歯は親知らずを除くと全部で28本あります。
右上や左下などと片側に着目すると、前歯から数えて7本の歯があります。7本の歯が上下左右にあるので、7本×4=28本となります。
すべての歯は大切で無駄にしたくないのですが、あえていらない歯があるとすれば前から7番目、一番奥の歯が該当します。私達は専門的にその歯を「7番」と呼んでいます。診療の場面で、歯を「〇番」と呼んでいるのを聞いたことがある方も多いと思います。
一番奥の歯を失った時に、あえて治療を行わずに抜けたままにすることは多いです。
もし7番目の歯が抜けた時に治療するとなると、インプラントが第一選択となります。
7番目の歯が必要かどうかは、基本的には左右の咬み合わせのバランスを考慮して決めますが、一番のポイントは患者さんが咬みにくくないかどうかです。
7番目の歯がなくても6番目の歯で十分咬むことができる人もいますし、7番目の歯がないと咀嚼能力が急激に落ちてしまう人がいます。もともと人間が奥歯でものをかむ時に、一番使うのは6番目の歯です。7番目の歯は6番目の歯で咬むことをアシストする役割です。7番目の歯の助けを借りなくても6番目の歯で咬むことができる人は、7番目の歯を治療する必要がなくなります。
そういうわけで、7番目の歯のところにインプラントを入れることは多くありません。
右上7番がインプラントです。
右下7番がインプラントです。
左下7番がインプラントです。
これらは患者さんの要望によってインプラント治療を行ったもので、実際にインプラント治療を行って咀嚼能力が上がりました。
7番目の歯の治療は歯科医側からは積極的にお勧めしないものです。
小幡歯科医院