市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【安中市庁舎建替え問題】安高跡地への市役所移転阻止のため市内全域に白紙撤回要請の新聞折り込みを敢行!

2022-01-11 23:08:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題



東京新聞は1月10日にチラシ2800部が折り込まれた。また、その他の新聞を扱っている関東新聞販売店は1月9日に1万8150部が折り込まれた。↑

■成人の日を含む3連休の1月9日と10日にかけて、市庁舎移転を白紙撤回を求めて活動中の当会を含む市内5団体が協力して、安中市内全域にこの問題を紹介した新聞折込チラシを配布しました。市内の5つの団体とは安中市まちづくり研究会、安中市まちづくりわんわんチーム、安中市庁舎建設を考える市民の会、庁舎建設の方向性を考える会,そして市政をひらく安中市民の会です。市民アンケートで示された安中市民の意見を無視して、最初から安中高校跡地に統合型の豪奢な市役所を50億円以上と見込まれる血税や、子や孫へ付け回しする借金を注ぎ込んで、現在ある市役所庁舎をすべて放棄して安中高校跡地に新築移転する計画に向けて、茂木英子市長以下、市役所幹部らが遮二無二に進めようとしているため、即刻このような無駄遣いをやめて計画を白紙撤回し、市民の声を反映して、現在地での建て替えを行うよう、安中市民に向けて発信したものです。これを読めば、安中市庁舎移転問題はすべて理解できるため、市民へのマニュアルとして活用いただけるはずです。

1月7日に届いたチラシの入ったダンボール箱の山。A3サイズなので重量があり、全部で11箱、総重量は300Kg近くに及ぶ。

■ この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。

○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html
○2021年9月12日:【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3365.html
○2021年10月18日:【速報!安中市庁舎建替え問題】本日の市議会全協で茂木市長が市民アンケート結果無視して安高跡地決定宣言
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3375.html
○2021年12月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中高校跡地への市役所移転は第2の巨額詐欺横領事件!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3391.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■それでは早速、チラシがアピールしている内容をおさらいしてみましょう。

*****1/9・1/10新聞折込チラシ内容*****ZIP ⇒ 2022010910ssv.zip
――最大の経費で最小の効果しか得られない安中市のやり方を考えてみましょう!――

子ども達に借金を残さないために市役所移転白紙撤回を求めよう!

合併特例債を目いっぱい借りても足りない高額な市庁舎が安中市に必要でしょうか?

●安高跡地に建設する市庁舎は、延床面積が8500平米+防災スペース+市民交流スペースの床面積を有する巨大な庁舎です。
●市は公募型プロボーザルの業務特記仕様書で、45億円の指値をしてますが、そんな金額では収まりません。50億円を軽く超え、校舎解体費、体育館解体費、格技場解体費、外構整備費等も含めた総事業費は60億円近いと予測されます。「合併特例債」の残りの全額(約37億円)を投じても足リないので「緊急防災・減災事業債」という新たな借金を裏技を使って借りようとしています。市庁舎に防災拠点センターを持ち出したのも緊急防災・減災事業債を使うためと推測。合併特例債も緊急防災・減災事業債も借金です。
還付される優遇措置があるとはいえ借金は長期に亘って返済しなくてはなりません。
●費用対効果を考えた場合、市庁舎建設は現在地のままで、安高跡地は全体を防災スペースにしたほうが遥かに安くて効果的です。市役所移転に突き進む理由が全く理解できません。

市議会特別委員会が安高跡地に移転が最適との報告書を出し、市議会が移転に向けた補正予算に14:5で賛成してしまったので移転を止められる手段は限られています
①行政訴訟を起こして勝訴する。
②市役所移転に疑問を呈する市長候補を次の選挙で当選させる。
③市庁舎建設本番の予算を市議会で否決する。


市議会議員の皆さんへのお願い。
1棟完結型の大型庁舎への憧れや効率化を考えての一極集中型庁舎を目指すお気持ちはわかりますが、費用対効果を考えれば無駄遣いになると思います。最小の経費で最大の効果を出せる防災拠点造りを考えてください。大きな借金を背負うと市民のための色々な事業にお金を回せなくなります。後援会や地元の支持者の意見も聞いてみて下さい。

【安中市を救うスローガン】
最小の経費で最大の効果を挙げるように
市役所移転は白紙撤回し、新しい庁舎は現在地に建設を、安高跡地は全体を防災拠点として効果的な再利用を!


==========
新年あけましておめでとうございます。安中市は、10月18日に、市役所本庁舎の建設場所を旧安中高校跡地に決定と発表しました
現在地で老朽化した庁舎のみを建替える場合と比べて約30億円も余分に費用がかかることになります。


【『安高跡地への移転』は市民の意向を全く無視して決定されました!】
●昨年10月18日に安中市は市役所建設地が安高跡地に決定したことを発表しました。
●昨年5月の市民アンケートの結果では、問9建設場所は現在地が1位(50.55%)でした。(※裏面記事参照)
●昨年9月1日の市議会特別委員会の最終報告では、建設場所は安裔跡地が最適と報告されました。特別委員会では、市民アンケートの結果を無視してゼロベースでの判断で安高跡地に決定しました。決定理由に5項目あげてますが市民を納得させる根拠のある理由は見あたりません。
●市民アンケートの問8で建設場所として重視することとしては、「大規模災害時に対応可能な防災スペースを確保できる場所」が20.5% (1位)であったとして、問9の現在地50.55%(1位)という市民の意向を無視して建設場所を安高跡地に決定しました。アンケート問8は建設場所を直接問う設問ではありません。回答する項目の多くがそれを選ぶと安高跡地を選んだことに結びつけられてしまう作為的な設問です。アンケート結果の不可解な解釈により建設場所は、安高跡地に決定したのです。
※市議会特別委員会の最終報告書

【『安高跡地への移転』は30億円以J:の無駄遣いで返済が大変です!】
●現在地で老朽化した2棟だけを建替えれば、西庁舎分を含めても延床面積は、約4000平米です。建設費は、約24億円、2棟の解体費用は、約6000万円です。現在の新庁舎はそのまま使えます。
●安高跡地に移転して新築する場合、すべて新築になります。延床面積は.8500平米+防災スペース+市民交流スペースとなってますので、10000平米くらいになると推測されます。建設費だけで55億円くらいと予測されます。さらに校舎解体費用と体育館、格技場の解体費用で約3億円、ブロック塀解体費用等の外構工事費用、駐車場整備費用等が必要です。総事業費は60億円くらいになると予測されます。

【『安高跡地への移転』は巾民に大きな損失をもたらします!!】
●安中体育館の解体により、安中4区、5区、9区の住民は、大災害時の指定避難所が無くなります。
●安中体育館の解体により、バスケット、バレーボール、卓球等での利用が出来なくなり、スポーツを通じたまちづくりの遂行に支障をきたします。
●安中体育館の解体により、上毛かるたや絵の展示等の文化的な催しが出来なくなります。
●道路北側の安高跡地には、テニスコートがあるが市役所駐車場になったら利用できなくなります。
●校庭が市役所駐車場になったら広い芝生広場が出来ません。イベントやお祭り広場に使えません。
●大災害時に仮設住宅建設スペースとして利用できなくなります。
●校舎をリノベーションして市民の活動の場や文化の発信碁地としての利用ができなくなります。
※安中市役所・防災拠点センター建設基本構想


<現在地の市役所 敷地面積約14000平米>
連接する4棟の右側から、新庁舎、旧庁舎、中庁舎、保健センター 耐震性能が低いのは、旧庁舎と中庁舎の2棟。この2棟を解体して延床面積4000平米くらいの1棟を建設すれば費用は20億円台です。


<安高跡地体育館と格技場を残せば現在地とほぼ同じ面積>
右側の安中体育館と格闘技場は築年数も浅く、現在も利用されています。体育館は地域の指定避難所になっています。市役所を移転しないで安高跡地全体を防災拠点にしたほうが費用対効果は大きくなリます。


**********
安中市が実施した市民アンケートで判った市民の意向

 2021年4月に実施、5月に集計された市庁舎建設に関する市民アンケートで判った市民の意向が無視されているのは問題だと思います。以下に市民アンケートから判った事項を正確に掲載します。
 アンケートの結果、建設場所は、「現在地」が1位になったのに、市の報告書では、集計の仕方に 小細工をして、「安高跡地」との差を圧縮させて拮抗であるかのように見せかけています。実際には、7%以上の差がついてますので現在地を希望している市民が多いことは明白です。
 また、問12に自由意見を書く設問がありますが、市の報告書では、出てきた690件の意見が羅列してあるだけで、意見を分類して傾向を調べるような報告はされていません。自由意見は、市民の声が反映されている貴重な資料になりますので分類整理して傾向を調べるべきだと思います。
※市民アンケート中間報告


1.市民アンケートで判明した市民の意向(問9)【現在地希望が過半数】
市民アンケートの結果は、5月2 1日付上毛新聞には、現在地と安高跡地が拮抗と掲載されましたがそれは作為的な誤報です。現在地には、旧庁舎中庁舎の耐震補強の3.9%が加わりますので、現在地の比率は、47.3%になります。安高跡地40.5%との差は、6.8%になるので拮抗ではなく明白な差がついてます。


 安中市の報告書では、比率を計算するのに、何故か無回答と無効票を入れて計算しています。そうすると比率の数値は圧縮されて小さくなります。他の設問では、無回答は除外して計算しているので、同様に無回答105票と無効19票を除外して計算すると
  現在地は、50.55%   安高跡地は、43.23%
 となり差は、7.32%となります。これは、拮抗ではあリません。現在地は過半数を占めているのです。


【現在地と旧安中高校拮抗は誤報です】
 市の報告書では両者の差を小さく見せかけるため母数を操作して作為的な誤魔化しをしています。
 市は、市民懇談会や市民アンケートにおいても、添付する資料では、一方的に安高跡地が有利になるような情報の見せ方をやってます。例えば、仮設庁舎には3億円かかるというフェイク情報を出す一方で安高跡地の校舎解体費用は一切出しておリません。安高跡地に都合の悪い情報は隠していて出さないのです。
議会だより第71号や広報あんなか2021年12月1日号でも都合の悪い情報や筋は隠しておりますので、一般の市民は市庁舎の建設がどのように進められているのかを知ることが出来ません。
 このような閉鎖的で不透明な進め方は、地方公共団体の事業の進め方として問題だと思います。
 私たちは、今回の市役所移転の決定を白紙撤回して、市民アンケートで判った市民の意向を尊重する合理的で明解な議論で出直すことを希望しておリます。


2.市民アンケートの作為的な解釈で市役所移転を決定
 「安中市役所庁舎・防災拠点センター建設基本構想」の中で安高跡地に決定した理由の一つとして、市民アンケートの問8「建設場所として重視すること」としては、「大規模災害時に対応可能な防災スペースを確保できる場所」 が20.5% (1位)であったことを挙げています。しかし、この設問は場所を特定する質問ではないので、この結果を元に場所を決めるのは詐欺に等しい行為になります。さらには、問8で1位とは言え、比率はわずかに20.5%でしかありません。問9の現在地50.55%の過半数を出し抜いて、わずか2割の意見で安高跡地に決めるロジックは、 市民には理解不能です。詐欺かペテンかインチキかそれ以外の言葉は思い浮かびません。30億円も余分に費用がかかるのに、姑息な手段を弄して、何が何でも市役所を移転させたい理由がわかりません。
 ことによったら、市役所を移転した跡に大きな利権が埋もれているのかもしれません。




