差し歯という言葉もインプラントという言葉も一般的に知られていると思います。
患者さんとお話ししていると、この両者を混同している方が意外に多いことに気がつきます。
差し歯とは歯の根に人工の歯を差し込む治療です。
審美歯科について 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)
インプラントとは歯の抜けてしまったとことに人工の歯根を差し込む治療です。
インプラント傾斜埋入について インプラント傾斜埋入 目黒駅前 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)
歯があるか(歯の根がある)、歯がないかの違いがあって、この両者は大きく異なる治療なのです。
差し込むことによって歯をつくるイメージが共通しているためか、取り違えてしまうことがあるようです。
患者さんに「前の医院でインプラント治療をしました。」と言われて口の中を見ると、インプラント治療を行った形跡がなく、実際は差し歯の治療を行っていた、なんてことがあるのです。
実は、「差し歯」というのは現代の歯科においてはなくなってしまった治療法です。
専門的には「継続歯」という名の過去の治療法で、歯の根にいきなり直接的に人工の歯を差し込むものです。
現在ではそういう治療はしません。
現在では、まず歯の根に土台を差し込み、その上から歯をかぶせるという2重構造的に歯をつくるやり方で治療をします。
ただ、土台を差し込むという治療手順があること、差し歯という言葉が一般的に浸透していることを考慮して、本来は死語になっている「差し歯」という治療法で説明しているのが現状です。
その現代の歯科治療においては、土台の上にかぶせる歯の材質にいろいろな種類のものが用意されています。
大きく分けると、ジルコニア、セラミック、プラスチック、です。奥歯では金属を使うこともあります。
それらの材質の大きな違いは硬さです。
ジルコニアが一番硬くて、プラスチックが一番やわらかいです。
歯の状況を考慮して一番適切な硬さの歯を選択するようにしています。
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