啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「オモダカ」「カヤツリグサ」

2011-10-24 08:49:53 | 山野草

今月初め、トキの島に帰省した時、水田単作地帯の魚沼地方や越後平野では9割方、穫り入れが終わっていた。新潟よりひと月近く遅れて田植えをしたはずの麦と米の2毛作地帯の藤岡近辺でも21、22日の週末まで終わったようだ。稲が姿を消し景色がすっかり晩秋にかわった。水が入ったままの水田に咲いていた花、乾いた水田に咲いた草の写真が残っていた。

「オモダカ」はオモダカ科の水生植物で多年草。高く伸ばした茎に、先が尖り、根元が2つに割れた葉をつけるが、この形を人の顔に見立て面高(オモダカ)の名がついたと言う説があるようだが・・。水が張られている田に咲く白い花が印象的。

栽培変種の“クワイ”は根茎をおせち料理に使う。球根状の魂茎の先端から芽を出すが“芽をだしやすい形”から縁起が良いと歓迎されるのだそうだ。

「カヤツリグサ」はカヤツリグサ科の一年草。乾いた田んぼの畦近くに咲いていた。田や畑では難敵の雑草だと思う。道端でもあちこち見られる。草丈はせいぜい30センチほど。カヤ状の細い葉から節が無い3角形の茎を伸ばし、独特の花をつける。この花を“吊っているように見える”ことから名がついたと思っていたが、そうではないようだ。子供達が、茎を引き裂いて“蚊帳を吊ったような形を作る遊び”をやっていたことからついた名だそうだ。古代エジプトで紙の原料としたのがパピルスで、この草はカヤツリグサの仲間。

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