無視して、自ら都合の良い豪奢な市庁舎への建替え実現にまい進できると最初から踏んでいたのです。

 タゴ51億円事件の発覚から26年半が経過するこの時期に、まさに象徴的な市民不在の暴挙が行われるところをみると、安中市は26年半前の状態に戻ったかの印象がいたします。

 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html
○2021年9月12日:【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3365.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■当会では、このような事態になることを懸念し、先日9月1日付で次の内容の行政文書開示請求をしておりました。

※行政文書開示請求書 ZIP ⇒ 20210901ssjisapgj.zip

*****行政文書開示請求書******
<開示を請求する行政文書の内容又は件名>
(1) 安中市では、令和3年4月5日から30日までの期間、「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施し、その後、集計、中間報告を経て、同7月13日に最終報告として市民に公表した。ついては、この市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報【広報、印刷、送付、回収、仕分け、分析、記事、装丁、製本、保管等にかかる内部支出経費及び外部委託費用の支出先ごとの内訳を含む、内部支出経費には、上記の直接費用の他、労務経費としてアンケートに関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む】
(2) 安中市は、令和2年6月から全5回にわたり安中市庁舎に関わる市民懇談会を開催し、市内団体や公募市民、学識経験者などが参加し、庁舎整備のあり方や庁舎の機能、役割、立地などが話し合われ、その内容は提言書としてまとめられ、同年11月24日、市は、「安中市庁舎に関わる市民懇談会」委員の出席者と茂木市長とで意見交換を行ったのち、茂木市長が「安中市庁舎に関わる提言書」を受け取った。ついては、この懇談会に関連して市が支出した費用に関する一切の情報(広報、公募選定、委嘱、案内状の印刷・送付、会場設営、什器備品調達、配布資料の用意、寸志・謝礼、記事、装丁、製本等にかかる内部支出経費及び外部委託費用の支出先ごとの内訳を含む、内部支出経費には、上記の直接費用の他、労務経費として懇談会開催実施に関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む))
**********

 この結果、9月13日付で開示通知書が届き、同24日以下の資料が開示されました。

※開示決定通知 ZIP ⇒ 20210918ssjmisapgpj.zip

※(1)市民アンケート関連情報 ZIP ⇒ 202109241asjisapgj11to4.zip
202109241bsjisapgj15to7.zip

※(2)市民懇談会関連情報 ZIP ⇒ 202109242asjiskj21to3.zip
202109242bsjisk24to6j.zip

■上記の開示資料には、それぞれどのくらいの経費がかかったのかについて、安中市が調べた結果が以下のとおり、報告されています。

*****【情報提供・補足資料】*****
(1)市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報
①内部支出経費及び外部委託経費の支出先ごとの内訳を含む。
②内部支出経費には直接費用のほか、労務経費としてアンケートに関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む。
【開示対象文書の有無等】
項目/内部支出経費(直接費用・労務経費※)/外部委託経費/備考
●広報/無・不明/無/
  ・周知のためTwitterへの投稿を2度ほど行った。
  ・財政課職員1名が従事。
●印刷/17,880円(概算紙代)+ 119,040円(概算インク代)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷した。【紙代】12千円(A4版16千枚)+5,880 円(A3版約4千枚)【インク代】モノクロ96千円(128千面)+フルカラー23,040円 (16千面)※
  ・財政課職員1名が従事。
●送付/29,200円(封筒代)・不明/444,000円(郵送料)+33,260円(返信封筒代)/
  ・既存の角2封筒(1枚7.3円×4,000枚)を使用した。
  ・郵便料は1通当たり111円×4000通
  ・財政課、秘書政策課、情報戦略課職員計15名程度が従事。
●回収/無・不明/192,987円(受取人払郵便料)/
  ・4月~6月の間で市に郵便が到達した1,949通 分。集計期間外を含み、持参分を除く。
  ・財政課職員1名が従事。
●仕分け/無・不明/65,679円(概算)(AI-OCR利用料)/
  ・財政課職員、情報戦略課職員計6名程度が従事。
  ・AI-OCR利用料は(概算チェックボックス+ブランクプ切ク読込33,892円+文字読込31,787円)年間契約金額内のため、追加費用は発生していない。
●分析/無・不明/無/財政課職員3名程度が従事。
●記事/無・不明/222,530円(チラシ配布)/
  ・概要版の全戸配布23,800部分
  ・財政課職員3名程度が従事。
●装丁・製本/4,200円(概算)(最終報告書)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷・製本した。50部で概算
  ・財政課職員1名が従事。
●保管/無・不明/無/財政課職員1名が従事。
●その他/不明・不明/不明
※労務経費については、業務H報、業務量調査等を行っていないため、従事時間数を把握していない。
※コピー用紙代は、A4版1枚当たり約0.75円(税込)、A3判1枚当たり約1.47円(税込)
※インク代は、A4版片面1枚当たり、モノクロ約0.50円、フルカラー約1.44円

