「ヤクシソウ」はキク科オニタビラコ属の2年草。草丈は30センチぐらいから1メートルを越すものまで。久し振りに歩いた牛伏山の尾根沿いでNHKや移動無線センターのアンテナがある場所の下、日当たりの良い斜面のアチコチに咲いていた。陽の光を受け黄色の花がいっそう暖かさを増幅する。舌状花と総包で構成される花冠はキク科そのものだが、茎を包むように巻く葉の形はキクというよりオニタビラコの仲間であることに納得がいく。日当たりの良い山野、道路の則面などで今の時期良く見かける。切り開かれたばかりの林道脇などにもいち早く進出するパイオニア植物だそうだ。
花の形が薬師如来の光背に似ていることから名が付いたという。腫れ物などに外用薬として使われ手いたことがあると言い、このことから名が付いたという説もあるようだ。若芽は茹でて水に晒し、食用にされる。花期は10-11月。径1・5ー2センチほどの黄色の花をいっぱいつける。