<広報あんなか1 2月1日号では20.5%が書かれてません>
 市民アンケート問8 主な項目は安高跡地に結び付けられてしまう地雷アンケートです。「防災スペース=安高跡地」と言う説明は書いてありませんので、選んだ人の意思に関係なく安高跡地にされてしまう卑劣なやりかたです。
 市庁舎は現在地で、防災スペースは安高跡地でと考えて選択した人も居るはずです。


3.市民アンケートの問12自由意見で判る市民の意向


 「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」の設問には、建設場所、規模、金額を直接問う設問はありません。問12自由意見が690件出ております。これらの意見から、場所・規模・金額に関する意見を抽出して件数を調べて比率を出すと市民の意向が浮き彫りになります。




 市が実施した市民アンケートには、問12に自由意見を書く欄があります。回収されたアンケートには690件の自由意見が書かれています。これらは市民の生の声ですので分類整理して頻度を集計すれば、市民の意向が容易に判明します。市のアンケート担当部署に自由意見を整理して傾向を出すよう依頼したら断られましたので、私たちで分類整理して市民の意向が判明しました。
※市民アンケートの自由意見690件の意見があります。


**********

■12月27日に市役所を訪れて、市庁舎建替え移転に関する請求をしていた情報の開示を受けた際、安中市庁舎整備等に関する担当部署である企画経営部資産活用課の町田部長らと面談して、市庁舎の建替え場所を安中高校跡地に決めた責任者について尋ねたところ、10月11日(月)午前9時から市役所第201会議室で開かれた令和3年度第1回庁議で、茂木英子市長が最終的に決定を下したとのことです。

 茂木市長といえば、市民団体である未来塾を基盤にこれまで市議、県議そして市長を歴任してきたことから、市民の声に対して耳を傾けるイメージが付きまとってきました。しかし、今回の市庁舎建替え問題については、昨年12月9日の市議会12月定例会の一般質問での答弁のかたちで、旧安中高跡地への建て替えを柱として建設基本構想を示したうえで、「庁舎当為歴史的な事業に着手したことが私の大きな責任。それをしっかりとやっていきたい」と意欲を見せるなどして、市長部局の言うなりともとれる姿勢を示しています。

 この「変節」について、市民の間ではいろいろな見方がなされていますが、やはり2期8年という年月を重ねることで、当初の期待された女性市長としての手腕が十分に発揮できないまま、市長部局の幹部職員らが取り仕切る利権行政の泥沼にどっぷりつかり、市民目線が霞んでしまったとしか、言いようがありません。

■市内の5つの市民団体が協力して市内全域に配布した新聞折込みチラシの反応はさっそく当会にも寄せられました。多くの市民が少子高齢化がますます進む今後の行政の拠点として、華美で高価な仕様の市役所が果たして適切なのかどうか、防災拠点としての施設を市役所に併設させる必要があるのか、茂木市長はあらためて市民アンケートに込められた内容を市民の想いを汲み上げる努力を惜しむべきではありません。

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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【安中市庁舎建替え問題】安中高校跡地への市役所移転は第2の巨額詐欺横領事件!

2021-12-15 23:37:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題


■安中市では、現在、しゃにむに安中高校跡地に市庁舎を建て替えて移転しようとしています。市庁舎建替えについて、安中市は市民アンケートを行いましたが、その結果を捻じ曲げて、豪華な統合型市庁舎を安中高校跡地に建設しようと、市民を欺くプロセスを見るにつけ、あの26年半前の悪夢の巨額詐欺横領事件を彷彿とさせます。いわば、第二のタゴ事件ではないかと疑いたくなるのは当会だけではないはずです。



 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html
○2021年9月12日:【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3365.html
○2021年10月18日:【速報!安中市庁舎建替え問題】本日の市議会全協で茂木市長が市民アンケート結果無視して安高跡地決定宣言
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3375.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■安中市では、1995年6月に市職員による巨額詐欺横領事件が発覚しました。群馬銀行から騙し取った金額は約37億円、長期にわたり詐欺と横領で着服した金額は51億円余りに上ります。自治体職員が詐取した金額ではギネスブック級です。騙し取った金を返済にも回してため、また群馬銀行が民事和解にともない9億円ほど棒引きしたため、実質的な被害は、約24億円規模となりました。

 主犯人の元職員に代わって安中市が群馬銀行に103年かけて毎年2千万円の賠償金を支払うことになっており、今年12月24日に23回目の支払いとして2千万円が群馬銀行に振り込まれる予定です。それでもまだ80年分のローンが残っています。このままですと、支払いが完了するのは西暦2103年になります。

 今回の市庁舎建設問題では、現在地で老朽化した庁舎だけを建替えれば20億円台で済みます。一方、安高跡地に移転して市役所全体を新規に建設すると総事業費は約555億円になり、差額は約30億円です。現在地で建て替えれば出さなくて済む30億円です。

 市民アンケートの結果で、建設場所は現在地が1位になリました。市のアンケート結果報告書では、43.4%と書かれてますが耐震補強の3.9%も現在地に含まれますので、47.3%になリます。

 この設問では計算方法を操作して、無回答や無効票まで母数に入れて比率を計算しています。姑息な策を弄して現在地の得票の比率を小さく見せるためです。無回答と無効票を除外して計算しなおすと現在地は、50.6%となり、明らかに過半数を超えています。

 この第二のタゴ51億円事件ともいうべき、市行政による住民詐欺の手口を説明します。アンケートの設問で具体的な位置名称を示さずに、要望だけで選ばせる設問がありま す。問8が該当します。選択する項目の主な項目は、それを選ぶことによリ、回答者が安高跡地を選んだことに紐付けられています。

 主な項目はどれを選んでも安高跡地に結びつくように仕組まれているのです。問8で1位(20.5%)になった「大規模災害時に対応可能な防災スペースを確保できる場所」は安高跡地だというこじつけで、市民の意向を無視しての安高跡地決定の手法です。過半数の得票を得た問9の現在地の結果より、わずか20.5%の比率である問8の結果で安高跡地に決定したというのは詐欺そのものと言っても過言ではありません。

 こうした事態を受けて、この問題を憂慮する市民の皆さんが12月5日(日)14時に安中公民館1階の会場に集いました。



 2時間にわたり討議されたのは以下の議題です。
①安中市庁舎に関するこれまでの経緯と活動報告
②意見交換、意見集約
③これからの行動計画

 参加者から出た意見の中で、注目を集めたのは「行政訴訟をやるべきだ」という声でした。そのため、行政訴訟について、今から準備をしておこうと、市内の市民団体関係者により協議をすることになり、12月13日(月)午後2時から当会代表宅に関係者の皆さんが集まり、対応策を協議することになりました。当会の知見が関係者の皆様に役立てていただければこれほどの喜びはありません。





市役所移転白紙撤回を求める市民決起集会の様子

【12月21日追記】
12月5日の決起集会を取材した東京新聞の地元記者が同21日に地方版に記事を掲載しました。
**********東京新聞2021年12月21日
新庁舎建設 構想撤回訴え 安中
 安中市役所の新庁舎建設問題で、市民団体「安中市庁舎建設を考える市民の会」は、市が示した旧安中高跡地への建て替えを柱とする建設基本構想の白紙撤回を求める集会を市内の安中公民館で開いた。
 集会には市民ら約30人が参加。現在の庁舎敷地で必要最低限の庁舎建設を求める方針を決議し、今後の推移によっては住民訴訟も検討するという。
 同会の事務局が市の庁舎建て替えに関する報告書がまとめられた後の市側の推移や、同会の活動などの経過を報告した。
(樋口聡)
**********

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報;この問題で市民の方々から行政へ提出された文書類
*****11/24請願書*****ZIP ⇒ 20211122ofqsp.zip
             請 願 書
       市役所移転の白紙撤回を求める請願

             紹介議員 ㊞
             (署名または記名捺印)

件名 市役所移転の白紙撤回を求める請願

要旨 市役所の安中高校跡地への移転決定は拙速であり、移転理由に合理的な根拠が見出せず、安中市民の誰もが納得できるような説明になっておりません。移転により現在地建替えより30億円以上も負担増になると言われてますが概算の金額すら示されておりません。将来に禍根を残さないため、いったん白紙撤回して数値を入れた客観的な手法で現在地と安高跡地の優劣比較を行い費用対効果をよく分析し、両敷地の包括的な有効利用を考えたうえでの構想を市民に示して、理解を得てから方向出し行うのが望ましいため市役所移転の白紙撤回を請願いたします。

理由 安高跡地移転では、現在地での建替えより30億円以上も余分な出費になると言われています。したがって、安高跡地に移転するためには30億円の費用増に対する相応の費用対効果の提示が必要です。

①防災拠点センターは、市役所建物に付足した零細な施設ではなく、安高校庭全体を防災広場とし、校舎を耐震補強して、コントロールセンター、備蓄倉庫、避難住民の収容場所にすれば、市の案より遥かに多くの被災者を収容でき災害時に役立つ本格的な防災施設にすることが出来ます。
 校庭は芝生にしておけば、平時には「まちなか広場」として市民が利用でき市の価値を高めます。大災害時には仮設住宅スペースとしても利用可能です。市役所からは分離して安高跡地を防災拠点センターとするのがコスト的にも最良の選択肢です。現在地と安高跡地の双方を包括的に効率よく活かせて防災機能も高度化できるベストな配置になります。市民の要望の防災スペースは、防災ごっこ的な狭いスペースではありません。本格的な広い敷地を具備した防災拠点センターの建設をお願いいたします。

②市民アンケートで判明した市民の意向を尊重して下さいますようお願いいたします。アンケートには、市庁舎建設の3大要件である場 所・規模・金額を直接問う設問はありません。そこで、問12自由意見に書かれた内容を場所・規模・金額について分類・分析すると市民の意向が浮き彫りになります。特に規模と金額については必要最小限が圧倒的に多いことにご留意ください。問9も誤魔化さないで処理すれば現在地希望は過半数になります。(別紙参照)

③今までの過程で金額の議論は一切ありませんでした。今後の進展 で、安中市に不相応な想定外な金額が出て傷口が大きくならないうちにいったん白紙撤回して議論を尽くすことをお願いいたします。

地方自治法第124条の規定により、上記の通り請願書を提出します。

令和3年11月22日
安中市議会議長 吉岡完司様

【12月15日追記】
 この請願は、市の執行部の傀儡と化した安中市議会最大会派の新政会などにより、12月14日の市議会定例会であえなく否決されました。経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年12月18日;御用新聞の誤用? それともワザとか!
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/e/b7bffe6b959a333f876d5d82132ac722/?cid=18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de&st=0

*****11/24要望書*****ZIP ⇒ svlql.zip
安中市長 茂木英子様
              要 望 書
                           公開要望書
                         令和3年11月24日

