3月に入ったばかりの奈良は、時折雪が舞う寒さだったが、群馬より暖かいのだろう、いくつかの春の野草が花を開いていた。昨年は“遷都1300年”とかで賑わった平城京跡。テレビで何回も見たギンギラギンの朱雀門と大極殿は閑散としており、散歩をしている地元の人が数人。あと1300年ぐらいすれば、重要文化財になるのだろうか?何を作っているのかわからないが、まだ大規模な工事が続いていた。ここの、広々とした野原で見つけたのが「ヒメオドリコソウ」。梅の名所=月ヶ瀬でも見かけた。
シソ科の植物でロゼットで冬を越し、3-4月に葉の間からちょこっと顔お出す小さな紫色の花をつける。白い花で草丈が3,40センチになるオドリコソウがあり、オドリコソウ属で10-15センチ程度と小さいので“ヒメ”が付いているようだ。花が一斉に開く頃には目立たず地味な草になってしまうが、寒風の中で健気に花を開く姿は可愛い。
※昨日の写真に不具合がありました。二月堂の「松明」の写真をもう一度掲載してみました。