この頃から歯周病が収束していきます。
歯周病にならなくなるわけではないのですが、歯周病の進行が遅くなります。
進行が遅くなる理由は「病気に対する感受性が低くなる」ことと「体が無理をしなく
なる」ことが考えられます。
「病気に対する感受性が低くなる」とは、歯周病菌に攻撃されても歯ぐきが
腫れたり痛みがでたりしにくくなるということです。
若い人の病気の進行は早いです。そして治るスピードも速いです。
年をとると病気の進行が遅くなります。ただし、治るスピードも遅くなります。
そういうわけで60歳近くなると歯周病が急激に進むことはなくなります。
「体が無理をしなくなる」とは、病気になるほど無理に動かなくなるという
ことです。
40代、50代は体が疲れていても無理をして動くことができます。
この無理をして動く(仕事や生活の中で)ことで体に負担をかけます。
そして自分の体の弱い部分がダメージを受けます。
疲れると、胃や腸にくる人、関節にくる人、頭痛になる人、腰にくる人、、、、。
歯ぐきが弱い人は疲れが歯ぐきにきて、歯周病になります。
逆に無理をすることがなくなれば、歯周病が悪化しなくなります。
そういうわけでこの年代には歯周病が落ち着いてきますので、この時を目標にして
歯周病のケアをしていきましょう。
なお、この時期に歯周病になっていなければ、もう歯周病で苦労することはあり
ません。