                    安中市の進化を考える会 嶋村楓太郎
                      Eメール;annaka.info@gmail.com

   能代市の新庁舎建設の考え方を参考にして下さい

【背景】
安中市と松井田町は、2006年3月18日に新設合併して市の名称は安中市になりました。安中本所と松井田支所の関係は、松井田支所に、教育委員会と産業政策部(現在は、産業環境部)を配置して棲み分けています。2021年10月18日に市役所の安高跡地への移転が発表され、松井田支所から教育部と産業環境部を引き上げることが決定されました。
しかし、今日の世の中では、SDGsが唱えられています。松井田支所に配置されている部門を引き上げて一極集中体制にすることは効率的のように見えますが、地域全体の持続可能な発展の可能性を阻害することになりSDGsに反することになります。能代市の例は、大変参考になると思いますので要望書にて出させていただきました。

【具体的要望事項_能代市の新庁舎と考え方を知っていただきたい】
市民懇談会においてアドバイザーの大山詠司先生が各種事例からの視座で秋田県能代市の新庁舎を紹介しました。能代市は、2006年に二ツ井町と新設合併した人口約50000人の日本海に面した市です。
能代市は、平成29年に、合併特例債41億円を使い、延床面積6969平米の新庁舎を建設しました。能代市の新庁舎建設には、以下のような特徴があります。(別紙資料1参照)

①新庁舎は、旧庁舎(第一庁舎)に連接して建設。旧庁舎を活かし新たに建設する床面積を減らしてます。

②新庁舎を建設するため仮設庁舎を使用しました。仮設庁舎には、廃校の小学校(旧渟城第二小学校)を利用しました。廃校の校舎を利用すれば仮設の費用を抑えることが出来ます。

③合併した二ツ井町の庁舎は、能代市役所二ツ井町庁舎として存続してます。二ツ井町庁舎は、本庁から約17Km離れてますが、教育委員会、学校教育課、教育総務課、環境産業課、建設課、総務企画課、市民福祉課などが配置され、本庁と棲み分ける分散型体制となっています。

以上のように、新庁舎建設に際し、出来るだけ費用を節減しようという「もったいない精神」と合併した地区と庁舎機能を分担し、共存共栄への配慮が感じられる素晴らしい市庁舎とまちづくり精神です。

【理由】
能代市の新庁舎建設と二ツ井町庁舎との棲み分けは、安中地区と松井田地区の関係に類似しています。安中市の新庁舎建設計画では、松井田庁舎から教育委員会、教育部、産業環境部を本庁に引き上げる計画だそうですが、それでは両地区のためになりません。
地域全体の持続性ある発展のためには、一極集中でなく分散型のほうが優れてます。
松井田庁舎の広いスペースに複数の部門を配置して有効利用することにより、新たに建設する庁舎の床面積を増やさずに済み建設コストを下げることが出来ます。安中と松井田の関係を富岡市と妙義町のような関係にしたくはありません。能代市の考え方は合理的で論理的で先進的です。残念なことに、安中市の考え方は全く逆です。

(補足)持続性ある発展のためには、一極集中型より分散型のほうが優れています
2016年に京都大学に創設された日立製作所との日立京大ラボでの共同研究として、2017年9月に、日本社会の未来に関するAIを活用したシミュレーションを公表しています。
日本社会の未来の持続可能性にとって、東京一極集中に示されるような「都市集中型」か「地方分散型」かという研究を行い報告が出されています。人口、地域の持続可能性や格差、健康、幸福といった観点からは、「地方分散型」のほうが望ましいというシミュレーション結果が出ました。
これは、国レベルの研究ですが、地方自治体における中心部と周辺部の関係についても同様の結果になると予測されます。安中市に関して言えば、市役所本所に全部門を一極集中させるよりも松井田支所に分散させて配置したほうが地域全体の持続ある発展の可能性が優れていることになります。安中市の未来は一極集中の庁舎でなく分散型にあります。
本要望書についてご意見、コメント等いただければ幸甚です。
Eメール;annaka.info@gmail.com
(注)公開要望書; 本要望書の内容、提出時期等は、チラシやインターネット等で公開する場合がありますのでご了承ください。
**********

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【速報!安中市庁舎建替え問題】本日の市議会全協で茂木市長が市民アンケート結果無視して安高跡地決定宣言

2021-10-18 01:17:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■安中市庁舎建替え問題がついに急展開を見せています。10月18日月曜日の安中市議会の全員協議会が開かれ、そこで茂木市長は、市庁舎建替え場所について「安高跡地に市議会特別委員会の報告書による助言があり、市として、その助言に沿って決定致しました」と宣言する予定だという情報が、本日当会に飛び込んできました。全員協議会で、市庁舎建替え場所を安中高校跡地にすると宣言したあと、茂木市長による記者発表も用意されている模様です。

 そして、数日後に臨時市議会を開き、今後の予算等について市側からの提案に基づき、決定する算段だということです。市議会の9月定例会が終わったばかりで、12月定例会を待たずしての急展開はいったい何を意味しているのでしょうか。安中市行政は、議会を懐柔しておけば、市民アンケートや市民懇談会で、安中市の財政に最も優しい方法を市民がいくら望んでも、完全に無視して、自ら都合の良い豪奢な市庁舎への建替え実現にまい進できると最初から踏んでいたのです。

 タゴ51億円事件の発覚から26年半が経過するこの時期に、まさに象徴的な市民不在の暴挙が行われるところをみると、安中市は26年半前の状態に戻ったかの印象がいたします。

 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html
○2021年9月12日:【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3365.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■当会では、このような事態になることを懸念し、先日9月1日付で次の内容の行政文書開示請求をしておりました。

※行政文書開示請求書 ZIP ⇒ 20210901ssjisapgj.zip

*****行政文書開示請求書******
<開示を請求する行政文書の内容又は件名>
(1) 安中市では、令和3年4月5日から30日までの期間、「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」を実施し、その後、集計、中間報告を経て、同7月13日に最終報告として市民に公表した。ついては、この市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報【広報、印刷、送付、回収、仕分け、分析、記事、装丁、製本、保管等にかかる内部支出経費及び外部委託費用の支出先ごとの内訳を含む、内部支出経費には、上記の直接費用の他、労務経費としてアンケートに関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む】
(2) 安中市は、令和2年6月から全5回にわたり安中市庁舎に関わる市民懇談会を開催し、市内団体や公募市民、学識経験者などが参加し、庁舎整備のあり方や庁舎の機能、役割、立地などが話し合われ、その内容は提言書としてまとめられ、同年11月24日、市は、「安中市庁舎に関わる市民懇談会」委員の出席者と茂木市長とで意見交換を行ったのち、茂木市長が「安中市庁舎に関わる提言書」を受け取った。ついては、この懇談会に関連して市が支出した費用に関する一切の情報(広報、公募選定、委嘱、案内状の印刷・送付、会場設営、什器備品調達、配布資料の用意、寸志・謝礼、記事、装丁、製本等にかかる内部支出経費及び外部委託費用の支出先ごとの内訳を含む、内部支出経費には、上記の直接費用の他、労務経費として懇談会開催実施に関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む))
**********

 この結果、9月13日付で開示通知書が届き、同24日以下の資料が開示されました。

※開示決定通知 ZIP ⇒ 20210918ssjmisapgpj.zip

※(1)市民アンケート関連情報 ZIP ⇒ 202109241asjisapgj11to4.zip
202109241bsjisapgj15to7.zip

※(2)市民懇談会関連情報 ZIP ⇒ 202109242asjiskj21to3.zip
202109242bsjisk24to6j.zip

■上記の開示資料には、それぞれどのくらいの経費がかかったのかについて、安中市が調べた結果が以下のとおり、報告されています。

*****【情報提供・補足資料】*****
(1)市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報
①内部支出経費及び外部委託経費の支出先ごとの内訳を含む。
②内部支出経費には直接費用のほか、労務経費としてアンケートに関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む。
【開示対象文書の有無等】
項目/内部支出経費(直接費用・労務経費※)/外部委託経費/備考
●広報/無・不明/無/
  ・周知のためTwitterへの投稿を2度ほど行った。
  ・財政課職員1名が従事。
●印刷/17,880円(概算紙代)+ 119,040円(概算インク代)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷した。【紙代】12千円(A4版16千枚)+5,880 円(A3版約4千枚)【インク代】モノクロ96千円(128千面)+フルカラー23,040円 (16千面)※
  ・財政課職員1名が従事。
●送付/29,200円(封筒代)・不明/444,000円(郵送料)+33,260円(返信封筒代)/
  ・既存の角2封筒(1枚7.3円×4,000枚)を使用した。
  ・郵便料は1通当たり111円×4000通
  ・財政課、秘書政策課、情報戦略課職員計15名程度が従事。
●回収/無・不明/192,987円(受取人払郵便料)/
  ・4月~6月の間で市に郵便が到達した1,949通 分。集計期間外を含み、持参分を除く。
  ・財政課職員1名が従事。
●仕分け/無・不明/65,679円(概算)(AI-OCR利用料)/
  ・財政課職員、情報戦略課職員計6名程度が従事。
  ・AI-OCR利用料は(概算チェックボックス+ブランクプ切ク読込33,892円+文字読込31,787円)年間契約金額内のため、追加費用は発生していない。
●分析/無・不明/無/財政課職員3名程度が従事。
●記事/無・不明/222,530円(チラシ配布)/
  ・概要版の全戸配布23,800部分
  ・財政課職員3名程度が従事。
●装丁・製本/4,200円(概算)(最終報告書)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷・製本した。50部で概算
  ・財政課職員1名が従事。
●保管/無・不明/無/財政課職員1名が従事。
●その他/不明・不明/不明
※労務経費については、業務H報、業務量調査等を行っていないため、従事時間数を把握していない。
※コピー用紙代は、A4版1枚当たり約0.75円(税込)、A3判1枚当たり約1.47円(税込)
※インク代は、A4版片面1枚当たり、モノクロ約0.50円、フルカラー約1.44円

(2)市民懇談会に関連して市が支出した費用に関する一切の情報
 ①内部支出経費及び外部委託経費の支出先ごとの内訳を含む。
 ②内部支出経費には直接費用のほか、労務経費として懇談会開催実施に関わった職場名・職員名および人数と、それぞれの従事時間総数(ある程度概算でもよいがその根拠も示すこと)を含む。
【開示対象文書の有無等】
項目/内部支出経費(直接費用・労務経費※)/外部委託経費/備考
●広報/無・不明/14,520円(概算)(R1.12月号分)/
  ・旧企画課職員、旧秘書課職員計5名程度が従事。
  ・委員募集の広報あんなか掲載料は、ページ単価1.10×0.5ページ分×24,000部×消費税で概算
●公募選定/無・不明/無/旧企画課職員3名程度が従事。
●委嘱/無・不明/無/旧企画課職員3名程度が従事。
●案内状の印刷・送付/不明・不明/34,020円(概算)(郵便料)/
  ・旧企画課職員3名程度が従事。
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷したが、数量不明。
  ・郵便料は、22,680円(84円×18人×15回)+11,340円(210円×18人×3回)で概算。
●会場設営/無・不明/無/
  ・旧企画課職員4名程度が従事。時間数は不明だが、概ね各回1時間以内と想定。
●什器備品調達/無・不明/無/
  ・既存の机、イス、ボイスレコーダー、マイク、アルコール消毒液等を使用。
●配布資料の用意/無・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷した。
  ・主に旧企画課職員1名が従事※。
●寸志・謝礼/無・不明/246,000円(図書カード)/
  ・会議出席1回ごとに3,000円分の図書カードを謝礼とした(欠席者には謝礼なし)。
●記事/無・不明/172,656円(概算)(R3.1,3,4月号分)/
  ・旧企画課職員、旧秘書課職員計5名程度が従事。
  ・関連する広報あんなか掲載料は、ページ単価1.09×計6ページ分×24,000部×消費税で概算
●装丁・製本/10,600円(概算)(提言書)・不明/無/
  ・庁内の印刷機、共用のコピー用紙を用いて印刷・製本した。推定100部で概算
  ・財政課職員1名が従事。
●その他/不明・不明/500,000円※(概算)(アドバイザー料)/
  ・地域力創造アドバイザー大山氏の会議出席、説明支援等(見積書のとおり)
  ※50万円のうち、26.5万円(53%)は、特別交付税措置される。
※労務経費については、業務日報、業務量調査等を行っていないため、従事時間数を把握していないが、 資料作成等で旧企画課、建築住宅課、旧秘書課、財政課、都市整備課、文化財保護課が関わった。
**********