(2)市民懇談会に関連して市が支出した費用に関する一切の情報
 ①内部支出経費及び外部委託経費の支出先ごとの内訳を含む。
 ②内部支出経費には直接費用のほか、労務経費として懇談会開催実施に関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む。
【開示対象文書の有無等】
項目/内部支出経費(直接費用・労務経費※)/外部委託経費/備考
●広報/無・不明/14,520円(概算)(R1.12月号分)/
  ・旧企画課職員、旧秘書課職員計5名程度が従事。
  ・委員募集の広報あんなか掲載料は、ページ単価1.10×0.5ページ分×24,000部×消費税で概算
●公募選定/無・不明/無/旧企画課職員3名程度が従事。
●委嘱/無・不明/無/旧企画課職員3名程度が従事。
●案内状の印刷・送付/不明・不明/34,020円(概算)(郵便料)/
  ・旧企画課職員3名程度が従事。
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷したが、数量不明。
  ・郵便料は、22,680円(84円×18人×15回)+11,340円(210円×18人×3回)で概算。
●会場設営/無・不明/無/
  ・旧企画課職員4名程度が従事。時間数は不明だが、概ね各回1時間以内と想定。
●什器備品調達/無・不明/無/
  ・既存の机、イス、ボイスレコーダー、マイク、アルコール消毒液等を使用。
●配布資料の用意/無・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷した。
  ・主に旧企画課職員1名が従事※。
●寸志・謝礼/無・不明/246,000円(図書カード)/
  ・会議出席1回ごとに3,000円分の図書カードを謝礼とした(欠席者には謝礼なし)。
●記事/無・不明/172,656円(概算)(R3.1,3,4月号分)/
  ・旧企画課職員、旧秘書課職員計5名程度が従事。
  ・関連する広報あんなか掲載料は、ページ単価1.09×計6ページ分×24,000部×消費税で概算
●装丁・製本/10,600円(概算)(提言書)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷・製本した。推定100部で概算
  ・財政課職員1名が従事。
●その他/不明・不明/500,000円※(概算)(アドバイザー料)/
  ・地域力創造アドバイザー大山氏の会議出席、説明支援等(見積書のとおり)
  ※50万円のうち、26.5万円(53%)は、特別交付税措置される。
※労務経費については、業務日報、業務量調査等を行っていないため、従事時間数を把握していないが、 資料作成等で旧企画課、建築住宅課、旧秘書課、財政課、都市整備課、文化財保護課が関わった。
**********

 (2)の市民懇談会関連経費の中に、地域力創造アドバイザーへの費用について、特別交付税措置が為されたと記されていることから、安中市から、次の補足情報も開示されました。

