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漁獲量「2025年 ほぼゼロに」

2024年03月11日 12時36分22秒 | 雑学
  日本の近海から魚が減っている。 温暖化による海水温の変化などで生育環境が変わり、
  スルメイカの漁獲量は最盛期の5%まで減った。 一部の魚種では乱獲も響き、回復の
  兆しは見えない。 展望を開くには、陸上養殖などで漁業を産業化する取り組みが必要
  になる。
  北海道函館市でスルメイカ漁を20年以上続けた”野呂さん”は5年前に漁船を売った。
   かつてほどイカがとれず、売上高は最も多かった時期に比べると半分程度になってい
   た。 「イカ漁では利益が確保できない」。 今は魚介の卸売業を営む。
 日本のスルメイカはピークだった1968年
 に約66.8万㌧もの漁獲高があったそうだ。 
 2021年は約3.2万㌧にすぎない。魚介類
 は広大な海で育つ。年によっては不漁もあり、
 原因は一つでない。ただ、長期にわたるスル
 メイカの減少は温暖化が影響しているとされ
 る。 水産庁の調査によると産卵場となる東
 シナ海の水温が上がり、産卵や生育に適さな
 くなった。サンマも最盛期の3%ほどしかと
 れていない。
  代表的な魚介類が長期的な不漁に見舞われ、日本の漁獲量は大きく減った。 農林水産
   省の海面漁業生産統計調査によると漁獲高は1984年に約1150万㌧だったが、
   2021年は約319万㌧と4分の1程度だ。

  とれるようになった魚もある。 代表例のブリは年12万㌧ほどと、00年代に入って
   から緩やかな増加基調にある。
  漁業関係者が漁や加工のを変えるのは「魚種転換」と言われる。 自然を相手にするた
   め知恵だが、ハードルは高い。 漁船や網などの設備を入れ替える必要があるため。
   国からの補助金もあるが、利益が確保できる水準で魚がとれるとは限らない。
  温暖化だけが不漁の理由ではない。 乱獲も避けなければならないが、漁獲可能量を制
   限する法律が施行されたのは20年のことだ。  東京海洋大学の"勝川准教授"は「日
   本近海での漁獲量は、50年頃にはほぼゼロになるベースで減っている。  今後の水
   産業は持続可能な漁獲量に制限し、その価値を高めることが重要」と話している。
  漁獲量が制限される漁業者は収入が減る。 23年度予算では漁業収入安定対策事業と
   して漁業者の収入保障に580億円超が計上された。
  巨額の予算も魚を増やす効果はない。 政策支援も「とる」から「育てる」に発想を切
   り替えなければ、産業としての復活は難しい。
   国の方策として第1次産業の政策をもっともっと力を入れてほしいものです。

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