 (2)の市民懇談会関連経費の中に、地域力創造アドバイザーへの費用について、特別交付税措置が為されたと記されていることから、安中市から、次の補足情報も開示されました。

**********
○特別交付税に関する省令
(昭和五十一年十二月二十四日)(自治省令第三十五号)の抜粋

(市町村に係る三月分の算定方法)
第五条 各市町村に対して毎年度三月に交付すべき特別交付税の額は、第一号の額に第三号の額から第四号の額を控除した額(当該額が負数となるときは、零とする。)と第二号の額の合算額から第五号の額を控除した額(当該額が負数となるときは、零とする。)を加えた額とする。
  三 次に掲げる額の合算額
   イ 次の表の上欄に掲げる事項について、それぞれ下欄に掲げる算定方法によって算定した額(第五十九号に掲げる事項については、この規定によって算定した額に、財政力指数が〇・八以上の指定都市にあつては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の指定都巾にあっては六分の十ーから当該指定都市の財政力指数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位未満は四捨五入する。)を、〇・五未満の指定都市にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額とし、第二号二、第四号、第 十号、第十三号、第十六号、第十九号、第二十一号、第二十四号、第三十五号、第 四十一号、第四十六号から第四十八号まで、第五十号、第五十一号、第五十二号一、第五十五号、第五十七号、第五十八号、第六十四号、第六十七号から第六十九号ま で、第七十五号から第七十八号まで、第八十二号及び第八十八号に掲げる事項につ いては、これらの規定によって算定した額に、財政力指数が〇・八以上の市町村にあっては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の市町村にあっては六分の十ーから当該市町村の財政力指数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位 未満は、四捨五入する。)を、〇・五未満の市町村にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額とする。)(表示単位は千円とし、表ホ単位未満の端数があるときは、その端数を四捨五入する。)の合算額
二十七 地域力創造のための外部人材の活用に要する経費があること。
定住自立圏構想に取り組む市町村又は過疎地域、山村地域若しくは離島等をその区域の全部杓しくは一部に含む市町村において、地域力創造のための外部人材の活用に要する経費のうち特別交付税の算定の基礎とすべきものとして総務大臣が調査した額に、財政力指数が〇・八以上の市町村にあっては〇・五を、〇・五以上〇・八未満の市町村にあっては六分の+ーから当該市町村の財政力指 数に三分の五を乗じて得た数を控除して得た数(小数点以下二位未満は、四捨五入する。)を、〇・五未満の市町村にあっては一・〇をそれぞれ乗じて得た額(表示単位は千円とし、表示単位未満の端数があるときは、その端数を四捨五入する。)又は五、六〇〇、〇〇〇円(地域力創造に先進的な実績のある地方団体の職 員又は組織として総務大臣が認めたものを活用する市町村にあっては、二、四〇〇、〇〇〇円)のいずれか少ない額とする。
**********

■いずれにせよ、市民感情と、安中市行政の思惑はまったく食い違っていることが、はっきりと浮き彫りになることは間違いなさそうです。

 安中市長は常々、安中市財政が苦しいと繰り返し強調しています。ところが、タゴ51億円について、安中市土地開発公社および連帯保証人の安中市は、タゴから毎月1万円ずつしか返済を求めていないのに、群馬銀行には、優良経営とおだてられてか、毎年クリスマスの日に、2000万円もの大金を、タゴの豪遊の尻拭い金として、惜しげもなく支払っています。

 そして今回は、タゴ事件後の苦しい財政の中でせっかく建てた新庁舎も含め、これまで長い歴史を重ねてきた現在の市庁舎と土地を惜しげもなく投げ出し、もともと、かつて群馬県に地元民が土地を寄付して建てた安中高校が廃校になったとして、今度は市民の血税を使った買い戻した土地に、50億円もの費用を掛けて、豪奢な市役所を建てるというのですから正気の沙汰ではありません。

 本来、市民の意見を代弁するはずの安中市議会は、安中市の言いなりで、市民に件とはうらはらに、もろ手を挙げて安中市の言うなりになり果てました。

■当会では、安中高校跡地における市庁舎建替え事業が正式に決定次第、市民に無駄足を食わせた市民アンケートと市民懇談会に要した費用の返還を求めて、この事業を最終決定した安中市長に対し、住民監査請求に踏み切ることを検討中です。

【10月19日追記】
 18日、市議会の全員協議会が開催され、茂木英子市長は「安高跡地に市議会の助言があり決定致しました」と発表しました。予定では数日後に、臨時市議会を開き、今後の予算等が決定される算段となっています。
 情報筋によれば、群馬県から安中高校跡地を購入した時点で、既に市庁舎移転構想の青写真は出来ており、事務方トップの総務部長出身の粟野・現副市長が主導して進めたのが事の真相なのだとか。
 その後、この青写真に沿わせるべく、思惑取りの結果欲しさに、市民懇談会や市民アンケートを通じて裏付けを取ろうとしたが、思惑通りの答が出てこなかったので、さてどうしようかと思案の末、何のビジョンも持たない(持てない)議員が跋扈する市議会を焚き付けて、思惑に沿った最終報告書を作らせることができたため、さっそくそれに飛び付いて、市民の代表の議会のお墨付きを得た、という恰好を演出したのが実態と言うことです。
 それにしても、なぜこんなに急いで強引に「安高跡地」に市庁舎建替え候補地を決定しなければならないのでしょうか。来年4月に市長選が控えているのですから、茂木市長は、事務方トップの副市長の言うことよりも、市民アンケートで現在地を最優先候補地として選んだ住民らの意向を尊重すればよいはずです。
 しかしそれが結果としてできなかったことは、やはり今季限りで次期市長の座を岩井均県議に禅譲するつもりなのかもしれません。
 岩井県議の場合、当会に対して今年2月19日のアンケート回答には「市長選に出馬表明している訳ではありません。市庁舎建替えについては、現段階では安中市の結論や方向性を見極めたいと存じます。」と回答していました。
※岩井均県議からのアンケート回答
ZIP ⇒ 20210219s.zip
 当時、既に地元の後援会関係者の間では、次期市長選出馬の意向が固まっていたという情報もありました。そのため当会は、現職の茂木英子市長や、岡田義弘・前市長に加えて、岩井県議にも「来年の市長選の有力候補者様」としてアンケートを送ったのでした。
 その後、今年春から市内各所で「岩井均」と書かれた立て看板が市内各所で雨後の筍のように立ち並び、茂木英子市長のお膝元の野殿や岩井地区にも立ち始めました。また、これまでの市長選で、岩井県議はいつも茂木市長の選挙事務所に駆けつけて、当選祝いにも欠かさず顔を出していました。
 そのため、茂木英子市長のバックの未来塾とは少なくとも敵対関係ではなく、こうしたことも自身の市長選出馬に向けた戦略とすれば、結論として「禅譲」という見方もあながち無謀とは言えないでしょう。
 また、次回の県議選では安中市区の定数が2から1となり、その意味でも、岩井県議としては、国政に打って出るのは困難なので、地元の首長を議員キャリアの総仕上げと考えるのは自然です。
 奇しくも本日から衆院選が始まりました。今月末の10月31日に投開票が終わり、11月になれば、安中市長選まで半年足らずとなります。まさに「時期ここに至れり」の心境でしょう。

※関連報道記事など情報
**********上毛新聞2021年10月19日
安中市新庁舎 旧安中高校跡地に 防災拠点機能 26年5月供用目標
 耐震性などへの懸念から新市庁舎整備の検討を進めている安中市は18日、懸案だった建設地について、旧安中高跡地に決めたことを明らかにした。新たな庁舎内に防災拠点センターを設ける「市役所庁舎・防災拠点センター建設基本構想」を公表し、2026年5月ごろの供用開始を目標にするとしている。
 新庁舎には災害対策本部が運用できるコントロールルーム(仮称)と、防災井戸などを設置した防災広場を整備する。人口減による職員数の変動など、時代の変化に応じた運用ができるように事務スペースは部屋を壁で仕切らないオープンフロアオフィスとする。
 これまでの市民アンケートでは、建て替える際の建設候補地として、現在地と旧安中高跡地が拮抗。一方で、重視するべき点として「大規模災害時に対応可能な防災スペースを確保できる場所」とする回答が1位(20.5%)だったため、敷地面積を広く確保できることなどから旧安中高跡地に決定した。
 松井田庁舎はリスク分散の為、支所機能に加えて防災拠点センターのバックアップ機能を持たせる。現在の本庁舎の利活用については市民の意思を聞きながら検討を進める。
 新庁舎の建設規模や総事業費は未定。現在の本庁舎と同じ3階ほどの低層階とし、職員数や執務環境調査などから最適な延べ床面積を算出する。来年4月までに市民説明会を開き、基本経過kを策定するという。
 財源には新庁舎建設基金(20年度末時点で約5億3千万円)や合併特例債事業債などを充てる予定。来年5月から基本設計に入り、24年6月の着工を見込んでいる。
(田島孝朗)

**********産経2021年10月18日21:56
群馬県安中市 新庁舎は旧安中高校跡地に 基本構想
 群馬県安中市は18日、平成27年から検討を重ねてきた新庁舎建設問題で旧安中高校跡地に建て替えることを柱とした建設基本構想を発表した。
 建て替えは、現庁舎の一部の耐震性が極めて低いことなどから必要性が議論され、建て替え場所を巡っては現在地と高校跡地が候補に挙げられた。その中で、同市では、防災スペースを確保するための敷地面積の大きさや有効に利用できる道路と多く接している点などの優位性から高校跡地を建設場所と選定した。
 高校跡地は市有地で、現庁舎からは東南東へ約200メートル。敷地面積は現庁舎より約3千平方メートル広い約1万7千平方メートル。
 新庁舎のコンセプトは「市民の命を守る『危機対応型庁舎』」で、災害時での司令塔機能と災害対応の最前線機能を持たせる。平時には多世代交流の場にもするという。規模は今後検討されるが、延床面積は国の基準値より少なく抑え、「(3階程度の)低層構造が望ましい」としている。
 スケジュールは、令和4年4月までに基本計画を策定するが、策定時期に合わせて市民説明会やパブリックコメントなども実施。8年5月までに新庁舎への移転作業を終了させたい考え。