**********
○特別交付税に関する省令
(昭和五十一年十二月二十四日)(自治省令第三十五号)の抜粋

(市町村に係る三月分の算定方法)
第五条 各市町村に対して毎年度三月に交付すべき特別交付税の額は、第一号の額に第三号の額から第四号の額を控除した額(当該額が負数となるときは、零とする。)と第二号の額の合算額から第五号の額を控除した額(当該額が負数となるときは、零とする。)を加えた額とする。
  三 次に掲げる額の合算額
   イ 次の表の上欄に掲げる事項について、それぞれ下欄に掲げる算定方法によって算定した額(第五十九号に掲げる事項については、この規定によって算定した額に、財政力指数が〇・八以上の指定都市にあつては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の指定都巾にあっては六分の十ーから当該指定都市の財政力指数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位未満は四捨五入する。)を、〇・五未満の指定都市にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額とし、第二号二、第四号、第 十号、第十三号、第十六号、第十九号、第二十一号、第二十四号、第三十五号、第 四十一号、第四十六号から第四十八号まで、第五十号、第五十一号、第五十二号一、第五十五号、第五十七号、第五十八号、第六十四号、第六十七号から第六十九号ま で、第七十五号から第七十八号まで、第八十二号及び第八十八号に掲げる事項につ いては、これらの規定によって算定した額に、財政力指数が〇・八以上の市町村にあっては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の市町村にあっては六分の十ーから当該市町村の財政力指数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位 未満は、四捨五入する。)を、〇・五未満の市町村にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額とする。)(表示単位は千円とし、表ホ単位未満の端数があるときは、その端数を四捨五入する。)の合算額
二十七 地域力創造のための外部人材の活用に要する経費があること。
定住自立圏構想に取り組む市町村又は過疎地域、山村地域若しくは離島等をその区域の全部杓しくは一部に含む市町村において、地域力創造のための外部人材の活用に要する経費のうち特別交付税の算定の基礎とすべきものとして総務大臣が調査した額に、財政力指数が〇・八以上の市町村にあっては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の市町村にあっては六分の+ーから当該市町村の財政力指 数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位未満は、四捨五入する。)を、〇・五未満の市町村にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額(表示単位は千円とし、表示単位未満の端数があるときは、その端数を四捨五入する。)又は五、六〇〇、〇〇〇円(地域力創造に先進的な実績のある地方団体の職 員又は組織として総務大臣が認めたものを活用する市町村にあっては、二、四〇〇、〇〇〇円)のいずれか少ない額とする。
**********

■いずれにせよ、市民感情と、安中市行政の思惑はまったく食い違っていることが、はっきりと浮き彫りになることは間違いなさそうです。

 安中市長は常々、安中市財政が苦しいと繰り返し強調しています。ところが、タゴ51億円について、安中市土地開発公社および連帯保証人の安中市は、タゴから毎月1万円ずつしか返済を求めていないのに、群馬銀行には、優良経営とおだてられてか、毎年クリスマスの日に、2000万円もの大金を、タゴの豪遊の尻拭い金として、惜しげもなく支払っています。

 そして今回は、タゴ事件後の苦しい財政の中でせっかく建てた新庁舎も含め、これまで長い歴史を重ねてきた現在の市庁舎と土地を惜しげもなく投げ出し、もともと、かつて群馬県に地元民が土地を寄付して建てた安中高校が廃校になったとして、今度は市民の血税を使った買い戻した土地に、50億円もの費用を掛けて、豪奢な市役所を建てるというのですから正気の沙汰ではありません。

 本来、市民の意見を代弁するはずの安中市議会は、安中市の言いなりで、市民に件とはうらはらに、もろ手を挙げて安中市の言うなりになり果てました。

■当会では、安中高校跡地における市庁舎建替え事業が正式に決定次第、市民に無駄足を食わせた市民アンケートと市民懇談会に要した費用の返還を求めて、この事業を最終決定した安中市長に対し、住民監査請求に踏み切ることを検討中です。

