子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。
おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。
「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズがジェマ、「ブラック・ウィドウ」のバイオレット・マッグロウがケイディを演じた。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作を手がけ、「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本を担当。(映画.comより)
<2023年6月11日 劇場鑑賞>
怖い。確かに怖かったけれど、おもしろかった!ミーガン、最高。しかもAIのチャットGPTが話題になる今、とてもタイムリー。私の記憶が間違っていなければ、かなり前に一度、公開と宣伝されてなかったっけな。そのうち自然消滅したな、と思っていたら、2年くらい(?)して復活してきたような気がします。あまりに怖くて公開中止になったのかと思ってました。
しかしながら、話はわりと奥が深かったです。そもそも、単に親(あるいは大人)の負担を軽減するために、”進化する知能”を備えた少女型ロボットを与えてはいけません。もっとも、主人公の女性は、自分が研究者だったから、試してみたかったということもあるでしょうけれど。人工知能が暴走するというような話の映画は数あれど、今回は見かけがかわいいのと、ロボット本人が正義感に溢れているところが今までと違うと思います。もちろん、ウィル・スミスの「アイ・ロボット」に出て来るロボットも、プログラムされた正義感に従って行動していて、悪意のある奴は限られてましたけれど、今回のミーガンは、純粋に少女ケイディを守ろうと思っていただけです。
いろんなところが徐々にひずんでくるところは、本当に今議論しているチャットGPTを見ているようで、そのタイムリーさに少しゾッとしました。ミーガンに関係ないですが、人間の可能性を広げるため、またその効率性を高めるために開発されたチャットGPTに、その暴走が怖いからと言って、たくさんの知恵者が集まって議論して決まりごとを制定しなければいけないのなら、本末転倒じゃないですか?その手間って。個人的には、そんな風に思ったりもします。まぁ使ってみないとわからないことはあるでしょうけれど。
続編があるかも・・・。ミーガンのEが3になっているから、3部作を暗示しているのかも、と思ったりもします。そんなことないか(笑)。