**********上毛新聞2021年06月22日06:00
来年の安中市長選 岩井県議が出馬意向

岩井均氏
 任期満了(来年4月22日)に伴う安中市長選で、同市区選出の自民党県議、岩井均氏(57)=松井田町高梨子=が出馬の意向を周囲に伝えていることが分かった。複数の後援会関係者が明らかにした。
 21日までに開いた県政報告会で、後援会幹部に態度を示した。上毛新聞の取材に対し、岩井氏は明言を避けたものの、「真剣に検討している。衆院選後には明確にしたい」などと述べた。
 県政報告会では、後援会から次期市長選への出馬を促されたという。出席した後援会幹部は「新たに青年部を発足し、市長選に備えたい」としている。
 岩井氏は衆院議員秘書を経て1999年の県議選で初当選。現在6期目。議長、自民党県連総務会長、同政調会長などを歴任している。筑波大大学院修了。
 市長選を巡り、2期目の現職、茂木英子氏(61)=野殿=は態度を明らかにしていない。
(田島孝朗)

**********群馬テレビニュース2021年6月21日18:44
来春の群馬・安中市長選 岩井均県議が出馬を検討 現職・茂木市長は現時点で態度明らかにせず

 来年春の群馬県安中市の市長選に県議会議員の岩井均さんが出馬を検討していることがわかりました。
 安中市区選出の県議会議員岩井均さんは今月20日、県政報告会を開き来年4月に任期満了を迎える安中市長選への出馬を検討したいと後援会の幹部らに意向を伝えました。
 群馬テレビの取材に対し岩井さんは「出馬を前向きに検討している。衆院選後に正式に判断したい」と話しています。岩井均さんは1999年の県議会議員選挙で初当選現在6期目です。2015年には県議会議長を務めています。
 一方、2期目で現職の茂木英子市長は現在のところ、市長選への態度を明らかにしていません。


**********群馬県議会HP 2021年10月19日
<岩井均県議プロフィール>

岩井 均(いわい・ひとし)57歳:6期
連絡先 電話番号 027-393-5447
      住所 安中市松井田町高梨子864-1
 メールアドレス htsiwi39@ybb.ne.jp
ホームぺージ   http://mutodesign.com/iwai/
ブログ/SNS    岩井均Facebook ⇒ https://www.facebook.com/htsiwi/
趣味       野球、ゴルフ、囲碁
政治信条     “結縁・尊縁・随縁”
         平成11年(1999年)、群馬県議会議員に初当選させて頂いて以来、①現場主義 ②教育 ③福祉 ④産業 ⑤環境 を「躍進群馬の5本柱」に据え、県政と地元安中市の発展と活性化に全力で取り組んでいます。今後も皆様のご意見やご要望をお聞きし、県政に反映できるよう努力して参ります。
経歴 〔略  歴〕昭和57年 県立高崎高校卒 在学中に選抜高校野球(春の甲子園)出場
         昭和61年 筑波大学体育専門学群卒
         昭和63年 同大学大学院修士課程修了
         昭和63年~平成10年 中曽根康弘衆議院議員(元首相)秘書
         平成11年 県議会議員選挙初当選(現在6期目)
〔県 議 会〕議長、副議長、議会運営委員長、監査委員、
      農林・県土整備各常任委員長、
      地域活性化対策・観光世界遺産各特別委員会委員長、
      県産品需要拡大特別委員会委員長、
      外国人との共生に関する特別委員長、
      行財政改革特別委員会、
      地域創生・ブランドに関する特別委員長、
      図書広報委員長
〔党 関 係〕県連副会長、総務会長、政調会長、県議団長、
      党紀委員長、研修委員長、安中連合支部長、碓氷支部長
〔そ の 他〕 県アーチェリー協会長、県造林協会長、
      県治水砂防協会会長、群馬陸上競技協会副会長など
**********

【10月25日追記】
 議会筋の情報によれば、本日10月25日、安中市議会臨時議会が開催され、新庁舎建設に関わる調査費1億500万円の補正予算が可決されました。これに反対した議員は、金井久男、桜井ひろ江、小川剛、柳沢浩之、松本次男の5名でした。
 市当局の説明では、現在松井田支所に置かれている教育委員会、産業環境部も新庁舎に移転させる計画です。つまり、松井田支所の庁舎を完全無視して、一極集中のデカい庁舎のために巨額予算の投入を安中市執行部は目論んでおり、これを問題視する市議会議員は、4分の1に過ぎないというなさけない現状が浮き彫りになりました。
 また、12月定例会を待たずに、このように臨時議会を連発して、遮二無二、本件のような重大な事案を市民アンケートの結果を無視して、どんどん進めてしまう茂木市政の現状は、すっかり市長の統制力が実質失われ、副市長ら幹部職員らの暴走を招いてしまっている状況を示すものです。
 なお新庁舎建設に関わる調査は、今のところ来年4月の市長選前までの予定となっています。その後、設計作業に着手することになります。
 また、本年中に市内各地区で、市庁舎建替えに関する説明会が開催される予定です。
 51億円事件の負の遺産を背負う安中市が、反省もせず、さらに無駄なカネを後世代にツケまわしする体質を続ける限り、当会の運動も引き続き粘り強く継続することになります。当会は、市内で同じく市庁舎建替えに過度な予算を市が使うことに異議を唱えている市民団体と共に、活動してまいる所存です。

※関連報道記事
**********群馬県設新聞2021年10月19日
安中市の市庁舎・防災拠点センター建設基本構想
 安中市は18日、市庁舎・防災拠点センター建設基本構想を示した。建設地は安中高校跡地(安中2-13-7)。基本計画策定と基本設計は一括で年内の公募型プロポーザル公告へ準備を進めている。実施設計は入札か随意契約か今後決める。2022年11月から旧安中高校の解体設計と解体工事を進める。庁舎建設工事業者の選定は23年12月ごろに予定している。
 基本計画策定および基本設計業務委託料は、25日に開かれる臨時議会に上程する一般会計補正予算案に測量委託料や執務環境調査委託料と合算した1億577万6000円を盛り込んだ。
 建設地の安中高校跡地は現在の市庁舎から南東へ向かった約200mの距離に位置。敷地面積約1万7000㎡、用途地域は第2種住居地域となっている。建ぺい率は60%、容積率は200%。
 新庁舎には災害時に災害対策本部となる(仮称)コントロールルームを配置する。平常時は会議室や防災学習の場など、市民が利用可能なスペースとして使用する。このほか、人口減少に伴う職員数変動や、市内既存公共施設、市内団体などの入居施設の老朽化に伴う利用希望などに対応するため、事務室として必要なスペースについては、壁で区切らず、オープンフロアオフィスとして整備。パーテーションにより、簡易に間仕切りを設するなど、状況に応じた使用ができるようにする。また、テナントスペースなども確保し、市民が気軽に集うことができるカフェや飲食店、売店、郵便局、銀行などの入居も想定している。
 敷地には防災広場を整備し、かまどベンチやマンホールトイレ、防災井戸などを設置する。平時は防災体験学習や交流広場として活用する方針となっている。
 新庁舎は建設費のコストダウンや市民・職員の使いやすさ、オープンフロアオフィスとして整備する観点から3階建て程度を想定。延べ床面積は基本計画策定業務の中で検討する。また、職員一人当たりに必要となるスペースや書庫の数、パソコンなど什器類の調査などを行う執務環境調査も延べ床面積検討の参考にする。執務環境調査は12月から22年4月にかけて行う。
 整備に当たっては庁舎建設基金や地域振興基金、合併特例事業債、緊急防災・減災事業債の活用を検討している。

**********

【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

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【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!

2021-09-12 21:58:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■9月2日付の地元新聞を見た当会は、安中市議会に設置されていた「庁舎建設等特別委員会」なるものが、最終報告書を9月1日の安中市議会定例会の初日に上程し、しかも、安中市が行った市民アンケートで、現在の市庁舎の場所が最適だとする意見が過半数を占めていたにも関わらず、それらを無視して、旧安中高校跡地が建設場所として最適だと結論付けた最終報告書が9月1日から始まった市議会定例会の初日に提出されたことを知り、さっそく当該報告書を入手し、内容を精査してきました。
 その結果、あまりにも住民不在の酷い市議会の実態を目の当たりにして、このままでは市議会が市の幹部の思惑通りに、住民の意向とは異なる方向に暴走するのを食い止める必要があることを痛感しました。そのため、本日、安中市内全域に、全部の新聞の朝刊へ意見広告として折込み配布をしました。

9月12日朝刊に折り込まれた当会の意見広告。なぜか、来年4月の市長選を意識してなのかどうか明らかではないが、茂木英子後援会により「安中市長茂木ひでこ市政だより」が一緒に折り込まれていた。セットで読んでくれるかたがたも多いのではと期待される。

 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■今回の意見広告チラシの作成は、市内で市庁舎建替えについて意見をお持ちの市民団体の関係者のかたがたのご協力を得て、急遽作成しました。作成に当たり、市民の皆様からご指摘、ご支援を賜りました、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 手始めに、9月1日に報告された議会特別委員会の最終報告書(全7ページ)に目を通してみました。この特別委員会は委員長が田中伸一市議(以下敬称略)で、その他に、副委員長が小川剛、委員が櫻井ひろ江、松本次男、武者葉子、佐藤貴雄、小林訂史、遠間大和、罍次雄、柳沢吉保の10名の議員で構成されています。

 このうち、新政会所属の田中伸一、小林訂史、遠間大和、罍次雄、柳沢吉保、および公明党の武者葉子の6名は、当会のアンケートに対して、「特別委員会で審議中だから回答を控える」という理由で無回答でした。

 その他の議員として、清風クラブの小川剛と共産党の櫻井ひろ江、そして無所属の松本次男の3名はいずれも、「老朽化庁舎のみ建替え」とする回答でしたので、必然的に現在地での建替えが望ましいとする考えを示しました。また、民生クラブの佐藤貴雄は、安中高校跡地での建替えが望ましいとする意見でした。

 以上からすると、新政会の5名と公明党の1名の合計6名の議員は、自らのしっかりとした判断に基づく意見を持たないにもかかわらず、市側の説明を鵜呑みにして、市民アンケートの結果とは異なる「安中高校跡地」を支持したことになります。

 議会は、住民から選ばれた選良で構成されているのですから、住民の意見を代弁しなければならないのに、市側の都合の良い説明を基に優先して判断したことになります。こうした議員が現在もなお跋扈し存在していること自体、安中市の後進性を物語っていると言えましょう。

 なお、当会がこれまでに実施した、議員を対象として2度のアンケートについては以下のブログ記事を参照ください。
○2021年2月25日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名及び地元選出県議らへの市庁舎建替第2次アンケート結果の公表
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3280.html
○2021年2月10日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名及び地元選出県議らへの市庁舎建替第2次アンケート実施中!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3276.html
○2020年10月24日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議20名全員への市庁舎建替アンケート結果、会派毎の回答率は実質90~95%
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3226.html
○2020年10月21日:【安中市庁舎建替え問題】安中市議会議員全員に市庁舎建替えについてアンケート依頼中!10月23日の締切迫る
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3223.html

■市議会庁舎建設等特別委員会が提出した最終報告書の内容については、かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事が、もっともよく市民の意見を示しているので、以下にそのまま引用します。

【2ページ目】

2ページ目は新庁舎の必要性について述べている。 
一番大切なのは耐震性を指摘された本庁旧庁舎と中庁舎で執務する職員と訪れる市民の安全を確保することだと思う。
新庁舎建設云々よりも何時起こってもおかしくない地震に備え旧庁舎と中庁舎で行われている業務を移転することが最優先だと思うけどな!
建設手法や財源について触れているものの、規模や金額を示さずに検討できるものだろうか?
一説には安高跡地に新設するには50億以上、現在地での建替えは20~30億程度と言われている・・・
詐欺事件の返済、合併特例債の使用可能額、今後の税収予想も検討されていないのは何故なのだろう!

