学校や幼稚園、保育園、そして保健所など様々な場所で歯科健診が行われています。
私も歯科医師会の担当業務として歯科健診を行っていますが、それはレントゲン撮影をせずに見ること(視診)によってなされます。
ですので、小さいむし歯は見落とす可能性があります。
はっきりとした虫歯がなくてもあやしいと感じる時は、歯科医院を受診してもらって精密に診断してもらうようにします。
それでも、虫歯を見落としてしまうリスクは残ってしまいます。
具体的な例をご紹介しましょう。
虫歯があるとは思えない見た目です。見ただけでは虫歯がないと判断しました。
しかし、レントゲンを撮ってみたら虫歯がありました。
削るとすぐに穴があきました。
中くらいの大きさの虫歯がありました。
そういう目で見てみると、隣の歯にも虫歯がありそうに見えますが、レントゲンでは治療が必要な虫歯は見られません。
何度も紹介している治療方法です。水酸化カルシウムの入った黄色い薬を虫歯のところに入れて、歯を固くする(再石灰化)効果を狙います。
蓋をして2~3週間待ちます。実際に虫歯のところは固くなります。次回には治療は終了するでしょう。
こういうことがあるので、虫歯の診断にはレントゲン撮影が欠かせません。
小幡歯科医院