再植とは悪くなった歯を一旦抜いて、治療してから元に戻すという治療方法です。
とても特殊な治療方法です。
一般的な治療が奏功しない場合に、最後の手段として行う治療です。
歯を元に戻すため、移植(別の場所に植え替える治療)よりも成功率が高いです。
一般的な治療ではないため、メリット、デメリットをお話してよく相談してから治療を
行います。
小幡歯科医院
再植とは悪くなった歯を一旦抜いて、治療してから元に戻すという治療方法です。
とても特殊な治療方法です。
一般的な治療が奏功しない場合に、最後の手段として行う治療です。
歯を元に戻すため、移植(別の場所に植え替える治療)よりも成功率が高いです。
一般的な治療ではないため、メリット、デメリットをお話してよく相談してから治療を
行います。
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移植において「歯根膜(歯周靭帯)」がもっとも重要である、という内容を書きま
した。
別名 歯周靭帯
この歯根膜という組織は歯科の中でも、もっとも重要な組織であるともいえます。
歯根膜には以下の特徴があります。
血液が流れている
血液によって栄養が補給され、細菌に対する抵抗力もあります。
神経がある
この神経によって噛んではいけない硬いものを識別します。またこの神経は脳に
つながっているので、脳の活性化にもつながります。
歯を作ることができる
歯が傷ついた時に、その部分を修復することができます。
歯を吸収することができる
歯の表面が不具合になった時にその部分を取り去ることができます。
骨を作ることができる
歯根膜には骨をつくる能力があります。
骨を吸収することができる
骨に不具合があった時にその部分を取り去ることができます。
レントゲンにもわずかしか写らない薄い組織ですが、歯根膜はこれだけの働きを
しています。
歯周病になるということは、この歯根膜を失うことなのです。
しっかりと歯周病予防をしていきましょう。
歯の移植の治療は年齢を問いません。
若くても年をとっていても移植治療は可能です。
年齢による成功率の統計がありませんので、移植治療に適した年齢帯に関しても
見解がありません。
ただ治癒のスピード、細胞の再生能力などを考慮すると、若年者の方が成功率
は高いような気がします。
移植した歯はどのくらいもつのでしょうか。
歯根膜が正常でしっかりと骨にくっつけば長期的に機能します。
特に移植歯ということを意識しなくても良いくらい長持ちすることもあります。
そういう場合は、虫歯か歯周病(まれに歯根破折)にならなければだめになりま
せん。
問題は歯根吸収です。
どんなに気を使って歯を抜いても歯根膜が傷つくことはあるので、歯根吸収が起き
てしまうことはあります。
ただ歯根吸収はゆっくり進みます。
1~2年で抜歯になってしまうことはありません。
5~10年くらいは機能します。
歯根吸収が認められたら、水酸化カルシウム療法(詳細は省きます。)や咬み
合わせの調整をして歯根吸収のスピードを抑える治療をします。
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移植した歯は、成功すれば天然の歯とまったく同じように使うことができます。
噛み具合も自然です。
ただ、天然の歯と同じですから虫歯にも歯周病にもなります。
ですので、日頃のお手入れは必要です。(移植歯だからといって特別なことは必要
ありませんが。)
ただ移植した歯に特有の症状が出ることがあります。
歯の根が溶けて体内に吸収されていきます(歯根吸収)。
これは歯根膜が良い状態で移植されないと生じることで、歯の根が溶けてなく
なっていきます。一種の拒絶反応です。
ほとんどの場合、歯根吸収がおきても痛くなく噛むことができます。
ただ、歯の根のほとんどが吸収されてしまうと、移植した歯は自然に抜け落ちて
しまいます。
この移植歯特有の歯根吸収を起こさないためにも、歯根膜を傷付けないように
する必要があります。
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移植治療においては、歯を植えたい顎の部分に歯が入るスペースをつくります。
(顎の骨を削って歯が入る穴をつくります。)
このスペースが歯(の根)と合っていないと、移植治療の成功率は下がります。
ただ歯の根の形は単純ではないので、完全に適合させることは不可能です。
多少顎の骨と歯の根が適合していなくても、歯根膜によって骨ができるため歯の
根の周りは骨で満たされます。
そのため歯根膜が健全であればあるほど骨をつくる能力が高く、移植の成功率が
上がるのです。
なお、顎の骨の幅が歯よりも狭い場合は移植ができません。
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歯を移植する場合、一番重要なのは移植歯の歯根膜(歯周靭帯)の状態です。