【3ページ目】

3ページ目は既存施設の活用と新庁舎の規模と機能について記載されている!
既存施設には十分使えるものが有るとしながら、その既存施設の空きスペースを旧庁舎・中庁舎の一時移転先として考えていないんだね!
規模については適正なものとすることと書いてあるだけ・・・具体性が無いのになぜ安高跡地が導き出されるのだろうか?
機能については美辞麗句が並べられている・・・此処に列挙された機能を満足させたら面積も建設費も凄いものになるだろうな!

【4ページ目】

4ページ目は職場環境について・・・
一極集中型を求めているような内容だな・・・トレンドは多極分散型なのにね! そして此処でも盛沢山の提案かぁ~資金が幾らあっても足りないぞ!

【5ページ目】

5ページ目はまとめ・・・
ここが一番重要な部分ね! 市民懇談会や市民アンケートの結果には制約されずに検討してきたと書かれている。 市民の意見は無視なのか?
五つの理由・・・規模も金額も示さず判断理由の内容が理解できない!

【6ページ目】

6ページ目・・・委員会の開催状況だね! 特にコメントは無し!

【7ページ目】

7ページ目も委員会の開催状況と視察状況・・・特にコメントは無し!

以上・・・皆さん! 委員会報告を読んでどう思いますか?
(以上で引用終わり)

■こうした市民の声を踏まえて作成した、今回、市内配布としては2度目となる意見広告の内容は次のとおりです。

※市庁舎建設に関する意見広告 ZIP ⇒ 20210912final_r2021n9aspa.zip

*****表面*****
【市庁舎建設に関する意見広告】
安中市には巨額詐欺事件で24億円の損失があります。

安中市にエスカレータ付きの豪華庁舎は要らない!
市議会庁舎建設等特別委員会は、市民の意向を無視して
市庁舎建設場所を安高跡地に決定して報告書を提出

現在地で建替えるより数十億円の出費増に!

【庁舎建設等特別委員会の最終報告書の問題点】
●市民アンケートの結果、建設場所は、「現在地」が最多得票になった。
●だが、報告書では、市民の意向を無視して安高跡地に決められている。
●安高跡地に移転の場合は、現在地建替えと比べ大幅な費用の増額が必要。
●だが、報告書には、市民の誰もが納得できるような移転理由の説明がない。
●報告書に書かれた5項目の理由では、なぜ数十億円も余分に公金を費やすのか市民に理解してもらえない。「これで本当に良いの?」
●議員の皆様!9月議会で議論を尽くして下さい。お願いします!


 安中市役所庁舎は、上の写真の左から中庁舎、旧庁舎、新庁舎で構成されています。旧庁舎は昭和34年竣工、中庁舎は、昭和44年竣工で、これら二つの庁舎は耐震性に問題があります。新庁舎は平成13年竣工で耐震性に問題はありません。
 耐震性に問題のある二つの庁舎だけを建て替えれば、費用は20億円台で済みます。ところが、安高跡地に市役所を移転して全面的に建て替えようという構想が市の公式案として平成29年に報告書が出されています。その場合は、総事業費は50億円以上に増加します。

【これまでの経緯】
2021年09月01日  「庁舎建設等特別委員会」が最終報告書を出す。結論は、安高跡地への移転。市議会は最終報告案を可決し要望書として茂木市長に提出。
 ↑↑↑
2021年07月13日  「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」調査結果公開。建設場所は、「現在地」が1位で約7%リード。
 ↑↑↑
2012年04月  安中市執行の「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」実施
 ↑↑↑
2020年11月24日  「安中市庁舎に関わる市民懇談会」が提言書を市長に提出。
 ↑↑↑
2017年(平成29年)09月26日  市の事前準備組織から『庁舎建替に関する報告書』を市長に提出。建設場所は安高跡地、延べ床面積9500㎡、建設費49億4千万円(校舎撤去費用、外構工事費用含まず)
 ↑↑↑
2007年(平成19年)02月23日  群馬県建設技術センターより耐震判定結果通知が出る。旧庁舎は、耐震性能は非常に低く大規模な改修が必要、耐震性能ランクD1、一部D3。中庁舎は、耐震性能は低く補強が必要、耐震性能ランクC2

安高跡地は、市役所でなく市民のための「まちづくり」の拠点にしたほうが価値がある


<安高跡地概要>
――延床面積――
北側校舎:1937㎡
南側校舎:2340㎡
体 育 館:2118㎡
格闘技場: 880㎡
――敷地面積――
全 体:16963㎡

【まちなか広場!】校庭は芝生広場にして市民の交流イベント、お祭り広場、イベントスペース、災害時の避難場所、炊き出し・救援、大災害時の仮設住宅のためのスペースとして活用しよう!
【校舎は市民の情報発信基地に!】耐震補強と一部減築して、市民による文化発信基地とし、市民活動発表の場、ギャラリー、市の歴史の展示、カフェ・飲食店、地産品直売所などを設けよう!
【市民総働のまちづくりを!】市民の「自分たちのまちは、自分たちの手で作り上げたい」気持ちと発想を活性化し、地域の持続ある発展に繋げよう!安高跡地は市民のために有効利用を!


松井田文化会館の芝生広場をモデルに校庭を芝生にしましょう。
「まちなか広場」はきっと安中市の価値と文化を高めてくれるでしょう。

*****裏面*****
安高跡地が理想であると決定した5つの理由への疑問
2021年9月1日に庁舎建設等特別委員会の最終報告書が出されました。全7頁の報告書から5~6頁のまとめ部分を次に抜粋しました。



庁舎建設等特別委員会が、安高跡地に建設するのが最も理想であると判断した5つの理由について安中市民のだれもが納得して理解できるものかを検証してみましょう。★は市民の意見です。
① 業務を続けながら、建設、引っ越しが一度で済む
★ この主旨は、人命軽視・安全無視の考えではないでしょうか?
 耐震性能が非常に低い庁舎で、市の不作為により13年間も業務を続けてきましたが、さらにこの先、新たな庁舎が完成して入居できるまで約5年間も業務を続けさせるのは、人命軽視も甚だしいと思いますがいかがなものでしょうか? 業務を続ける職員だけでなく訪れる一般市民も危険にさらされることになります。
早急に、既存の市有施設を利用して仮設庁舎に移るのが正しい判断だと思いませんか?


② 仮設庁舎が不要である
★ 同じページ内で、「行政にとって最も大切なのは、市民(職員も含めて)の生命と財産の安全を確保することであり」と述べられておりますが、「仮設庁舎が不要である」という感覚と大いに矛盾していると思います。近隣の既存の市有施設の空いている所を利用すれば、仮設庁舎費用は市の資料に書かれた3億円もかかりません。仮設庁舎に費用がかかっても人命の方が大事だという判断はできないのでしょうか?
 さらには、安高跡地に移転のため数十億円も余分に出費が増えるのは、市民(市)の財産の安全確保ではなく市の財産の散財・浪費にならないでしょうか?


③ 早期に工事が進められる場所
★ 校舎を解体し撤去しなければ建設工事は進められません。
 巨大な校舎を解体するのと老朽化した庁舎だけを解体するのとではどちらが早いでしょうか? 同列で比較すれば、現在地で老朽庁舎のみを建替えるほうがk大祭工事が早く済むので、早期に工事を進めることが出来ると思いませんか?


④ 今後購入する土地ではなく、現在安中市の財産である場所
★ 市役所がある現在地も同じですね。

⑤ 用途地域が第二種住居地域の場所である
★ 現在地は、現時点では第一種住居地域ですが、用途地域は変更できます。特に、新しい道路が通るときなどは都市計画に絡めて容易に変更できますので理由になりません

以上のように、特別委員会の報告書の結論からは、安中市民のだれもが納得して理解できるような理由を見出すことはできません。数十億円も余分な出費になる理由としては貧弱すぎると思います。
**********

■地方自治体では史上空前絶後の51億円巨額詐欺横領事件の舞台となった旧安中市の場合、これまでも、平成の合併に関するアンケートの際に、安中市は「高崎市との合併を望む」と答えた市民が最も多かった結果を握りつぶしました。今回の市民アンケートでも、市議会の最大会派の所属議員らを主体に懐柔し、「現在地」を望む市民の超えた最も多いのに、しゃにむに「安高跡地」への移転建て替えの方向に結論をもっていこうとしています。

 おそらく、安中市幹部らのこうした方針を、権限のない納税者市民として覆すのは至難の業だと思われます。なので、当会では、先日、2件の行政文書開示請求書を安中市長に提出しました。

 ひとつは、これまでに市民アンケートの実施に際して、どれくらいの費用がかかったのか、についての情報。もうひとつは、元職員タゴから、今年に入って、巨額横領事件の損害賠償のため、いくら安中市土地開発公社に入金し、あといくら残高が残っているのか、についての情報です。
※20210901安中市行政文書開示請求書(市民アンケート費用) ZIP ⇒ 20210901ssjisapgj.zip
※20210901安中市行政文書開示請求書(タゴ返済状況) ZIP ⇒ 20210901ssjisxqaj.zip

 仮に、市民アンケートの結果が、市庁舎建て替え事業の結果に反映されない場合は、アンケートそのものが全く無駄に終わったことになり、地方自治法第2条で定める最小の経費で最大の効果を生み出すという行政の原理原則に反することになるため、当会としては、住民監査請求を視野に入れたうえでの情報開示請求です。

 また、元職員タゴから、依然として極少額の債務返済に留まっている状況について、なんら改善措置を講じない安中市に対して、債権回収努力を行っている現状を確認することで、これについても住民監査請求を視野に入れたうえで、情報開示請求に踏み切ったものです。

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「同日に新聞折込された安中市長後援会による『茂木ひでこ市政だより』」
**********ZIP ⇒ 202109121sp12.zip
202109122sp34.zip
 ちなみに、4ページ目の右側中段に庁舎建設に関わる市民懇談会開催と市民アンケート実施について記載がありますが、市長としての判断については触れられていません。
**********

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【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ

2021-09-03 01:18:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■9月2日付の地元新聞に次の記事が掲載されました。なんと、市議会に設置されていた「庁舎建設等特別委員会」なるものが、最終報告書を9月1日の安中市議会定例会の初日に上程したというのです。しかも、安中市が行った市民アンケートで、現在の市庁舎の場所が最適だとする意見が過半数を占めていたにも関わらず、それらを無視して、旧安中高校跡地が建設場所として最適だと結論付けた報告だというのです。さっそく見てみましょう。

