ストレスによって歯が痛くなったり、しみるようになることがあります。
レントゲンを撮って歯に問題がないのに痛みがある場合に、日頃のストレスが原因だったということがあります。
そして、それは今の時期に多いと感じています。
4月は異動の季節です。
入学、就職、転勤、転職、そしてそれらに伴う引っ越しなど、環境が変わることが多い季節です。
生活環境が変わることは人間にとってストレスです。
新しい環境に体が馴染むまで、心身ともに負担がかかるものです。
それが、人によっては歯が痛くなったりしみるようになる原因となります。
5月病という言葉がありますが、それも体にストレスという負担がかかった結果なのでしょう。
そこで今回の本題ですが、永い間歯科臨床を行ってきた実感として「歯の症状は環境の変化があってから2か月遅れでやってくる」というものがあります。
4月に新しい場所で過ごすようになったら、6月に歯の痛みが起こるということです。
おそらく、環境が変わった最初の時期はそのことには集中していて歯の症状には至らず、環境に慣れて少しほっとした時に歯の症状が出るのではないか、と思います。
忙しい最中やストレスが多い時は、アドレナリンが出ていて痛みに強くなっているのではないかと考えられます。
そしてほっとするようになって、アドレナリンを出す必要がなくなった頃に痛みの症状に気がつくという見方ができます。
もちろんその期間に個人差はありますし、そもそもどんなにストレスや疲れがあっても歯に問題が起きない人もいます。
歯の痛みが続く場合は、歯科医院でレントゲンを撮って歯に問題がないかどうか調べることが大切です。
小幡歯科医院