【10月19日追記】
 18日、市議会の全員協議会が開催され、茂木英子市長は「安高跡地に市議会の助言があり決定致しました」と発表しました。予定では数日後に、臨時市議会を開き、今後の予算等が決定される算段となっています。
 情報筋によれば、群馬県から安中高校跡地を購入した時点で、既に市庁舎移転構想の青写真は出来ており、事務方トップの総務部長出身の粟野・現副市長が主導して進めたのが事の真相なのだとか。
 その後、この青写真に沿わせるべく、思惑取りの結果欲しさに、市民懇談会や市民アンケートを通じて裏付けを取ろうとしたが、思惑通りの答が出てこなかったので、さてどうしようかと思案の末、何のビジョンも持たない(持てない)議員が跋扈する市議会を焚き付けて、思惑に沿った最終報告書を作らせることができたため、さっそくそれに飛び付いて、市民の代表の議会のお墨付きを得た、という恰好を演出したのが実態と言うことです。
 それにしても、なぜこんなに急いで強引に「安高跡地」に市庁舎建替え候補地を決定しなければならないのでしょうか。来年4月に市長選が控えているのですから、茂木市長は、事務方トップの副市長の言うことよりも、市民アンケートで現在地を最優先候補地として選んだ住民らの意向を尊重すればよいはずです。
 しかしそれが結果としてできなかったことは、やはり今季限りで次期市長の座を岩井均県議に禅譲するつもりなのかもしれません。
 岩井県議の場合、当会に対して今年2月19日のアンケート回答には「市長選に出馬表明している訳ではありません。市庁舎建替えについては、現段階では安中市の結論や方向性を見極めたいと存じます。」と回答していました。
※岩井均県議からのアンケート回答
ZIP ⇒ 20210219s.zip
 当時、既に地元の後援会関係者の間では、次期市長選出馬の意向が固まっていたという情報もありました。そのため当会は、現職の茂木英子市長や、岡田義弘・前市長に加えて、岩井県議にも「来年の市長選の有力候補者様」としてアンケートを送ったのでした。
 その後、今年春から市内各所で「岩井均」と書かれた立て看板が市内各所で雨後の筍のように立ち並び、茂木英子市長のお膝元の野殿や岩井地区にも立ち始めました。また、これまでの市長選で、岩井県議はいつも茂木市長の選挙事務所に駆けつけて、当選祝いにも欠かさず顔を出していました。
 そのため、茂木英子市長のバックの未来塾とは少なくとも敵対関係ではなく、こうしたことも自身の市長選出馬に向けた戦略とすれば、結論として「禅譲」という見方もあながち無謀とは言えないでしょう。
 また、次回の県議選では安中市区の定数が2から1となり、その意味でも、岩井県議としては、国政に打って出るのは困難なので、地元の首長を議員キャリアの総仕上げと考えるのは自然です。
 奇しくも本日から衆院選が始まりました。今月末の10月31日に投開票が終わり、11月になれば、安中市長選まで半年足らずとなります。まさに「時期ここに至れり」の心境でしょう。

※関連報道記事など情報
**********上毛新聞2021年10月19日
安中市新庁舎 旧安中高校跡地に 防災拠点機能 26年5月供用目標
 耐震性などへの懸念から新市庁舎整備の検討を進めている安中市は18日、懸案だった建設地について、旧安中高跡地に決めたことを明らかにした。新たな庁舎内に防災拠点センターを設ける「市役所庁舎・防災拠点センター建設基本構想」を公表し、2026年5月ごろの供用開始を目標にするとしている。
 新庁舎には災害対策本部が運用できるコントロールルーム(仮称)と、防災井戸などを設置した防災広場を整備する。人口減による職員数の変動など、時代の変化に応じた運用ができるように事務スペースは部屋を壁で仕切らないオープンフロアオフィスとする。
 これまでの市民アンケートでは、建て替える際の建設候補地として、現在地と旧安中高跡地が拮抗。一方で、重視するべき点として「大規模災害時に対応可能な防災スペースを確保できる場所」とする回答が1位(20.5%)だったため、敷地面積を広く確保できることなどから旧安中高跡地に決定した。
 松井田庁舎はリスク分散の為、支所機能に加えて防災拠点センターのバックアップ機能を持たせる。現在の本庁舎の利活用については市民の意思を聞きながら検討を進める。
 新庁舎の建設規模や総事業費は未定。現在の本庁舎と同じ3階ほどの低層階とし、職員数や執務環境調査などから最適な延べ床面積を算出する。来年4月までに市民説明会を開き、基本経過kを策定するという。
 財源には新庁舎建設基金(20年度末時点で約5億3千万円)や合併特例債事業債などを充てる予定。来年5月から基本設計に入り、24年6月の着工を見込んでいる。
(田島孝朗)

