啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「コシオガマ」

2011-10-31 08:47:18 | 山野草

ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、トモエシオガマ、シオガマギクなどシオガマを冠する植物は多い。高山帯に多い種だと思っていた。桜山公園(藤岡市・旧鬼石町)を歩いていた時、地元の名石を配したモデル日本庭園“三波石庭園”から第一駐車場(公園入り口)に戻る道路の脇に、小さな薄紫の花をつけた見慣れない花を見つけ写真に撮った。調べて見るとコシオガマだった。全国に自生しているが、数は多くないので目にすることは少ないと言う。

「コシオガマ」はゴマノハグサ科の一年草。山野の日当たりの良い場所、草原や林の縁などに咲く。シオガマギクに似て草丈が20-40センチと小型なのでこの名がついたという。塩竈は塩を煮詰める窯のこと。漢字で“小塩竈”と書くが、薄紫色で唇形の小さな花から塩竈を想像するのは難しい。塩竈とはどんな形のものか知りたいと思ってネットで検索したが、直接関係無いものが多過ぎて途中で諦めた。

シオガマの仲間で特徴的な鋸状の葉をしているが、切れ込みが少ない。この葉で光合成を行うが、他の植物に寄生する半寄生植物なのだそうだ。今度見かけたら調べてみようと思う。外見では判らない。