田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ビフォア・ミッドナイト(Before Midnight)

2014年02月01日 23時40分13秒 | 日記

 

 リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー主演の人気ラブロマンスシリーズ第3作。列車の中で出会ったアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌが、夜明けまでの時間を過ごした「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」(1995)、同作から9年後の2人を描いた「ビフォア・サンセット」(2004)に続き、前作から9年を経た2人の現在を描く。双子の娘に恵まれ、パリで一緒に暮らすジェシーとセリーヌ。2人は友人に招かれてバカンスのためギリシャの海辺の町へやってくるが、ジェシーは元妻とシカゴで暮らす10代の息子が気がかりで、セリーヌは環境運動家としての仕事に不安を感じており、それぞれ頭を悩ませていた。そんな時、ジェシーがアメリカへの引っ越しを提案したことから、2人の会話は夫婦喧嘩になってしまい……。(映画.comより)

 

 

 

 この作品群、すべて見ているのですが、個人的には最初のが一番良かったかなって感じです。若い二人が列車の中で出会い、限られた時間で精一杯ロマンチックな夜を過ごすーーー本当に夢見心地で、同じだけ若かった私にも、あり得ないとわかっていても、感動を与えてくれました。

2作目もしっかり鑑賞したはずが、あんまり覚えてないんですね。冒頭のシーンくらいしか。それで、ラストがどんなだったかを記憶していなかったために(復習していかなかった私も悪いのですが)、最初のシーンがすごく唐突に思えて、理解するのに時間がかかりました。

そうでした、イーサン・ホークは9年後、ジュリー・デルピーと再会した時は成功した作家として、家庭も持っていたのでした。でもその後、お互いを忘れることができなかった二人は、さらにその9年後の今回、ずっと一緒に暮らしているということになっていました。そっか!めっちゃかわいい双子の娘もいます。

しかし、今回の二人は今まで以上にしゃべる、しゃべる。まぁ夫婦って、これくらいしゃべるものでしょうか、ってくらい(笑)。毎日一緒にいるのに、疲れないのかなぁ。

それに、歳をとっているのは仕方がないとして、ジュリーの「こんなに太っちゃった中年のおばさんよ」と自分を形容したところで、最近見たクリス・ロックと共演の映画を思い出しました。「パリ、恋人たちのなにやら」とかいう映画の続編だったと思うんだけど、才媛な彼女が監督や脚本まで手掛けてた作品だったと思います。で、その映画の中にも同じセリフがあったのです。

フランス女性、しかも女優なのにちょっと太っちゃったことがそんなにコンプレックスなのかな。それとも「売り」なのでしょうか。ともかく、才能豊かなジュリーなのに、彼女の映画がワンパターン化しているように思います。

今回の舞台はギリシャ。常に風光明媚な背景が広がっています。そしておおらかな人々。とっても楽しそうです。

そんななか、ウディ・アレンの初期の作品を想起させるほどのセリフの応酬。ウディほど屁理屈満載ではないにしても、延々と議論する二人に少し疲れたのも事実です。そりゃ、ジュリーの言うとおり、男なんてわがままで、自分のことしか考えてない勝手な生き物だけどさ(笑)、そういうもんじゃん。

とはいえ、人気作家という設定のイーサンのセリフには、なかなかおしゃれなものも散りばめられ、クスっと笑えるのも事実です。これだけ素敵なことが言えたら、私ならもっと早く折れちゃうかな。

ともかく、40代というにはパワフルな二人でした。次回作、またできるのかなぁ・・・。

コメント
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