**********産経2021年10月18日21:56
群馬県安中市 新庁舎は旧安中高校跡地に 基本構想
 群馬県安中市は18日、平成27年から検討を重ねてきた新庁舎建設問題で旧安中高校跡地に建て替えることを柱とした建設基本構想を発表した。
 建て替えは、現庁舎の一部の耐震性が極めて低いことなどから必要性が議論され、建て替え場所を巡っては現在地と高校跡地が候補に挙げられた。その中で、同市では、防災スペースを確保するための敷地面積の大きさや有効に利用できる道路と多く接している点などの優位性から高校跡地を建設場所と選定した。
 高校跡地は市有地で、現庁舎からは東南東へ約200メートル。敷地面積は現庁舎より約3千平方メートル広い約1万7千平方メートル。
 新庁舎のコンセプトは「市民の命を守る『危機対応型庁舎』」で、災害時での司令塔機能と災害対応の最前線機能を持たせる。平時には多世代交流の場にもするという。規模は今後検討されるが、延床面積は国の基準値より少なく抑え、「(3階程度の)低層構造が望ましい」としている。
 スケジュールは、令和4年4月までに基本計画を策定するが、策定時期に合わせて市民説明会やパブリックコメントなども実施。8年5月までに新庁舎への移転作業を終了させたい考え。

**********上毛新聞2021年06月22日06:00
来年の安中市長選 岩井県議が出馬意向

岩井均氏
 任期満了(来年4月22日)に伴う安中市長選で、同市区選出の自民党県議、岩井均氏(57)=松井田町高梨子=が出馬の意向を周囲に伝えていることが分かった。複数の後援会関係者が明らかにした。
 21日までに開いた県政報告会で、後援会幹部に態度を示した。上毛新聞の取材に対し、岩井氏は明言を避けたものの、「真剣に検討している。衆院選後には明確にしたい」などと述べた。
 県政報告会では、後援会から次期市長選への出馬を促されたという。出席した後援会幹部は「新たに青年部を発足し、市長選に備えたい」としている。
 岩井氏は衆院議員秘書を経て1999年の県議選で初当選。現在6期目。議長、自民党県連総務会長、同政調会長などを歴任している。筑波大大学院修了。
 市長選を巡り、2期目の現職、茂木英子氏(61)=野殿=は態度を明らかにしていない。
(田島孝朗)

**********群馬テレビニュース2021年6月21日18:44
来春の群馬・安中市長選 岩井均県議が出馬を検討 現職・茂木市長は現時点で態度明らかにせず

 来年春の群馬県安中市の市長選に県議会議員の岩井均さんが出馬を検討していることがわかりました。
 安中市区選出の県議会議員岩井均さんは今月20日、県政報告会を開き来年4月に任期満了を迎える安中市長選への出馬を検討したいと後援会の幹部らに意向を伝えました。
 群馬テレビの取材に対し岩井さんは「出馬を前向きに検討している。衆院選後に正式に判断したい」と話しています。岩井均さんは1999年の県議会議員選挙で初当選現在6期目です。2015年には県議会議長を務めています。
 一方、2期目で現職の茂木英子市長は現在のところ、市長選への態度を明らかにしていません。


**********群馬県議会HP 2021年10月19日
<岩井均県議プロフィール>

岩井 均(いわい・ひとし)57歳:6期
連絡先 電話番号 027-393-5447
      住所 安中市松井田町高梨子864-1
 メールアドレス htsiwi39@ybb.ne.jp
ホームぺージ   http://mutodesign.com/iwai/
ブログ/SNS    岩井均Facebook ⇒ https://www.facebook.com/htsiwi/
趣味       野球、ゴルフ、囲碁
政治信条     “結縁・尊縁・随縁”
         平成11年(1999年)、群馬県議会議員に初当選させて頂いて以来、①現場主義 ②教育 ③福祉 ④産業 ⑤環境 を「躍進群馬の5本柱」に据え、県政と地元安中市の発展と活性化に全力で取り組んでいます。今後も皆様のご意見やご要望をお聞きし、県政に反映できるよう努力して参ります。
経歴 〔略  歴〕昭和57年 県立高崎高校卒 在学中に選抜高校野球(春の甲子園)出場
         昭和61年 筑波大学体育専門学群卒
         昭和63年 同大学大学院修士課程修了
         昭和63年~平成10年 中曽根康弘衆議院議員(元首相)秘書
         平成11年 県議会議員選挙初当選(現在6期目)
〔県 議 会〕議長、副議長、議会運営委員長、監査委員、
      農林・県土整備各常任委員長、
      地域活性化対策・観光世界遺産各特別委員会委員長、
      県産品需要拡大特別委員会委員長、
      外国人との共生に関する特別委員長、
      行財政改革特別委員会、
      地域創生・ブランドに関する特別委員長、
      図書広報委員長
〔党 関 係〕県連副会長、総務会長、政調会長、県議団長、
      党紀委員長、研修委員長、安中連合支部長、碓氷支部長
〔そ の 他〕 県アーチェリー協会長、県造林協会長、
      県治水砂防協会会長、群馬陸上競技協会副会長など
**********