**********上毛新聞2021年9月2日
安中高跡地 建設に最適 特別委が最終報告案 安中市庁舎整備
 安中市が検討を進めている市庁舎の整備について、建設に関する調査などを行ってきた庁舎建設等特別委員会(田中伸一委員長)は1日、市議会9月定例会で新庁舎の建設地として旧安中高校跡地が最も適しているとの最終報告案を示した。
 市庁舎は老朽化部分などの耐震性が懸念されていることから、建て替えが検討されている。建設地については、市民懇談会が昨年にまとめた提言書で「現在地」「旧安中高校跡地」「その他」の3候補地が挙げられていた。最終報告案では、旧安中高校跡地が現庁舎から近く、建設時の仮設庁舎が不要などの理由から最も理想的とした。
 事前説明として25日の全員協議会で市議ら参加者のみに配布された資料が市民団体の会員制交流サイト(SNS)上に公開されたことについて、市議が質疑を求める場面もあったが、市議会は最終報告案を可決し、要望書にまとめて茂木英子市長に提出した。
(田島孝明)
**********

 この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。
○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■安中市議会のHPによると、安中市議会9月定例会は次の日程で開催中とあります。

*****令和3年第3回定例会の会期日程(予定)*****
日次   月  日  曜日  開議時刻    摘要
第1日  9  1  水  午前9時30分  開会・議案の上程等
第2日  9  2  木           休会
第3日  9  3  金           休会
第4日  9  4  土           休会
第5日  9  5  日           休会
第6日  9  6  月  午前9時     決算審査特別委員会
第7日  9  7  火  午前9時     決算審査特別委員会
第8日  9  8  水  午前9時     決算審査特別委員会
第9日  9  9  木           休会
第10日 9  10 金  午前9時     総務文教常任委員会
第11日 9  11 土           休会
第12日 9  12 日           休会
第13日 9  13 月  午前9時     福祉民生常任委員会
第14日 9  14 火  午前9時     経済建設常任委員会
第15日 9  15 水           休会
第16日 9  16 木  午前9時     一般質問
第17日 9  17 金  午前9時     一般質問
第18日 9  18 土           休会
第19日 9  19 日           休会
第20日 9  20 月           休会
第21日 9  21 火           休会
第22日 9  22 水  午前9時     委員長報告・採決等、閉会
**********

 随分休会の多いノンビリとした日程ですが、他の自治体の市議会もこうなのでしょうか。週末に一般質問をやれば正味1週間で十分こなせる日程なのに、22日もなぜ必要なのでしょうか。

■それはさておき、安中市議会の9月定例会の初日9月1日は「開会・議案の上程等」となっていますが、冒頭の新聞記事によれば、「市議会は最終報告案を可決し、要望書にまとめて茂木英子市長に提出した」と報じています。常識的に考えれば一般質問を経て、最終日の9月22日に可決し、その後要望書にまとめて市長に提出するはずですが、それほど急ぐ必要がなぜあるのでしょうか。

 それにしても、老朽化が進んでいるという理由で安中市庁舎の建て替えが必要だとして安中市議会に設置された「庁舎建設等特別委員会」は、たしか、今から2年前の令和元年(2019年)安中市議会第4回定例会(会期:同年12 月2日~13日)の会期中に、鳥獣害対策特別委員会と一緒に新たに設置されたもので、以降、市庁舎の建て替えについて調査研究を進めることになっていましたが、2年以上かけた調査研究結果がこの有様とは、我が市民の代表者である議会のレベルの低さに恥ずかしくなります。

■この日、9月2日はちょうど首都圏に出かける都合が有り、朝、前日に前橋地裁で判決が言い渡されたみなかみ町RDF訴訟事件の棄却判決について、記事が掲載されているかなと思い、高崎駅のキオスクで地元紙を買い求めて、東京行の新幹線の車内で読み始めたら社会面に記事が載っていたのを見つけた次第です。

 びっくりして、さっそく9時15分に安中市役所に電話をかけて、議会事務局につなげてもらいました。電話に出た事務局の中島職員に、さっそく「今朝地元紙で知ったが、市庁舎建替えに関する最終報告書が議会で可決されたそうですが、その内容はHPに掲載して、市民が誰でも見られるようにしてあるのでしょうか?」と訊いてみました。

 すると同職員は、「してません」というので、「すぐに当該最終報告書のPDFファイルを行政課の情報開示担当窓口の平職員に送っていただけないでしょうか。平職員から私宛にメールで送ってもらうから、すぐに手配してください。行政課にはその旨私から話をしておきます。なお、情報開示請求手続を経ますと開示通知が2週間後になってしまうので、今すぐ手配していただけるとありがたい」と伝えました。

 そのあとすぐに行政課の小坂係長に電話をして「今朝の新聞で議会定例会の初日に、特別委員会から市庁舎建替えの最終調査報告書が提出され可決されたことが報じられていました。議会事務局に電話をしたらHPにアップしていない、というので、直ちに内容を確認したいものですから、PDF化した電子コピーを行政課の平氏に送ってください、と依頼しました。ぜひ即日開示で、私に当該データをメール添付で平氏から送ってください」と強く要請しました。

 小坂係長は「へえ、そういう記事があったんですか」とまだ記事のことはご存じなさそうでしたが、「平(職員)は今日来ているので、議会事務局から(電子データが)届いたら、平のほうから小川さんにすぐ送るようにさせます」と言いました。

 結局、行政課文書箒係の平主査からメールで連絡があったのは同日15時01分でした。「お世話になります。議会事務局にご依頼のありました件で、資料を送信いたします。よろしくお願いいたします」とのメッセージと一緒に、資料が添付されてきました。さっそく見てみましょう。

*****庁舎建設等特別委員会報告書*****ZIP ⇒ i.zip
<P1>
           庁舎建設等特別委員会報告書

 本委員会に付託されました「現庁舎の老朽化の進行により、有事においての建物倒壊の危険性と防災拠点施設としての機能喪失の可能性が指摘されていることから、市庁舎建設に係る現状と課題を把握し、市民の信頼と安心に応えることのできる市庁舎建設の確立に寄与することについて」調査研究することについて、会議規則第109条の規定により報告いたします。

  令和3年9月1日

                     庁舎建設等特別委員会
                     委員長 田 中 伸 一

 安中市議会議長 吉岡 完司 様

                 記

1,設置目的

 現庁舎の老朽化の進行により、有事においての建物倒壊の危険性と防災拠点施設としての機能喪失の可能性が指摘されていることから、市庁舎建設に係る現状と課題を把握し、市民の信頼と安心に応えることのできる市庁舎建設の確立に寄与するため。

2,設置期日等

 令和元年12月13日、第4回定例会において安中市議会委員会条例第6条の規定により設置された。

3,委員会の構成

 委 員 長  田 中 伸 一    副委員長  小 川    剛
 委  員  櫻 井 ひろ江    委  員  松 本 次 男
 委  員  武 者 葉 子    委  員  佐 藤 貴 雄
 委  員  小 林 訂 史    委  員  遠 間 大 和
 委  員  罍   次 雄    委  員  柳 沢 吉 保

<P2>
4,調査研究結果

 本委員会では議論の過程において、特に「新庁舎の必要性」「新庁舎の建設位置」「新庁舎の建設手法と財源」「既存施設の活用」「新庁舎の規模及び機能」の5項目に絞って検討すべきとの総意に至った。
 コロナ禍で他市への先進地視察などが抑制される中、感染症対策を万全にし、積極的に調査研究を重ね令和3年第1回(3月)定例会で本委員会の中間報告として「新庁舎の必要性」「新庁舎の建設位置」「新庁舎の建設手法と財源」について提言を行った。
 その後、残る2項目についての協議を行い、このたび検討すべきとしたすべての項目について取りまとめが完了し、下記のとおり報告する。

(1)新庁舎の必要性について
 昭和33年11月の安中市制施行により記念事業として建設された現在の本庁旧庁舎は昭和34年の竣工後60年が経過、中庁舎は昭和44年の竣工後50年が経過し、老朽化に加え、耐震に著しい問題があり、建て替えが急務となっている。
 また、本市は分庁舎が多く、窓口業務が分散しているため、来庁者に多大な不便を来しているだけでなく、業務執行上も極めて非効率であると言わざるを得ない。
 さらに、まちづくりの全体像の中で将来性、発展性を見据え、関連する計画等との整合を図るとともに、市民に親しまれ、誰もが気軽に利用でき、市民活動の拠点となることはもとより、今後の行政需要に即応し、利便性の向上や行政運営の簡素・効率化、高度情報化、省エネルギー化等を図り、市民の安全安心を守るための防災、減災に対応する機能などを兼ね備えた市庁舎の建設は早急に推進すべきである。

(2)新庁舎の建設位置について
 新庁舎の建設位置については、市民の利便性を考慮するとともに、今後の行政需要に即応し、庁舎を核としたまちづくりを見据えた場合など、さまざまな見地から総合的に勘案すると、新庁舎の位置は現在地及び旧安中高校跡地に加え、その他の場所として新たな場所も視野に入れるべきである。

(3)新庁舎の建設手法と財源について
 新庁舎の建設に当たっては、社会経済活動情勢を直視し、将来を見据え、市民ニーズに応じた市役所であるべきである。厳しい財政状況の中、PFI・PPP等の民間活力導入も視野に入れ、本市の財政状況、市民負担、今後必要となる維持管理経費など諸点を十分考慮して、建設手法を慎重に選択するとともに、財源確保のためのあらゆる可能性を熟考し、建設費用が過度の将来負担とならぬよう十分留意すべきである。

<P3>
(4)既存施設の活用について
 既存施設とは現本庁舎、松井田庁舎、谷津庁舎についてとし、活用方法を検証した。現本庁舎は、旧庁舎、中庁舎は取り壊し、新庁舎と保健センターは効率的に活用すべきである。また、松井田庁舎の活用は松井田住民の行政サービス低下があってはならず、利便性の観点から支所機能として残すものとし、非常用電源も完備されているので効率的に使用すべきである。谷津庁舎については、建物を点検し耐震性に問題なければ、引き続き行政庁舎として部署の入れ替えも十分検討し活用すべきである。

(5)新庁舎の規模及び機能について
 ア 新庁舎の規模について
   既存の施設を活用することを前提に、人口推計や財政状況など予測されるデータを的確に分析し、本市の庁舎としての機能を満たす適切な規模となるよう精査すべきである。具体的には、庁舎理念と役割を明らかにした上で、本市が先進事例となる「新しい生活様式」に沿った市庁舎とすることや、地元経済への波及を第一に考えるとともに、SDGsの理念と達成への取り組みを市民と共有できるような市庁舎とすること。さらには占有エリア調査を行い、実際に使用・不要のスペースを事前に把握することで、面積を減らしコスト削減を図る発想ではなく、合理化による多様化で生産性の向上をはかることが求められる。
   将来的な人口減少社会の到来や生産性向上による働き方等の行財政改革、ICT を活用した新しい生活様式などの視点から十分な検証を行い、本庁舎に集約すべき機能及び当該機能を果たす上で必要な職員数を検討し、適正な規模とすることが重要である。

