小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

新しいインプラントシステムを導入しました。

2019-11-15 20:56:12 | インプラント

20年以上前から、当院ではストローマンインプラントを用いていました。

          

https://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/d1de553d3ed1b184f7077efa13ba4f33

 

このインプラントはスイス製で、世界でもトップクラスのシェアを誇るインプラントです。

          

顎の骨の幅と長さがきちんとある場合は、最も成功率の高いインプラントであると実感しています。

         

ところが最近は、インプラント治療をしようとしても顎の骨が薄くて難しいケースが増えました。

        

実は、歯を残そうとすればする程、歯を抜いた後の顎の骨の状態は悪くなってしまうという側面があります。

       

まだそれほど悪くなく残せそうな状態で歯を抜いた方が、抜いた後の顎の骨の状態はいいのです。

            

以前はインプラントを行うケースの顎の骨の状態がよかったというのは、当時(30年くらい前)は簡単に歯を抜いていたということです。

      

これは、その当時に歯を残すための器具や機械、そして材料がなかったためです。

 

当時残せなかった歯も、現在ではかなり厳しい状態でも残せるようになりました。

 

それだけ、歯科治療は進歩しています。

    

ところが、歯をとことん残そうとすると、その歯を抜いた後はインプラント治療がしにくいという状況になってしまいます。

   

だからと言って、インプラント治療をするために残せる歯を早めに抜いてしまうのは本末転倒です。

   

インプラント治療をする際にあごの骨の状態が良くない場合は、骨造成といって骨を付け足すという手術法があります。

             

その手術法に優れた特性を持つインプラントを新しく導入しています。

      

プラトンインプラントです。

 

https://platonjapan.co.jp/

 

このインプラントの特徴は表面がアパタイトコーティングされていることです。

(ストローマンインプラントの表面はチタンを加工したものです。)

 

アパタイトは骨の成分でもあり、骨誘導といって骨がくっつきやすい性質があります。チタンも骨と結合しやすいのですが、より積極的に骨がくっつくのがアパタイトコーティングのインプラントです。

        

顎の骨が足りなくて骨を足す必要がある場合は、アパタイトコーティングのプラトンインプラントを使います。

     

顎の骨が十分にある場合は、従来通りチタン表面のストローマンインプラントを使います。

              

今後は骨の状態によってインプラントを使い分けるようになります。

 

 

小幡歯科医院

 

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

                

 

      

 

 

 

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