【10月25日追記】
 議会筋の情報によれば、本日10月25日、安中市議会臨時議会が開催され、新庁舎建設に関わる調査費1億500万円の補正予算が可決されました。これに反対した議員は、金井久男、桜井ひろ江、小川剛、柳沢浩之、松本次男の5名でした。
 市当局の説明では、現在松井田支所に置かれている教育委員会、産業環境部も新庁舎に移転させる計画です。つまり、松井田支所の庁舎を完全無視して、一極集中のデカい庁舎のために巨額予算の投入を安中市執行部は目論んでおり、これを問題視する市議会議員は、4分の1に過ぎないというなさけない現状が浮き彫りになりました。
 また、12月定例会を待たずに、このように臨時議会を連発して、遮二無二、本件のような重大な事案を市民アンケートの結果を無視して、どんどん進めてしまう茂木市政の現状は、すっかり市長の統制力が実質失われ、副市長ら幹部職員らの暴走を招いてしまっている状況を示すものです。
 なお新庁舎建設に関わる調査は、今のところ来年4月の市長選前までの予定となっています。その後、設計作業に着手することになります。
 また、本年中に市内各地区で、市庁舎建替えに関する説明会が開催される予定です。
 51億円事件の負の遺産を背負う安中市が、反省もせず、さらに無駄なカネを後世代にツケまわしする体質を続ける限り、当会の運動も引き続き粘り強く継続することになります。当会は、市内で同じく市庁舎建替えに過度な予算を市が使うことに異議を唱えている市民団体と共に、活動してまいる所存です。

※関連報道記事
**********群馬県設新聞2021年10月19日
安中市の市庁舎・防災拠点センター建設基本構想
 安中市は18日、市庁舎・防災拠点センター建設基本構想を示した。建設地は安中高校跡地(安中2-13-7)。基本計画策定と基本設計は一括で年内の公募型プロポーザル公告へ準備を進めている。実施設計は入札か随意契約か今後決める。2022年11月から旧安中高校の解体設計と解体工事を進める。庁舎建設工事業者の選定は23年12月ごろに予定している。
 基本計画策定および基本設計業務委託料は、25日に開かれる臨時議会に上程する一般会計補正予算案に測量委託料や執務環境調査委託料と合算した1億577万6000円を盛り込んだ。
 建設地の安中高校跡地は現在の市庁舎から南東へ向かった約200mの距離に位置。敷地面積約1万7000㎡、用途地域は第2種住居地域となっている。建ぺい率は60%、容積率は200%。
 新庁舎には災害時に災害対策本部となる(仮称)コントロールルームを配置する。平常時は会議室や防災学習の場など、市民が利用可能なスペースとして使用する。このほか、人口減少に伴う職員数変動や、市内既存公共施設、市内団体などの入居施設の老朽化に伴う利用希望などに対応するため、事務室として必要なスペースについては、壁で区切らず、オープンフロアオフィスとして整備。パーテーションにより、簡易に間仕切りを設するなど、状況に応じた使用ができるようにする。また、テナントスペースなども確保し、市民が気軽に集うことができるカフェや飲食店、売店、郵便局、銀行などの入居も想定している。
 敷地には防災広場を整備し、かまどベンチやマンホールトイレ、防災井戸などを設置する。平時は防災体験学習や交流広場として活用する方針となっている。
 新庁舎は建設費のコストダウンや市民・職員の使いやすさ、オープンフロアオフィスとして整備する観点から3階建て程度を想定。延べ床面積は基本計画策定業務の中で検討する。また、職員一人当たりに必要となるスペースや書庫の数、パソコンなど什器類の調査などを行う執務環境調査も延べ床面積検討の参考にする。執務環境調査は12月から22年4月にかけて行う。
 整備に当たっては庁舎建設基金や地域振興基金、合併特例事業債、緊急防災・減災事業債の活用を検討している。

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【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

コメント (4)
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