 イ 新庁舎の機能について
   新庁舎の機能については、以下の点に配慮すべきである。
 (ア)市民の利便性について
   ・市民利用が多い窓口は低層階に配置し総合相談窓口や待合いスペースを設置し市民の利便性に配慮するとともに適切でスムーズな動線計画をはかること。
   ・スロープや誘導ブロックの配置やエレベーター、市民が利用する低層階にはエスカレーターを設置しすべての方に配慮したユニバーサルデザインの理念を取り入れること。
   ・プライバシーに配慮した各種相談窓口や相談スペースを設置すること。
   ・銀行やATM、食堂、売店(コンビニエンスストア)、自動販売機等、公民連携の観点を踏まえ導入を検討すること。
   ・多機能トイレやファミリートイレの設置も検討すること。
   ・授乳室やキッズスペースを設置し、授乳室にはベビーベッドを備えること。

<P4>
 (イ)職場環境について
   ・安心して利用できるようセキュリティー対策を講じ市長室を低層階に設置するなど開かれた行政を目指すこと。
   ・DX(デジタルトランスフォーメーション)を駆使したスマート自治体を目指すこと。
   ・感染症対策としパーテーションの設置や距離間の確保をはかり、市民サービスを低下させることのないよう努めること。
   ・事務スペースは開放的で柔軟にレイアウトが変更可能となるよう、将来変化に対応できる執務環境としOA(オフィスオートメーション)フロアについても検討すること。
   ・職員一人あたりの執務面積を確保し働きやすい環境を整備すること。
   ・職員の福利厚生に配慮した更衣室、休憩室等を配置すること。
 (ウ)駐車場について
   ・十分な駐車場を確保し、周囲に渋滞を起こさないよう動線に配慮すること。
 (エ)地域連携や市民交流について
   ・屋内外で市民や職員がくつろぐことができ、週末には市民団体に開放し賑わいや交流を生み出せる空間づくりを民間活力等を活用して導入すること。
   ・庁舎の随所に安中市の地域に根差した産業・文化・歴史を反映させること。
 (オ)防災機能・被災時対応機能について
   ・災害発生時には危機管理拠点や災害復興拠点となる庁舎として、災害応急対策が速やかに行える機能を備えること。
   ・市民の一時避難スペースや支援物資受け入れスペース、ボランティア待機場所、災害時にさまざまな関係機関と連携が取れる災害対策本部が設置できるスペ ースを確保すること。また、緊急車両が水没しないよう配慮すること。
   ・非常用電源を確保し非常用飲料水貯水槽、雨水槽、緊急用汚水槽の設置も検討すること。
   ・災害時における河川監視カメラや消防、警察、学校、避難所の状況が共有できる通信体制を構築すること。
 (カ)情報やセキュリティーについて
   ・庁舎内のサーバー等の機器はセキュリティー面と防災面を重視し遠隔地にバックアップを保管すること。
   ・ICカード等の認証システムの導入や防犯カメラを設置すること。
 (キ)環境面について
   ・全館LEDの明るい照明で省エネに努め、太陽光発電や蓄電池の設置を検討すること。
   ・エコロジー技術やリサイクル資材などを活用した地球環境に配慮した庁舎にす

<P5>
ること。
   ・安中市産や群馬県産材の使用による地産地消を推進すること。
 (ク)議会施設について
   ・議場等は多目的に活用可能な機能を有すること。
   ・傍聴席は十分な面積を確保し照明や換気に配慮し、障がい者や子ども連れで来場された方に配慮したユニバーサルデザインの理念を取り入れること。
   ・各種委員会や多様な会議形式に対応できる可動する間仕切り壁の設置を検討すること。
   ・議員控え室は会派単位の部屋とし、会派数や議員数に柔軟に対応できるよう配慮すること。
   ・議会図書室の蔵書数の増加や閲覧箇所、IT機器導入に備えるスペースを確保すること。
   ・議員と市民が交流できるスペース、応接室を設置すること。

(6)まとめ
 庁舎建設等特別委員会は設置後、市民の信頼と安心に応えることのできる市庁舎建設の確立に寄与することを目的に、1年9か月に渡り協議を進めてきた。市庁舎に関わる市民懇談会の協議結果として、令和2年11月24日に安中市庁舎に関わる提言書が市長に提出され、令和3年7月には庁舎整備等に関する市民アンケート結果がまとまった。それらの内容を参考にしながらも、それに制約されることなくゼロベースを基調に新庁舎の建設について活発に本委員会で意見交換を重ねてきた。
 中でも新庁舎の建設位置については、委員からさまざまな意見が出された結果「現在地及び旧安中高校跡地に加え、その他の場所として新たな場所も視野に入れるべきである」と提言したが、庁舎建設等特別委員会として建設位置について、下段に示す理由から旧安中高校跡地に建設するのが最も理想であるとの意見が多数を占めるに至り、相対的に判断した結果、新たに提起する。(※赤字の箇所は、矛盾箇所を示すものとして当会が付記)
 ①現庁舎から至近距離にあり、市民への影響が少なく、業務を続けながら、建設、引っ越しが一度で済む。
 ②仮設庁舎が不要である。
 ③早期に建設が進められる場所である。
 ④今後、購入する土地ではなく、現在安中市の財産である場所である。
 ⑤用途地域が第2種住居地域の場所である。

 これらの項目を勘案したうえで、行政にとって最も大切なのは、市民の生命と財産の安全を確保することであり、市民の皆さんに対する日々の行政サービスを担う拠点であることはもちろん、特に災害が発生した場合にも対応可能な体制基盤を確保する対策が必要であると考えれば、旧安中高校跡地が最も適していると提起するものであ

<P6>
る。一方、建設位置を旧安中高校跡地と決定した場合、現在地の利活用についても検討していくことが必要であるが、いずれにしても一日も早く庁舎建設が進むよう切望するものである。
また、財源については、財源確保のためのあらゆる可能性を研究し、建設費用が将来の過度な負担とならないよう十分な配慮をあらためて強く求める。
以上、本委員会において検討した5項目について取りまとめた結果を報告する。執行部におかれては、本報告の趣旨を十分踏まえ新庁舎の建設を着実に推進されるよう、ここに強く要請するものである。
今後、市においては、市民意見も十分に参酌し新庁舎の建設をスピード感を持って推し進めていただくとともに、議会としては新庁舎の完成、さらには市民サービス利用開始まで、引き続き市が進める基本計画、基本設計や実施計画等の点検や検証等を積極的に行っていくことを申し添え最終報告とする。

5、委員会の活動状況

(1)委員会の開催状況

開催期日等 調査や協議の項目等
第 1回 令和元年12月13日 委員長、副委員長の互選
第 2回 令和元年12月13日 委員会の運営について協議
第 3回 令和2年 1月27日 調査・研究方針について協議
第 4回 令和2年 2月14日 調査・研究方針について協議
第 5回 令和2年 2月25日 庁舎建設の必要性について協議
第 6回 令和2年 3月17日 庁舎建設の方法について協議
第 7回 令和2年 6月18日 コロナ禍での委員会運営について協議
第 8回 令和2年 7月22日 庁舎建設の方法について協議。行政視察について協議
第 9回 令和2年 9月 8日 庁舎建設の方法について協議
第10回 令和2年 9月17日 執行部への要望について協議。今後の委員会運営について協議
第11回 令和2年10月20日 執行部への要望について報告。今後の委員会運営について協議
第12回 令和2年11月18日 松井田庁舎の利活用について協議
第13回 令和2年12月 9日 中間報告ついて協議
第14回 令和3年 1月19日 中間報告(案)について協議
第15回 令和3年 2月15日 中間報告(案)について協議、決定

<P7>
第16回 令和3年 2月26日 今後の協議方針について協議
第17回 令和3年 3月15日 既存施設の活用について協議
第18回 令和3年 4月23日 既存施設の活用について協議
第19回 令和3年 6月21日 既存施設の活用について協議。新庁舎の規模及び機能(議会施設を含む) について協議
第20回 令和3年 7月15日 新庁舎の規模及び機能(議会施設を含む) について協議。最終報告について協議
第21回 令和3年 8月 4日 最終報告(案)について協議
第22回 令和3年 8月18日 最終報告(案)について協議、決定。要望書について決定

(2)先進地視察の実施状況

視 察 日:令和2年10月20日
視 察 先:群馬県富岡市役所
視察事項:庁舎建設の経緯について

(3)市内視察の実施状況

視 察 日:令和2年11月18日
視 察 先:安中市役所松井田庁舎
視察事項:松井田庁舎の現状と利活用について

(4)その他実施状況

実施事項:庁舎建設等特別委員会講演会
実 施 日:令和2年11月18日
講演内容:市庁舎建設のあり方について『安中市庁舎に関わる参考意見』
講  師:青山社中株式会社 取締役 大山 詠司 氏

**********

■市民アンケートの結果、「現在地」での建て替えを望む市民が最も多く、過半数を超えているにもかかわらず、安中市が依然として「旧安高跡地」での建て替えに未練がましく、いまだにこだわっていたところをみると、どうやら安中市議会の最大会派をはじめとする議員らを懐柔していて、市議会特別委の最終報告書が安中市の思惑どおりになることを見越していた、という流れが見えてきたと言えます。

 それにしても、安中市民から選ばれた選良なのに、安中市の市民のアンケート結果を無視して、最初から「旧安高跡地」に新築移転しようとする安中市幹部らの思惑をそのまま反映したかたちの報告書を出すとは、呆れた議員連中です。

 道理で、当会の議員アンケートでも、最大会派の新政会をはじめ、公明党や、共産党の議員まで、きちんと回答してこなかった経緯をみれば、今回の市役所執行部よりの調査結果を出すことは、あらかじめ決まっていたと思われます。

 しかしいくら低レベルの市議が多い市議会とはいえ、この問題をこのまま放置しておくわけにはいきません。今後もきちんと、市民の望む声を安中市民として発信し続けたいと思います。

【市政をひらく安中市民の会事務局からの報告】

※参考資料1「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート調査結果のご報告」
**********ZIP ⇒ 20210801apgiezzj.zip

 これは、8月初めに地区の回覧版と共に各戸配布されたチラシ。安中市は費用を掛けて市民アンケートを行い、その結果が市役所の建て替え場所の適地として「旧安高跡地」に誘導しようとしたが、「現在地」を望む市民が最も多かったため、このようなチラシを各戸配布することで、アンケート結果を市民に周知したことにし、9月1日の議会の庁舎建設等特別委員会の最終報告で「旧安高跡地」が建替え場所としての適地である、という結論を待ち焦がれていたことがうかがえる。市民の意向軽視の体質が染みつく安中市役所ならではのやり方。
**********

※参考資料2「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート調査結果報告書]
**********URL ⇒
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/kikaku_keiei/files/annaka_questionnaire_report.pdf
 「現在地」での建て替えを望む市民が過半数を占めているのに、それを認めようとせず、あいかわらず無効アンケートを分母に加えたまま、「現在地」を求める市民の数を矮小化しようと、正しく修正すべきなのになにもしようとしない安中市役所幹部らの傲慢な姿勢が良く判る報告書。
**********

コメント
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