現在ではセラミックの歯を入れる時に、金属を使用しないのが主流です。
金属を使わないセラミックをオールセラミックスといいますが、様々な利点があります。
前歯2本が金属を使用したセラミック(メタルボンド)です。
セラミック自体は綺麗に入っています。
歯ぐきが変色したりセラミックと歯の隙間が見えてきたりしていますが、問題を感じることはありませんでした。
ところが、向かって右側の歯が折れてしまったので、やり直すことになりました。
現在では歯の土台にも金属をつかいません。グラスファイバーの土台です。
向かって左側の歯の周りの歯ぐきは金属によって黒く変色していますが、ご本人が問題と感じてらっしゃらないので、やり直さないことにしました。
右側の歯に合わせるため、透明感のない土台を選びました。
金属を使わないオールセラミックスの歯が入りました。
比べると、オールセラミックの方が透明感があり全体的に明るく見えます。
7年後の状態です。
歯ぐきの変色した部分は若干増えたようです。
右側のセラミックは金属を使用していないので、歯ぐきの色が変わることはありません。
これも金属を使用しないことによって得られる美しさです。
昔はセラミックが脆かったため、金属で裏打ちしなければ歯をつくれませんでした。
現在では、セラミックの強度がアップしたため金属を使用する必要がなくなったのです。
歯が明るく見える、透明感が出る、歯ぐきの色が変わらない、そして金属アレルギーの心配がない。
オールセラミックスには様々な利点があります。