この歯根膜が良い状態であれば、移植後も歯は正常に機能します。
ですので、歯を抜く時にこの歯根膜をいかに傷付けずに抜くか、ということが
移植治療の成功の大きな鍵となります。
そのため、抜くのに苦労するような歯は移植に向いていません。
また歯根膜は乾燥するとダメージを受けます。
90分以上歯根膜が乾燥した状態になると、移植の成功率が下がります。
そのため、治療中は歯を乾燥させないように気を配る必要があります。
移植治療においては、「歯を丁寧にぬくこと」と「歯を常に湿潤に保つこと」が大切
です。
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移植は歯を抜くことと、その抜いた歯を移植することの、2つの治療から
なります。
まず、手術の前に、移植治療を行うことが適正であるかをよく検討します。
特に移植する歯(donor)が移植に適しているか詳しく吟味します。
また、移植される側(recipient site)が歯を受け入れることのできる状態であるか、
ということも詳しく吟味します。
十分な診査をして移植治療が適正であることを確認し、患者さんの同意が得られ
れば移植治療を行うことになります。
治療の手順は以下のとおりです。
1 歯を抜く
2 移植される側に歯が入るスペースをつくる
3 そのスペースに歯を移植する
4 移植後歯が抜け落ちないように固定する
移植治療の成功のポイントは、「移植する歯の状態」と「移植される側の顎の
状態」にかかっています。
それぞれ説明します。
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最近では親知らずは問題がなければ抜かない風潮になっています。
昔は、親知らずはなるべく若いうちに抜いておいた方がよいという考え方だった
ので、親知らずを見つけたらすぐ抜くようにしていました。
現在では、問題ないのに苦労して親知らずを抜く必要はない(しかも抜いた後に
痛みを我慢することもあるのに)、という考え方が一般的です。
それとは別に、親知らずを将来移植のためにとっておく、という考え方があります。
今は歯が悪くなくても、将来万が一歯を抜くことになったら移植ができるように親知
らずをとっておく、という考え方です。
いざという時のために貯金しておくようなものです。
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移植に用いる歯は「親知らず」が一般的ですが、どんな親知らずでも良いという
わけにはいきません。
移植する場合に一番重要な部分は「歯根膜(歯周靭帯ともいいます)」です。
この歯根膜が良い状態でないと移植は成功しません。
以下に移植に適した歯の条件を書きます。
無理なく抜ける
抜く時に歯根膜が傷つかないようにすることが大切です。無理な力で抜くと歯根膜
が傷ついて移植の成功率が下がります。
根がひどく曲がったり肥大していない
歯の根が曲がったり肥大している歯は根膜を傷つけずに抜くことができません。
根が短くない
歯の根が短いと移植が成功しても硬いものが食べられません。
歯周病になっていない
歯周病になっていると歯根膜自体がなくなっていきます。
なお歯周病になっていると移植はお勧めできませんが、歯の根が化膿していても
歯根膜には関係ないので移植は可能です。
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歯の移植は、歯を抜いた後に別の場所から歯を移してくる治療です。
一般的に歯が無くなってしまった所に歯を回復させる治療法には、入れ歯、
ブリッジ、インプラントがあります。
これらとは別に、特殊な治療方法として「移植」があります。
ただ、移植は条件が整わなければ行うことができません。
一番重要なのは必要のない歯があるかどうかです。
噛むのに必要な歯を抜いて移植するわけにいきませんから、必要のない歯を使う
必要があります。
必要のない歯とは、一般的に「親知らず」です。
時として、歯並びから大きく外れている歯や、矯正治療のために抜く歯などを使う
こともあります。
ですから移植を行うにあたっては、移植の対象となる歯が将来にわたって
必要ないかどうかを診査する必要があります。
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今日から移植、再植のお話です。
http://www.obatadc.sakura.ne.jp/ishoku.html
どちらも、歯を一旦抜いてから植えなおす治療です。
別の場所に歯を植える治療を「移植」、元の場所に歯を植える治療を「再植」といいます。
とても特殊な治療ですので、適応となることは少ないです。
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