小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

LDL(悪玉コレステロール)が濡れ衣を着せられた理由

2014-02-02 06:08:00 | 栄養

LDL(悪玉コレステロール)が悪者になったのは動脈硬化の原因

であるアテローム(お粥のような柔らかい沈着物)にLDLがたくさん

あることが発見されたためです。

 

 

そのためLDLが血管の中に溜まって動脈硬化を起こす、という

「誤解」が生まれたのです。

 

 

しかし、実際にはそこにLDLが溜まるには別の理由があったのです。

 

 

それは「血管内皮細胞の傷」です。

 

血管の中の傷を治そうとしてLDLが出動していたのです。

 

その傷を治す時にLDLは酸化されて、酸化されたLDLは白血球の

一種であるマクロファージに食べられます。

 

その結果LDLの中のコレステロールが粥状に血管の中に溜まって

いくのです。

 

傷を治しに行ったのに、その現場にたくさんいたために犯人に

されてしまったLDL。

 

これには、「火事の現場で働く消防士さんを放火犯だと疑う」のと

同じくらい的が外れている、という例えがあります。

 

LDL自体は悪いことをするどころか、体にコレステロールを運ぶ

という大切な仕事をしています。

 

問題は血管が傷ついたり、LDLを酸化させてしまう「生活習慣」

なのです。

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