啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「サンシュユ」

2011-03-05 13:56:31 | 山野草

我が家の庭に植えられている「サンシュユ」。先週末の暖かさで、蕾が一挙に膨らみ、2日からの旅行を終えた頃には満開になると思っていた。今日、6日になって、開花目前だが、未だ咲いていない状態。奈良の盆地に春を告げる東大寺2月堂の“お水とり(修二会)”を見に出かけたが、雪やミゾレの混じる寒空で始まっていた。乾ききった群馬も冷え込んだのだろう、開花が遅れている。

「サンシュユ」は中国や朝鮮半島が原産で、日本へは江戸時代に薬用として入ってきたと言う。ミズキ科の落葉小高木で、早春に地味な黄色の花をつける。庭木として販売されているが、山の中でも見ることがあり、群馬藤岡市の日野地区の2000階段(子王山)の山頂近くに自生しているのを知っている。ウグイスカグラやキブシなどとともに、一番早く咲き出す花のひとつと思っている。二週間ほど前になるが、東京の上野公園内の美術館前の植え込みではもう咲き出していた。

秋に楕円形の赤い実をつける。この実に薬効があるようで強請、止血、解熱などに使われるほか、果実酒および滋養強壮剤としても効用があるようだ。調べてみるまで知らなかったが、中高年=私にも意義のある木のようだ・・・・。


コメント
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