啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ミツガシワ」

2011-10-13 08:48:37 | 山野草

秋の花シーズンもそろそろ終盤を迎えている。普段の散歩コースで、色々な種類の花が咲いているのを見かけ、カメラに収めているのだが、山行の時のものが中心となっている。花がいっぱい咲いている時期は余裕がありすぎて、掲載のタイミングが遅れてしまう。草紅葉が始まりかけた、2週間ほど前の尾瀬ヶ原に夏場が盛期のミツガシワがポツポツと咲き残っていた。

「ミツガシワ」はミツガシワ科ミツガシワ属の多年草。1属1種なのだそうだ。尾瀬ヶ原の木道脇に咲いていた。一枝に3枚、カシに似た葉を付けることからこの名がついている。地下茎を横に伸ばして広がっていく。亜寒帯や高山の湿地に咲く。京都府など西日本の低地の湿地などにも自生しており「氷河期の生き残り」として珍重されているのだそうだ。(所有している図鑑ではリンドウ科としていた)

花径は2-3センチ。5枚の白い花弁をつけ、内面にヒゲ状の細い毛がある。夏場の盛期に見る花は草丈が3、40センチになるが、水面から顔を出してようやく咲いていると言う感じが可愛かった。薬効もあるようで、中国では葉を乾燥させて睡眠薬にする。また、苦味があると言うことで健胃薬、駆虫薬などにも使われるそうだ。


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